ワールドカップとオリンピック、オープンデータとの意外な関係

2012年10月10日 in Special


ブラジル政府は、2012年5月にFreedom of Information Lawを発令し、公的機関のデータのオープン化について触れ、ほぼ同時期に政府の新しいデータポータルdados.gov.brの公開について発表しました。

出典:http://www.fifa.com/worldcup/

 

ブラジル政府がオープンデータに前向きに取り組み始めたのには理由があります。ブラジルは2014年のFIFA World Cup、そして2016年のオリンピック開催とビッグイベントを控えており、今の非効率な行政や汚職の絶えない政治ではこれらビッグイベント開催に堪えられないと大統領が判断したためです。行政の効率化や政府の透明性確保のためには、今すぐにオープンデータに取り組むことが必要であるとブラジル大統領が決断をしました

 

出典:http://rio2016.com/

ブラジルの新しいデータポータルはイギリスOpen Knowledge FoundationのCKANで構築されています。またブラジルは、オープンガバメントを推進する世界的なネットワークであるOpen Government Partnershipの運営委員会においてアメリカと一緒に最近まで協同議長を務めるなど、オープンデータの2大勢力であるイギリス、アメリカと良好な関係を維持している点も注目されています。

2018年のFIFA World Cupはロシアで開催されます。2020年のオリンピックはイスタンブール、マドリード、東京の中から2013年9月に選ばれます。国際的なビッグイベントには開催国のコスト負担が大きすぎるなど批判もありますが、ブラジルのように思い切った政策転換を実現する良い機会になることもあるようです。

 

 

 

 

 

 

 

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Tomihiko Azuma

Written by

Chief Fellow, Institute for International Socio-Economic Studies (株式会社国際社会経済研究所 主幹研究員)