信頼できる基本的なデータを誰でも自由に利用できる、デンマークの野心的な戦略

2012年10月11日 in News


 

出典:(※1)

デンマーク政府は、”GOOD BASIC DATA FOR EVERYONE – A DRIVER FOR GROWTH AND EFFICIENCY“において、信頼できる基本的なデータを国民だれもが自由にアクセスできるようにすると発表し、その戦略の具体的な内容とロードマップを明らかにしました。これはデンマーク政府の eGOVERNMENT Strategy 2011-2015の一環として実行されるものです。対象となるデータは、個人、ビジネス、不動産、住所、地理空間など多岐にわたります。

例えば、個人データに関しては、次のような段階を踏んで、データの公開と現行システムの刷新を同時に進めていく計画です。

(1)2013年中旬までには、中央政府、地方・地域政府の代表者からなるワーキンググループが、より効率的で一貫性のある個人記録集中管理システムの提案を起草します。これは将来的に、現在利用している市民登録システム(Civil Registration System)を置き換えるものになります。

出典:(※1)

(2)2014年上旬には、データ・ディストリビューターが、市民登録システムから個人データの配信を開始します。データ・ディストリビューターとは、各種基本データ登録簿から最新で信頼のおける情報を取り出し、公的機関や民間企業の管理部門やビジネス部門に届ける役割を担っています。市民登録システムには、市民登録番号、名前、住所、生年月日、配偶者の有無、親族関係、国籍、デンマーク国立教会メンバーかどうか、後見人などについて、現在およびこれまでの履歴が登録されています。

(3)2014年末までには、より効率的で一貫性のある個人記録集中管理システムと、そこからの個人データ配信とによって、これら個人データを分析し結論を得ることが可能になります。

なお、個人データの公開にあたっては、今日同様将来においても、個人データ処理に関する法律(the Act on Processing of Personal Data)を含む、現行の個人情報保護法に従うとしています。

ここでは個人データだけを紹介しましたが、それ以外のデータに興味のある方は、是非一度、”GOOD BASIC DATA FOR EVERYONE – A DRIVER FOR GROWTH AND EFFICIENCY“に目を通してみてください。

(※1) http://www.scribd.com/doc/109458141/Denmark-s-Basic-Data-Register-Road-Map

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Tomihiko Azuma

Written by

Chief Fellow, Institute for International Socio-Economic Studies (株式会社国際社会経済研究所 主幹研究員)