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博報堂、20年間分の生活定点データを公開

2012年9月28日 in News

出典:http://seikatsusoken.jp/teiten/

オープンデータ関係で日本のことを記事にする機会はあまりないのですが、博報堂からうれしいアナウンスがありました。

博報堂は長年の観測で収集した20年分の生活定点データ公開に踏み切りました。衣食住などの基本項目から、恋愛や仕事、情報やメディア、地球環境にいたるまで、生活に関連する1,500項目ものデータが公開されています。もちろん、無償でダウンロードすることもできます。

利用に際しては出典として【博報堂生活総合研究所「生活定点」調査より】を明記れば、これらの情報を表示、複製、掲載、印刷などを無償で自由に行うことができます。ただし改変は認められていないので注意してください。

 

 

 

 

 

チリのパワー関係が一目瞭然Poderopedia、間もなくプライベートβ

2012年9月27日 in News

出典:(※1)

チリのビジネス界・政界の人、企業、組織の間の対立関係や利害関係をグラフで表示するツールPoderopediaが、あと数週間でプライベートβに入ります。これを開発したのは、チリの非営利団体でKnight News Challenge2011の受賞者でもあるPoderpedia(英語ではPowerpediaといったところ)で、ツール、プラットフォーム共にオープンソース化されて提供される予定です。

Poderopediaはニュースサイト、公的データベース、他の企業や組織から公開された情報などを集めてグラフ化し、可視化します。オープンソース化することで、データジャーナリズムなど、世界中さまざまな分野での活用が期待されています。Poderopediaの創設者Miguel Pazのインタビューは、こちらからどうぞ。

(※1) http://ijnet.org/stories/data-journalism-platform-will-help-reporters-and-citizens-reveal-links-among-elite

 

 

15年間、5千日分のマウンテンゴリラ保護データを分析

2012年9月27日 in News

出典:http://www.igcp.org/over-5000-days-of-mtn-gorilla-conservation-data/

ルワンダ、ウガンダ、コンゴ民主共和国においてマウンテンゴリラを保護するパークレンジャーたちは、日々マウンテンゴリラの観察記録をつけており、そのデータは15年間、5千日にも及びます。

そこで International Gorilla Conservation Programme (IGCP) は2012年6月に、この膨大な量のデータを分析し、今後の保護の方法やデータ収集の改善について検討するための2日間のワークショップを開催しました。

ワークショップには3ヶ国から十数団体が参加し、4つの国立公園と3つの保護区で収集されたデータを専門家たちがさまざまな角度から分析しました。左図は2001年から2011年の間の、マウンテンゴリラの行動圏を示したマップです。

 

 

出典:http://www.igcp.org/over-5000-days-of-mtn-gorilla-conservation-data/

このワークショップでは、「データ」とそれを収集したときの「状況」とを組み合わせることが重要であることが明らかとなり、例えば、保護区内での違法行為の場所を特定するためには、データだけでは十分でなく、ワークショップ参加者の「状況」に関する知識を加味する必要があったそうです。

データ自身が何かを語ってくれる場合もありますが、そこから何かを読み取るには専門的な知識が必要になる場合もあります。

オープンデータの定義

2012年9月27日 in Special

出典:http://opendefinition.org/okd/

Open Knowledge Foundation (OKFN)は”Open Data Handbook”プロジェクトにおいてオープンデータを次のように定義しています。

  • オープンデータとは、オープンの定義(Open Definition)で定められているデータのことである
  • オープンデータとは、誰でも自由に利用することができ、再利用や再配布も自由に行なうことができるデータのことである

OKFNはオープンの定義(Open Definition)において、データがオープンであるための11の要件を詳細に定義していますが、その中でも特に重要なのは以下の点です。

  • オープンデータは、コピーなどの最低限の再生産コスト以下で提供しなければならず、インターネットで入手可能なことが望ましい
  • オープンデータの形式は、仕様が公開されて自由利用することができ、使用にあたって金銭やその他の制約を一切課さないような形式でなければならない
  • どんな人やグループでもオープンデータを利用することができ、その利用分野を制限してはならない
  • オープンデータに付随しているライセンスは、オープンデータの再配布や譲渡を制限してはならず、修正や派生データの作成を認めるものでなければならない

つまり、オープンデータとは、「最低限のコスト負担で、誰でも自由に利用できる形式で入手でき、利用者や目的を全く制限されることなく、再配布や譲渡、変更や派生を自由に行うことができるデータ」のことだと言えます。

オープンデータ先進国の1つオランダでは、こうしたオープンデータを普及させるために新しい競争法を施行しています。この新しい競争法では、公的機関が公的資金や公的活動を通じて得たデータをもとに製品やサービスを有料で販売している場合(注:日本でもこうした例はたくさんあると思いますが)、そうした公的機関と競合する民間部門が同じデータにアクセスできなかったり、あるいはデータを有償で購入せざるを得なかったりすると、不公正競争として訴えることができます。これは公的機関が保有しているデータに対してオープンデータの特性を持たせるための、具体的な法規制の一例です。

ネットの自由とオープンデータ

2012年9月26日 in News

出典:http://www.freedomhouse.org/sites/default/files/resources/FOTN%202012%20-%20Full%20Report.pdf

Freedom Houseからネットの自由に関する調査レポートが公開されました。トップはエストニア、以下、アメリカ、ドイツ、オーストラリアと続き、最下位は最近またインターネット規制をより強化したイランです。エストニアと言えば、市民が産業廃棄物の不法投棄場所を見つけてマップ上に表示し、日を決めてみんな参加し、道具も持ち寄って、せーので全部一気に片付けてしまう”Let’s Do It!“で有名な国です。エストニアとアメリカとの比較についてはこちらに詳しく書かれています。

調査レポートのp.21に、調査対象となった国のネット自由度ランキングが掲載されていますが、イタリア(6位)、イギリス(8位)、ブラジル(11位)、ケニア(13位)、韓国(16位)と、オープンデータでもおなじみの国々が上位にランクインしています。これを見るとオープンデータとネット上の自由には相関関係がありそうです。

ハンガリーやフィリピン、アルゼンチンや南アフリカなど、これまでオープンデータであまり名前の出てこなかった国々も、今後はオープンデータ化がさらに進んでいく可能性があります。実際にフィリピンは、予算データをポータルで公開していますし、地方政府の業績も一年以上前から公開済みです。残念ながら日本は調査対象になっていませんでした。

オープンデータとは何か

2012年9月26日 in Special

オープンデータとして代表的なものは、公的機関が保有しているデータです。OECDは公的機関情報(Public Sector Information)を「情報プロダクトやサービスを含む情報であり、政府あるいは公的機関によって、または政府あるいは公的機関のために、生成され、作成され、まとめられ、加工され、保存され、維持され、広められ、あるいは資金提供を受けたもの」と定義しています。さらにドイツでは「ハンブルク透明化法」によって、ハンブルク市当局が50パーセント以上の支配権を持つ擬似公的機関や民間組織に対しても、公的機関と同様にデータ公開を義務付ける法案が議会を通過しており、データを保有する主体の範囲を拡大しています。

オープンデータ運動が進んでいる欧州では、税金などの公的な資金によって作り出されたデータについても、民間に広く公開するべきであるという考え方が一般的になっています。例えば欧州委員会(European Commission, EC)は、2012年7月17日に研究成果のオープン化に大きな一歩を踏み出し、2014年については、研究やイノベーションを促進するフレームワークであるHorizon2020から資金提供を受けたすべての論文に対して、”Gold”か”Green”のオープン化を義務付けました。”Gold”とは、出版社によって直ちにオンラインでアクセスできるようにするもので、”Green”とは一部を除いて基本的に6ヶ月以内にオープン化するものです。ECは、論文だけでなく、その基礎となったデータについてもオープン化する実験も開始するとしています。

さらに欧州においては、データ作成コストを誰が負担したかに関わらず、データに公益性があるかどうかによってデータを公開するか否かを決めるべきであるとする考え方も現れています。ロイターが報じるところによると、欧州医薬品庁(European Medicines Agency, EMA)は、臨床試験データの公開に踏み切ることを決定した模様です。これまで医薬品メーカーがひた隠しにしてきたデータを、その規制庁本体であるEMAが公開に踏み切ることで、年間1兆ドルと言われる製薬業界は、大きく揺さぶられることが予想されています。従来EMAは、製薬業界の費用負担で実施された臨床試験データは企業秘密であるとの立場でしたが、欧州オンブズマンが臨床試験データは公益性が高く、それを秘密にしておくことは公共の利益にそぐわないと裁定しました。臨床試験データという価値あるデータが公開されることによって、医療・製薬関係の分野でイノベーションが加速されることが期待されています。

Spending Data Handbook、11月頃に公開予定

2012年9月25日 in News

出典:http://openspending.org/blog/2012/09/11/Spending-Data-Handbook.html

OpenSpendingがとても地に足の着いた素晴らしい仕事をしました。数ヶ月間に渡って、世界中で政府の財務情報公開運動を展開しているCSO(Civil Society Organization)やNGO関係者にインタビューを行い、その結果をまとめたハンドブックが11月に公開される予定です

Spending Data Handbookに記載される内容については、その項目がOpenSpendingのブログに書かれています。また、ハンドブックの内容については、ブログで公開された&これから公開する内容をもとにしているので、気になる方はOpenSpendingのブログをチェックしてみてはいかがでしょうか。このHandbookで、Open Dataの最も基本的な所がわかるようになると思います。 

Knight News Challenge 2012 Data部門の受賞者発表

2012年9月25日 in Special

Knight News Challenge 2012 Data部門の受賞者が発表されました。毎年、クールなチャレンジャーが多数応募するKNCですが、今年のData部門で特に注目したいのが、OpenElectionCensus.IRE.orgです。

OpenElectionは、米連邦政府・州政府の選挙結果に関する広範囲なデータをcsvやJSONで利用可能にし、Census.IRE.orgは、貧弱な米統計局のデータ分析ツールの替わりに、2010年の統計情報を簡単に分析できるツールを開発して提供しています。ここまでならどこかで聞いたことがありそうです。

注目したいのは、OpenElectionもCensus.IRE.orgも、異なるメディアの編集者、技術者のコラボレーションでプロジェクトを実行しているところです。OpenElectionはWashington Postの記者であるSerdar Tumgorenと、New York Timesの開発者であるDerek Willisの協働プロジェクトです。Census.IRE.orgは、Chicago Tribuneの開発者Joe Germuska、WNYC公共放送局の編集者John Keefe、Spokesman-Reviewの編集者Ryan Pittsのチームが開発しました。日本で言うと、読売と朝日が協力したり、それにNHKが加わったりするようなものでしょうか。ジャーナリストの世界も、所属する企業という枠を超えて活動が拡がっていき、データを操れるジャーナリストが優位の立つのは間違いないところです。

KNCではこの他にも、日本で放射線レベルの観測データを測定・公開しているSafecast、近隣情報収集・可視化・分析用ツールを提供するLocalData、オープンストリートマップの作成に誰でも簡単に貢献できるツールを開発したNew Tools for OpenStreetMap、マルチメディアコンテンツのアーカイブシステムのPop Up Archiveなどが選ばれています。Pop Up Archiveを使ってオーディオデータを保存した”The Kichen Sisters”のビデオも、ほんわかして良い感じです。

出典:http://www.knightfoundation.org/press-room/press-release/six-ventures-bring-data-public-winners-knight-news/

okfj

by okfj

roosuflood、タイの洪水被害予測ビデオがすごい

2012年9月24日 in Special

roosufloodというタイのアニメータが、タイの洪水をテーマに11本のアニメを作成し、YouTubeで公開しています。特にその中のエピソード2、「洪水被害を自分で予測しよう」がすごいです。

このビデオは自分が洪水の被害を受けるのかどうか、もし被害を受けるとしたらそれはどれ位ひどくなるのかについて、自分自身で見積もる方法を3つのポイントに整理して説明しています。ビデオだけでも相当優れものですが、それに加えて被害予想に必要なデータが全部入手できるようになっていて(ビデオのリンクで公開されてます)、本当に自分で被害予想ができてしまう点には驚きました。洪水の被害状況、周囲の土地との高低差、自宅の海抜、水の流れる方向などなど、主にマップでデータを入手できます。

必要なデータとそれを扱う知識があれば、マスメディアの報道に踊らされたり、ソーシャルメディアの膨大な情報に圧倒されたりすることなく、自分で自分の身を守ることができると、ビデオは語っています。まさにオープンデータの力です。タイ、すごいなぁ。

出典:https://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=LY7a88olbek

okfj

by okfj

CKANにデータを登録しよう!

2012年9月17日 in Special


CKANというシステムをご存知ですか? CKAN とはオープンソースのデータ・ハブ、あるいはデータのカタログ化、公開、共有及び検索のための”データ管理システム”です。(ckan FAQより)

「データの置き場」として、あるいは「データを検索できる場」として、既に英国政府やマンチェスター大都市地域議会などで使用されています。

日本では、有志によって日本語化が進められており、「http://data.linkedopendata.jp/」にはすでにいくつかのデータセットが登録されています。

2012/9/1には、防災の日にちなみJCEJ×GLOCOM「データジャーナリズム実践第2弾 データ発見ワークショップ」を開催、「発見」されたデータは、CKANに「防災関連のデータセット」として登録されました。

>>JCEJ×GLOCOM「データジャーナリズム実践第2弾 データ発見ワークショップ」参加者報告 vol.1

データの登録はとても簡単です。
皆さんも、データセットを公開したり、「発見」した場合は、他の人も活用しやすいよう、CKANに登録しよう!

>> CKAN