オープンデータビジネス1 1兆円を超える市場規模

2012年10月30日 in Special


オープンデータの市場規模はEUでは280~320億ユーロと見積られています。GDP比で換算すると日本では1.0~1.2兆円に相当します。さらに直接的な経済効果は1.5兆円、経済波及効果は5.4兆円にも上ります。

オープンデータ市場には大きく分けて2つの種類があります。1つ目は、オープンデータを活用したアプリケーション構築を支援するシステムやサービスを提供する分野で、アプリ構築市場と呼ばれています。2つ目は、オープンデータを活用した画期的で新しいサービスを創造する分野で、新サービス市場と呼ばれています。

アプリ構築市場における代表的な例は、政府などのデータポータルを開発・運用するビジネスです。例えば、イギリス政府のdata.gov.ukの開発や運営を行うCKANや、アメリカ政府のdata.govの運営を担うSocrataなどがこの領域の代表的なプレーヤーです。その他にも公的機関のデータを整形したり洗浄したりして、公開できるようにすることを支援する企業や、データに対してプログラムからアクセスできるようにするためのAPI開発に特化した企業などが現れています。

一方、新サービス市場の例としては、オープンデータを活用して全く新しい農家向け収入保障保険を開発したThe Climate Corporation や、不動産を選択する際に消費者に大きな影響を与える住環境に関する情報を詳細に提供するMRIS(Metropolitan Regional Information Systems)などがあります。

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Tomihiko Azuma

Written by

Chief Fellow, Institute for International Socio-Economic Studies (株式会社国際社会経済研究所 主幹研究員)