オープンデータのライセンスを考える(6)オープン・データ・コモンズ

2012年10月24日 in Special


(c) Open Data Commons, licensed under CC BY.

著作権に対してオープンなライセンスで利用許諾を明示できるように、データベース権に対してもオープンなライセンスがある。その代表的なものがオープン・データ・コモンズ(ODC)による3つのライセンス

  1. PDDL:Open Data Commons Public Domain Dedication and License
  2. ODC-By:Open Data Commons Attribution License
  3. ODbL:Open Data Commons Open Database License

であり、制約の緩い順に上から並んでいる。

ODCはオープン・ナレッジ・ファウンデーション(OKF)のプロジェクトのひとつでオープン・データを推進する法的なツールとしてオープン・データに必要なライセンスを取りまとめた組織である。

最初のPDDLは一言で言えばデータをパブリックドメインに置くものである。
次のODC-Byは権利保有者のクレジット表記さえすれば自由に使って良い(表示条項)とするものであり、3つ目のODbLはクレジット表記に加えて、派生して作られたデータベースにも同じライセンスの適用を要求する、いわゆる継承条項がある。
それぞれが順に、クリエイティブ・コモンズのCC0、CC BY、CC BY-SA にほぼ対応している。

考え方がよく似ているとはいえ、データベース権に対するライセンスなのでデータベース権に特有の概念やCC のライセンスでは明確にされていなかった部分をより分かりやすく改善した部分がある。3つのうち、ODbL が最もデータベース権の対極にあるものと言え、いちばん複雑なので次回はまずこちらから見て行こう。

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Shu Higashi (東 修作)

Written by

Georepublic Japan に勤務。OKJP事務局長及びオープンストリートマップ・ファウンデーション・ジャパン 事務局を兼務。Code for Japan設立発起人。内閣府電子行政オープンデータ実務者会議利活用推進WG構成員。 OpenStreetMapという自由な世界地図を作る活動をきっかけにオープンデータの活動に関わりはじめました。主な関心領域はデータのライセンシング、コミュニティ活動、市民参画、国際連携など。 投稿記事の内容はあくまで個人としてのものであり、所属する組織を代表する見解ではありません。