オミダイア・ネットワーク

2012年10月10日 in Special


先日、OpenSpendingから、Making All Voices Countが現在ファンドマネジャーを募集中というメールが届きました。Making All Voices Countは、オープンガバメントや市民参加を促進するための技術活用に関して、革新的技術やスケールアップ、あるいは研究などについて助成するファンド(30M ~35M USD)です。

Making All Voices Countの中心になっているのは、米国国際開発庁(United States Agency for International Development, USAID)、英国国際開発省(UK Department for International Development, DFID)、オミダイア・ネットワーク(Omidyar Network)などです。USAIDとDFIDはお馴染みの方も多いと思いますが、オミダイア・ネットワークについては、ご存知ではない方もいるのではないかと思います。

出典:http://www.omidyar.com/

オミダイア・ネットワークとは、あのeBay創始者のピエール・オミダイアが夫婦で設立した団体で、フィランソロピー、つまり他の人々の生活向上に資することを目標としています。オミダイア・ネットワークは、営利企業でも非営利企業でも、フォランソロピーを追求することは可能で、むしろ本来そうあるべきだと考えており、フィランソロピーの一環として政府の透明化にも取り組んでいます。

そうした考えに従ってオミダイア・ネットワークは、従来のソーシャルセクター(非営利セクター)とビジネスセクター(営利セクター)をまたがって活動することを選択し、営利企業に対して投資を行うLimited Liability Company (LLC, 有限責任会社)と、助成金やプログラム関連の投資を行う501条(c)項(3)号団体(非営利公益法人)という、2種類の法人格を持って運営しています。

役割は異なりますが、英国のUKCOD(UK Citizens Online Democracy)が非営利団体であるmySocietyと、営利企業であるmySociety Ltd.を傘下において運営し、UKCOD自体は登録チャリティとして活動しているのと通じる部分があります。

オミダイア・ネットワークのようなファンドがあれば、法人格に必要以上にとらわれることなく、必要な資金を調達することができるようになり、ソーシャル、ビジネスのセクターを超えたオープンデータビジネスも生まれやすくなるのではないかと思います。

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Tomihiko Azuma

Written by

Chief Fellow, Institute for International Socio-Economic Studies (株式会社国際社会経済研究所 主幹研究員)