中国版FixMyTransport、オープン化への第一歩

2012年10月15日 in Special


オープンデータを活用した市民参加型の公共交通機関情報サービスとしては、イギリスの非営利団体mySocietyが開発したFixMyTransportがよく知られています。FixMyTransportでは、利用者が地下鉄やバスの駅、ルートなどで遭遇した困ったことを投稿しGoogle Map上に表示します。投稿される内容は、例えば駅の施設が古い、汚い、利便性が悪い、時刻表通りに運行していない、電車が混雑している、電車やバスが遅延している、運賃が高い、などです。その後、それらの障害・苦情情報はサイトを経由して担当者に伝えられ、利用者は障害に対して担当部門がどのような処置をしたのかを追跡することができます。

出典:(※1)

北京では自転車や歩行者を対象にしたFixMyTransportに匹敵するサービスを、北京交通发展研究中心(Beijing Tranportation Research Center)、UshahidiWorld Bankの協働プロジェクトが開発しました。

 自転車に乗っている人や歩行者は、移動中に何らかの障害や問題に遭遇した際に、携帯電話や他のモバイル端末を利用してそれらの問題を報告することができます。報告された問題は、Ushahidiの地図上にマッピングされ、行政の輸送機関計画立案者はこうした市民から得た情報を活用して改善計画を立てるというものです。2012年4月29日に精華大学の学生50名が参加した最初のテストが実施され、今年後半には一般に公開される予定です。

 

北京の事例ではオープンデータはまだ活用されてはいません。しかし、このプラットフォームによって交通機関の利用者と計画者を直接つなげる経路が開かれた意義は非常に大きいです。このプラットフォームを通じて、政府の都市計画などのオープンデータが市民に提供されるようになる日もそれほど遠くないと思われます。

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Tomihiko Azuma

Written by

Chief Fellow, Institute for International Socio-Economic Studies (株式会社国際社会経済研究所 主幹研究員)