オープンデータビジネス7 Geofabrik、OpenStreetMap活用支援サービス

2012年11月12日 in Special


オープンデータをビジュアライゼーションする際には、直感性など視覚的効果を高めるために地図が利用されるケースが多く、最も頻繁に利用される地図の1つがOpenStreetMapです。OpenStreetMapとは、道路地図などの地理情報データを誰でも利用できるよう、フリーの地理情報データを作成することを目的としたプロジェクトであり、誰でも自由に参加して、誰でも自由に編集でき、誰でも自由に利用する事が出来る地図などを開発している世界的なプロジェクトです。日本ではOpenStreetMap Japanが日本のOpenStreetMapの開発にあたっています

Geofablikは、OpenStreetMapの開発に貢献したFrederik RammとJochen Topfが中心になってドイツで設立された企業であり、OpenStreetMapの商用利用を促進するための各種サービスを提供しています。Geofablicは以下のサービスを有料で提供することによって収益を得ています。

  • OpenStreetMapのShapefile変換サービス
  • Web Map Service(WMS) Serverサービス
  • Tile Serverサービス
  • コンサルティング、トレーニング、カスタムソフトウェア開発、サービスのホスティング

出典: http://www.geofabrik.de/img/shapefiles_dresden.png

 Shapefileとは地理情報システム (GIS)で標準的に用いられるファイル形式の1つであり、GeofablikはOpenStretMapのデータをShapefileに変換して提供しています。左図はドイツのドレスデン市における土地利用区分と建物を表すShapefileの例です。

OpenStreetMapからShapefileへの変換については市レベルの200ユーロから、世界全体の1,000ユーロまでメニューが用意されており、ルート検索可能な(Routable)Shapefileを入手することもできます。

Shapefileサービスのメニュー
出典:http://www.geofabrik.de/data/shapefiles.html

Web Map Service(WMS)とは、地図画像を配信するサービスのプロトコル(仕様)の1つであり、Open Geospatial Consortium (OGC)によって策定されたものです。Geofablikは全世界の地図を対象にして、このWMSに準拠した地図画像配信サービスを月額35ユーロから提供しています。

Tileとは地図の一区画の画像データであり、地図を表示するアプリケーションはTile Serverと呼ばれるサーバーから必要なTileをダウンロードして表示しています。このTile数は地図のズームイン、ズームアウトなどの機能によって膨大な数に上ることがあるため、OpenStreetMapでは無制限なTileのダウンロードは許していません。そこでGeofablikは独自のTile Serverを立ち上げ、それをWebアプリケーション開発者やスマートフォンアプリケーション開発者に有料で提供しています。

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Tomihiko Azuma

Written by

Chief Fellow, Institute for International Socio-Economic Studies (株式会社国際社会経済研究所 主幹研究員)