Presidential Innovation Fellows program:アメリカのオープンデータ事情3/3

2012年10月9日 in Special


2012年5月24日、TechCrunchのイベントDISRUPT NY 2012において、政府CTOトッド・パークとCIOスティーブン・バンローケルはアメリカ政府が今後取り組む5つの新しい活動について発表しました。これら5つの活動はPresidential Innovation Fellows programとして実行されるもので、民間や非営利組織、大学など、政府の外からイノベーターを招き協働で実施する計画です。

出典:https://www.youtube.com/watch?v=uhtlOYOhE8w&feature=youtu.be

この5つの活動の1つにオープンデータの利活用をさらに促進させるためのOpen Data Initiativeが含まれており、8月23日にはWhite Houseにおいてフェロー就任式が実施され、各活動のフェローが発表されました。Open Data Initiativeには最多の6名のフェローが任命されており、アメリカ政府の期待の高さを表しています。

 

何十年も前にアメリカ海洋大気局がデータをオープンにしたことで天気予報ビジネスや保険が生まれたように、またGPSデータ開放によって数え切れないほどの新ビジネスが誕生したように、さらには最近になってHealth Data Initiative(医学研究所と米国保健社会福祉省が実施)によって、これまで秘密とされてきた医療データが開放され、多くの革新的ビジネスにつながったように、オープンデータに対する米政府の期待は非常に高いものがああります。

アメリカ政府のオープンデータ運動は、オバマ大統領のリーダーシップのもとトップダウンで急速に進められています。アメリカのオープンデータ運動は、市民や非営利組織などを活動に巻き込んでトップダウンとボトムアップを組み合わせて進めてきたイギリスとは対照的です。またアメリカ政府のデータポータルは民間企業であるSocrataが運営しており、Open Data Initiativeにおいては政府が民間企業との協働を積極的に進めようとしているなど、オープンデータによるビジネス創造を早くから視野に入れている点にも大きな特徴があります。

オープンデータビジネス創造をめぐる、アメリカとイギリスの競争はさらに激しさを増してくることでしょう。

0 responses to Presidential Innovation Fellows program:アメリカのオープンデータ事情3/3

Leave a reply

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>

Tomihiko Azuma

Written by

Chief Fellow, Institute for International Socio-Economic Studies (株式会社国際社会経済研究所 主幹研究員)