オープンデータ活用&マッピングイベント@会津若松(報告)

2012年12月2日 in Events


マッピング前

「オープンデータを活用して車椅子マップを作ろう!」ということで先日11/4(日)に会津若松市でマップ作りのイベントを開催しました。その時の報告です。

このイベントにはふたつの目的がありました。ひとつ目はオープンデータの活用です。今回は市民参加型の地図作り活動であるOpenStreetMap に国土地理院の基盤地図情報から道路や建物の形状を、会津若松市の公共施設所在データから公共施設の位置や名前をオープンデータとして取り込みました。これらは当日の前に事前準備作業として行いました。

ふたつ目は車椅子マップの作成です。作成とはいってもイチから作るのではなく、自身も車椅子利用者であり、OpenStreetMap の活動への参加者でもあるドイツのラウルさんが仲間とともに開発したWheelmap を利用しました。Wheelmap は車椅子利用者が自分で行けるお店や施設を探すためのマップです。データ登録の仕組みはごくシンプルです。OpenStreetMap をベースに、車椅子利用者が自分で行けるところには「車椅子可」、一部に問題があるがおおよそ行けるところには「車椅子一部可」、全く行けないところには「車椅子不可」の印を付けます。そうするとマップ上でそれぞれ緑・オレンジ・赤と、信号とよく似た色あいで表現される、というものです。未調査であれば灰色で表現されます。

10分割したマッピング対象エリアを3チームで分担

当日は14名の方に参加して頂きました。大学、自治体、地元で市民活動に関わっておられる方々、エンジニアなど、多彩なメンバーです。午前中にOpenStreetMapの概要ユニバーサルデザインとWheelmap についての説明を行い、午後からは3つのチームに別れて街に出かけました。私は女性4名のチームに参加させて頂き、まずは喜多方ラーメンの店で腹ごしらえ。ラーメンは美味しかったのですが、入り口に10cmほどの段差があり、車椅子で独力では通れなさそうでした。しばらく歩くうちにみなさんコツが飲み込めたようで、予定の再集合時刻前に3チームとも分担エリアをコンプリート!
結果は左下図の通りですが、緑マークが多く、地元の方はホッとされていました。わが町がどのように評価されるのか、気になっていらっしゃったようです。
締めにみなさんの感想を伺いました。普段と違う視点で町を見ることができて良かったというご意見が多かったのですが、ひとり、車椅子で来る人がいなさそうなところまで、こういった印を付けることが本当に役立つのだろうか、という辛口のコメントをしてくださった方がいて、その意見がいちばん心に残りました。

マッピング後

今回整備した車椅子マップには従来のバリアフリーマップとは異なる特徴があります。それはデータがオープンである、という点です。OpenStreetMap は世界地図なので、そのデータは日本国内はもとより世界とつながっています。各国語での名前も登録できる仕組みになっていますので、例えば会津若松の方が大阪に行っても、ヨーロッパに行っても同じ地図を利用することができます。逆も然り。さらにはこのデータを利用する当事者が自分でデータを追加・更新できるのです。

オープンなデータはいともたやすく世界をつなぎます。さあ、あなたも世界をつなぐ営みに参加してみませんか。

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Shu Higashi (東 修作)

Written by

Georepublic Japan に勤務。OKJP事務局長及びオープンストリートマップ・ファウンデーション・ジャパン 事務局を兼務。Code for Japan設立発起人。内閣府電子行政オープンデータ実務者会議利活用推進WG構成員。 OpenStreetMapという自由な世界地図を作る活動をきっかけにオープンデータの活動に関わりはじめました。主な関心領域はデータのライセンシング、コミュニティ活動、市民参画、国際連携など。 投稿記事の内容はあくまで個人としてのものであり、所属する組織を代表する見解ではありません。