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Socrata、オープンデータ・クラウドプラットフォームをオープンソース化すると発表

2012年11月16日 in News

Socrata: The Data Experience Company

データポータルやデータカタログのクラウドシステムを提供しているSocrata“Socrata Open Data Server, Community Edition”を2013年の第1四半期にオープンソースとしてリリースすると発しました。企業はSocrataのOpen Data Serverに自社独自のサービスを加えてビジネスをすることができるようになります。

“Socrata Open Data Server, Community Edition”は、データカタログとしてW3CのDCATに対応し、JSON, XML,CSV,RDFなどのデータ形式を扱うことができ、APIはREST, HTTP, SQLが利用できます。

Scrataはもともと米国のdata.govを構築した企業で、米国内の各都市をはじめWorld Bank、国連などでも利用されています。

Socrataのリリース: Socrata Announces Open Source Option For Leading Open Data Cloud Platform

「横浜から発信!オープンデータと対話で創造する新しい公共」イベント11月24日に開催

2012年11月16日 in Events

国レベルで少しづつオープンガバメント・オープンデータの動きが始まっていますが、地方でもその動きは広まっています。
横浜では、「横浜オープンデータソリューション発展委員会」設立準備委員会が立ち上がり、市、大学、企業、NPOや市民など多くのセクターが協働して、オープンデータ活用の推進を広げようという動きがでてきました。
その立ち上げイベントが11月24日に開催されます。ワークショップもあり、講演だけでなく参加者全員で対話をしていく、いわゆるフュチャーセッションになるようですね。 こうして、供給者側だけでなく、使う側も一緒に考えていくこと、それも具体的に、というのが大切なのだなあと思います。筆者も参加しますので、またレポートします。
<参加応募ページ>
http://peatix.com/event/8334

オープンデータ流通推進コンソーシアム、「気象データ アイデアソン・ハッカソン」開催

2012年11月15日 in Events

オープンデータ流通推進コンソーシアムが、気象データを活用するアイデアソン・ハッカソンを開催します。オンラインイベントはすでに開催中で、どなたでも参加できます。オフラインイベントは12月1日(土)に開催されます。

気象データ・アイデアソン(オンラインイベント)

  • 開催期間:2012年11月5日よりサイトオープン、2012年12月1日のハッカソン直前まで実施
  • 開催方法:Facebook上の専用グループ:気象データ・アイデアソングループ
  • 参加資格:特になし(誰でもご参加いただけます)
  • 参加費: 無料
  • 参加方法:Facebookに「気象データ・アイデアソン」の公開グループを設置していますので、参加希望者はグループページから参加申請を行って下さい。参加申請承認後、自由に意見を表明したり、情報交換することが可能になります。

気象データ・ハッカソン(オフラインイベント)

  • 開催日時:2012年12月1日(土)13:00〜19:00(予定)
  • 開催場所:(株)三菱総合研究所会議室(東京都千代田区永田町 地下鉄溜池山王駅直結)
  • 予定人数:20〜30名(4〜6のテーマ別にチームを分けて実施します)
  • 参加資格:特になし(ただし、プログラミングの素養が必要です)
  • 参加費: 無料
  • 参加方法:気象データ・アイデアソンページ上でお知らせします。

詳しくは、オープンデータ流通推進コンソーシアムのイベント情報をご覧ください。

オープンデータビジネス9 MRIS、住む前に全てがわかる「不動産高度情報サービス」

2012年11月15日 in Special

アメリカでは不動産に関するさまざまな情報がMultiple Listing Service(MLS)と呼ばれるシステムに登録されており、MLSを通じて不動産の売手業者と買手業者が協力して不動産の仲介をしたり、MLSに登録されている情報をもとにして不動産の価値を評価したりすることができます。

Metropolitan Regional Information Systems(MRIS)は、アメリカで最大規模のMLSであり、メリーランド、ワシントンD.C.、北バージニア、西バージニアとペンシルベニアの一部を含む、ワシントン・ボルチモア広域都市圏をカバーしています。MRISには価格、写真、住宅ツアー、フロアプラン、地図など、日本でもお馴染みの情報だけでなく、公的機関から入手したデータを選択・加工・編集し、利用者が理解しやすいような形式で提供しています。MRISが提供している情報量は驚くほど多彩で、ここではその一端をご紹介します。

MRISはHomesDatabaseというWebサイトを通じて、一般消費者向けにもデータをわかりやすい形で提供しています。HomesDatabaseはMRISのCore Productsを利用したサイトであり、最も集客力のある不動産サイトの1つで、毎月平均50万人が訪れており、2万人もの新たな見込み客が生まれています

Miner Elementary School のDC-CASデータ
出典: http://www.greatschools.org/washington-dc/washington/4-Miner-Elementary-School/?tab=test-scores

HomesDatabaseでは、住宅、住人、経済、学校、環境、クオリティ・オブ・ライフ、地図などの分野ごとに詳細な情報を知ることができます。例えば学校に関しては、住所、電話番号、対象学年、生徒数、先生一人当たりの生徒数、生徒一人当たりの支出額、各学年の生徒数などに加えて、DC-CASの国語・数学・科学のテスト結果まで知ることができます

DC-CASとはコロンビア特別区で実施されているテストで、コロンビア特別区が定めた標準に対して生徒がどれだけ習熟しているのかを判断するために実施されています。

近隣の生活環境情報
出典:http://www.homesdatabase.com/homes-for-sale/DC/WASHINGTON/20002/1241-18TH-ST-NE-2-77875755

環境に関しては、高度、年間降水量、年間降雪量、1月の平均最低気温、7月の平均最高気温、年間の降雨日数、年間の晴天日数、快適指数などに加えて、大気の品質、流域の品質、一人当たりの医師の数、医療経費指標、スーパーファンドサイト指数、紫外線指数などまで知ることができます

医療経費指数とは、入院や通院、健康維持にかかる費用を相対的に比較するために指数で、国を100とした際の相対値で表しています。スーパーファンドサイト指数とは、産業廃棄物などが投棄されている汚染場所からどれくらいの影響を受けるのかを示す指数で、やはり1から100の値をとり、値が高いほど汚染されていないことを示しています。

MRISは公的機関を中心としたさまざまな機関からデータを得ています。

MRISの主なデータ源
出典:http://www.rdesk.com/communityinfo/NSR_Sources.htm

MRISは1993年の創業以来、順調にカバーエリアを拡大しており、現在は25の不動産協会、そのメンバーである5万もの不動産業者とビジネスをしています。MRISは主要なツールやデータ、サービスをCore Productsとして不動産業者などに有料で提供し、新規加入の際に295ドル、四半期ごとの利用料として165~258ドルの料金を得ており、その他に有料のPremium Productsも各種提供しています。以下に示すようにMRISを利用した不動産売買は非常に活発に行われています

  • 登録物件総数は54,266件(住宅37,353件、土地13,207件)(2012/11/15現在)
  • 1日当たりの平均売買高が9260万ドル(2011年)
  • 年間売買件数が10万4千件年間売買高が338億ドル(2011年)

MRISはアメリカでオバマ政権が誕生しオープンデータが本格化するかなり前から、さまざまな公的機関からデータを入手し、それを活用したビジネスを展開してきました。MRISの事例が示しているのは、こうしたオープンデータ運動が始まる以前から、公的機関はある程度の、またはかなりの種類・量のデータを実はすでに公開しており、そうした公的データを利用したビジネスを行うことは可能であったという事実です。

MRISが提供している情報は非常に多様で、とてもここですべてを紹介できるものではありません。是非、HomesDatabaseを使用してご自分の目で確かめてみてください。

International Open Data Day, 2013年2月23日に開催

2012年11月14日 in Events

International Open Data Dayは、オープンデータやそれを活用したアプリケーション開発に取り組むための特別な日を設け、世界中でハッカソンなどのイベントを一斉に開催しようという取り組みです。第3回は2013年2月23日(土)と決まりました

世界各地でオープンデータに興味を持つ人たちがグループを作り、International Open Data Dayに登録して、2月23日にオープンデータイベントを世界中で開催するという形になると思います。

International Open Data DayのウェブサイトはOpen Knowledge Foundationへ移行中で今はまだ見ることができません。メーリングリストが開設されていますので、イベントの最新情報を知りたい方は登録してみてください。

 

Open Data Indexに対してスペインから抗議の声

2012年11月14日 in News

このブログでもご紹介し、オープン・ナレッジ・ファウンデーション日本グループのローンチパーティでもご紹介したOpen Data Indexについて、11位となったスペインから抗議の声が上がっています

Open Data Index
出典:http://www.webfoundation.org/2012/09/introducing-the-open-data-index/

スペインでオープンデータや政府の透明性向上に尽力している多くの活動家は、スペインがこんな上位になるとは信じられないと述べています。スペインの現状は、情報公開法もなく、国レベルのオープンデータ方針や実践も皆無で、国の支援がまったくない中、いくつかの地域や地方政府が細々とオープンデータに取り組んでいるのが現状です。特に、最も重要なデータセットである健康、教育、公的調達、公式協議課題については当局が公表を差し控え、公開する予定もありません。

スペインの活動家たちが、Open Data Indexを発表したWorld Wide Web Foundationに問い合わせたところ、この指標は認識に基づいたものであり、より具体的に言うと、1人のスペイン人の認識に基づくものであるとの回答がありました。その1人が誰かは明らかにされていません。さらにWWWFによれば、今回の評価はあくまで利用可能性であって、オープン性ではないとのことです。

これに対して活動家たちは、Open Data Indexという名称は明らかに誤解を招くものであると非難しています。その他にも、個別のデータについてスペインの現状とはかけ離れた高スコアが与えられているなどの問題点を指摘し、WWWFに対してOpen Data Indexの見直しを強く求めています

オープンデータとは何か、オープンであるとはどういう状態を指すのか、その点について世界的に通用する標準的な定義が必要であると同時に、オープンデータに取り組む私たち自身も、データに基づいた行動を日頃から心がけなければなりません。

原文: Spain is a world leader in Open Data. Says who?

関連記事: Open Data Index、オープンデータの評価指標を発表

オープンデータビジネス8 DataMarket、世界レベルのデータ市場

2012年11月14日 in Special

DataMarketは、世界の経済、社会、自然、産業などに関するデータマーケットを提供しているアイスランドの企業です。DataMarketは、95にも上るデータプロバイダーから何百万ものデータ、何千種類ものデータセットを収集し、データポータルを通じて公開しています。データプロバイダーとしては、公的機関もあれば民間企業も含まれています。代表的なデータプロバイダーとしては、国連世界銀行、欧州委員会のユーロスタット(Eurostat)、エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(※1)などが含まれています。

DataMarketでは、日本を含む世界42カ国の統計データを簡単に参照することができるようになっており、その大部分を占めている基本的なデータについては無料で見ることができます。

出典:http://datamarket.com/

例えば、日本の調整失業率(Harmonised unemployment rates)のデータも提供されています。左図から、この日本の調整失業率のデータは国際労働機関(International Labor Oraganization, ILO)による調査結果であり、そのデータ源はユーロスタットであることがわかります。またこのデータはユーロスタットとDataMarketをオリジナルのデータ源として明記することを条件に、コピーや再配布が許可されていることも示されています。

DataMarketは主要産業に関するデータについても充実しており、自動車教育エネルギー金融食品・農業ヘルスケアIT小売りなどの産業別に関連するデータをまとめて調べることもできます。例えば、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、イギリスの乗用車台数、世界の原油生産量など、自動車産業に関するさまざまなデータをまとめて見ることができるようになっています。

データ提供者用サービスメニュー
出典:http://datamarket.com/plans-and-pricing/

DataMarketは、市場調査、金融市場データ、アナリストによる予測などのデータは、プレミアムデータセットとして有料で販売しています。またデータにアクセスするAPIも提供しており、使用頻度によって無料から799ドルまでメニューが用意されています。

さらに市場調査会社や金融機関、各種分析を行なう企業などは、DataMarketのポータル上にデータを簡単に公開し販売することもできます。DataMarketはデータ提供者のデータ販売を支援するために、さまざまなサービスを提供しており、Proメニューでは月額59ドル、Corporateメニューでは月額299ドルの支援サービス料をデータ提供企業から得ています。DataMarketはデータの販売が成功した際に、データ提供者とデータ利用者とを仲介手数料としてデータ販売価額の25パーセントを得ています(ProおよびCorporateメニューの場合)。DataMarketは、公的機関や民間企業から有償・無償のデータを幅広く集め、検索しやすい形に分類し、データ利用者とデータ提供者を仲介する世界レベルのデータ市場を運営しています。

(※1)雑誌The Economistの企業間事業部門、世界約200カ国の政治・経済に関する詳細な分析、予測やデータを提供している

“Open Source Eventually” 、高価なデータを公開する新しい試み

2012年11月12日 in News

OKFNのブログに興味深い記事が出ていましたので、ご紹介します。

Doctor Social Graphの例
出典: https://www.youtube.com/watch?v=L4C3cloZEQk

米国企業NotOnly Dev は、米国の医師、病院、その他ヘルスケア関連組織の関係を明らかにするためにDoctor Social Graphを開発しました。

NotOnly Devは当初、基本的なデータを情報自由化法に基づく情報公開請求によって取得し、それらをつなぎ合わせる形でソーシャルグラフを開発していましたが、それだけではデータが足りず、どうしてもState Medical Boardなどから有料のレポートなどを取得する必要がでてきました。

そこで、NotOnly Devは”Open Source Eventully“という新しいライセンスを開発しました。このライセンスの特徴は以下の通りです。

  • データの購入資金はクラウドファンディングで集める
  • 資金提供者は6ヶ月間の排他的アクセス権限を得ることができる
  • 排他的アクセス権限期間を過ぎたデータはCC BY-SA 3.0の下で公開する

資金を提供する際のインセンティブとして6ヶ月間の排他的な先行アクセス権を付与するというやり方がどれくらい受け入れられるのか、今後の動きに注目です。少なくともNotOnly Devは$15,000の資金を手に入れ、この方法を”完璧な妥協策“とみなしているようです。

原文: US Doctor Data to be “Open Eventually”

 

オープンデータビジネス7 Geofabrik、OpenStreetMap活用支援サービス

2012年11月12日 in Special

オープンデータをビジュアライゼーションする際には、直感性など視覚的効果を高めるために地図が利用されるケースが多く、最も頻繁に利用される地図の1つがOpenStreetMapです。OpenStreetMapとは、道路地図などの地理情報データを誰でも利用できるよう、フリーの地理情報データを作成することを目的としたプロジェクトであり、誰でも自由に参加して、誰でも自由に編集でき、誰でも自由に利用する事が出来る地図などを開発している世界的なプロジェクトです。日本ではOpenStreetMap Japanが日本のOpenStreetMapの開発にあたっています

Geofablikは、OpenStreetMapの開発に貢献したFrederik RammとJochen Topfが中心になってドイツで設立された企業であり、OpenStreetMapの商用利用を促進するための各種サービスを提供しています。Geofablicは以下のサービスを有料で提供することによって収益を得ています。

  • OpenStreetMapのShapefile変換サービス
  • Web Map Service(WMS) Serverサービス
  • Tile Serverサービス
  • コンサルティング、トレーニング、カスタムソフトウェア開発、サービスのホスティング

出典: http://www.geofabrik.de/img/shapefiles_dresden.png

 Shapefileとは地理情報システム (GIS)で標準的に用いられるファイル形式の1つであり、GeofablikはOpenStretMapのデータをShapefileに変換して提供しています。左図はドイツのドレスデン市における土地利用区分と建物を表すShapefileの例です。

OpenStreetMapからShapefileへの変換については市レベルの200ユーロから、世界全体の1,000ユーロまでメニューが用意されており、ルート検索可能な(Routable)Shapefileを入手することもできます。

Shapefileサービスのメニュー
出典:http://www.geofabrik.de/data/shapefiles.html

Web Map Service(WMS)とは、地図画像を配信するサービスのプロトコル(仕様)の1つであり、Open Geospatial Consortium (OGC)によって策定されたものです。Geofablikは全世界の地図を対象にして、このWMSに準拠した地図画像配信サービスを月額35ユーロから提供しています。

Tileとは地図の一区画の画像データであり、地図を表示するアプリケーションはTile Serverと呼ばれるサーバーから必要なTileをダウンロードして表示しています。このTile数は地図のズームイン、ズームアウトなどの機能によって膨大な数に上ることがあるため、OpenStreetMapでは無制限なTileのダウンロードは許していません。そこでGeofablikは独自のTile Serverを立ち上げ、それをWebアプリケーション開発者やスマートフォンアプリケーション開発者に有料で提供しています。

オープンデータビジネス6 Placr、オープンデータアクセス用API開発

2012年11月10日 in Special

Placrは、世界最大規模のメディア・コングロマリットであるPeason PLCに対して、 Eyewitness Travel GuidesのコンテンツにアクセスするためのAPIを開発したことで有名な企業です。PlacrはPeasonのAPI開発などを通じて培ったスキルや経験を生かし、公共交通機関のデータにアクセスするAPIを開発し販売しています。

PlacrのTransport APIは、公共交通機関に関する情報にアクセスするためのAPIをDaaS(Data as a Service)型で提供しているものです。Transport APIには、時刻表、運行ルート、現在の運行状況、実績履歴などが含まれています。

PlacrのTransport APIの一例
出典:https://developer.transportapi.com/documentation/london-underground-information

上記はPlacrのTransport APIの一例であり、利用者が現在いる位置から最も近い地下鉄の場所を求めるためのAPIです。Placrは、こうしたTranport APIを開発し、DaaS型で利用者に提供することによって、公共交通機関に関するオープンデータへのアクセスをより容易にしています。

UK Travel Options
出典:http://itunes.apple.com/au/app/uk-traveloptions/id411880287?mt=8

PlacrのTransport APIを活用したアプリケーションとしては、例えばロンドンの地下鉄とドックランズ・ライト・レイルウェイ(DLR)の運行情報をリアルタイムに提供するUK Travel Optionsや、利用者がどのバスに乗れば良いのか、またそのバスは何時バス停に到着するのかを教えてくれるBusmapperなどがあります。

左図のUK Travel Optionsの例では、現在地に最も近い地下鉄の駅を探す際に、PlacrのTranport APIが利用されています。