オープンデータのライセンスを考える(9)ODbLの概要

2012年10月29日 in Special


それではODbLの要約文を見て行こう。(注:正式な内容は原文を参照のこと)

ODC オープン・データベース・ライセンス(ODbL)の要約

これはODbL 1.0 ライセンスの一般の人に読みやすいようにした要約です。下段の免責条項を参照してください。

あなたは以下の条件に従う場合に限り、自由に

  • 共有: データベースを複製、頒布及び利用することができます。
  • 創作: データベースから著作物を作成することができます。
  • 翻案: データベースへの改変、変形及び加工ができます。

「創作(Create)」について補足すると、例えば地理データベースであればその中身は無味乾燥な緯度経度や文字列の並びであるが、それを元に視覚化表現、つまり描画された地図の絵柄はそうではない。同一の地理データから異なる地図が作成されることはよくあることであり、そこには作成者の高度な美的センスが要求される。従って地図の絵柄(絵図)は著作物であると考えられ、ODbLのスコープから部分的に切り離される。絵図には改めて別のライセンスを設定することが可能だ。

あなたの従うべき条件は以下の通りです

  • 表示: あなたはデータベースを公衆利用する場合、又はデータベースから著作物を製作する場合にはODbLで指定された方式に従い、帰属表示をしなければなりません。データベースを利用若しくは再頒布する場合、又はデータベースから著作物を製作する場合、あなたは、データベースのライセンスを他者に対して明示するとともに、原データベース上のあらゆる通告を保持しておく必要があります。
  • 継承: あなたは、本データベースの翻案版、又は翻案版データベースから製作した著作物を公開利用する場合、その翻案版データベースもODbLに基づき提供しなければなりません。
  • キープ・オープン: あなたは、データベース、又はデータベースの翻案版を再頒布する場合、それらに制限をかける技術的手段(DRMなど)を用いることができます。ただし、あなたは、当該手段を使用していないバージョンも再頒布しなければなりません。

「継承(Share-Alike)」はオープンを強制する考え方である。ODbLのデータベースの内容を取得して他のデータベースと混ぜても良いが、その混ぜた結果のデータベース全体にODbLを適用しなければならない。政府・自治体のオープンデータに適用する際は、趣旨に合っているかどうか注意した方が良いだろう。

免責

この文書は、ライセンス契約ではありません。これは、ODbL 1.0を理解するための簡便な参考資料に過ぎず、ODbL 1.0の主要条件を人間が読める形式で記述したものです。この文書からは、いかなる法的効力も生じません。この文書の内容は、実際のライセンス契約に定められている内容とは異なります。適用される実際のライセンス条件については、ODbL 1.0 ライセンス契約の全文を参照してください。

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Shu Higashi (東 修作)

Written by

Georepublic Japan に勤務。OKJP事務局長及びオープンストリートマップ・ファウンデーション・ジャパン 事務局を兼務。Code for Japan設立発起人。内閣府電子行政オープンデータ実務者会議利活用推進WG構成員。 OpenStreetMapという自由な世界地図を作る活動をきっかけにオープンデータの活動に関わりはじめました。主な関心領域はデータのライセンシング、コミュニティ活動、市民参画、国際連携など。 投稿記事の内容はあくまで個人としてのものであり、所属する組織を代表する見解ではありません。