クライシスレスポンス用アプリ・サービス事例3 FloodAlerts

2012年12月8日 in Special


FloodAlerts は視覚化の得意な企業Shoothill によって開発された洪水のアラート情報を配信するサービスだ。元データはイギリスの環境局が15分おきに提供している洪水に関するオープンデータである。

まずは元データを見て行こう。元は環境局が提供しているFloodline Warnings Direct というプッシュ型のサービスによるものだ。洪水警報が欲しい人は電話、携帯、メール、SMSテキストメッセージ、FAX、どれでも好きな手段で受け取ることができる。

登録手続きに進むと、まず自宅用と職場用それぞれで住所、電話番号、メールアドレスなどを登録する。イギリスに住所が無い者にとってはその先の手続は不明だが、住所からエリアを探すため、やや操作がわかりづらい印象だ。

そこでFloodAlerts だ。
こちらは場所の名前を入力してマップを検索したり、グリグリと動かすことで直感的に操作できる。

対象エリアに移動したら、上図のように半径を指定してできあがり。アラートはメールやフェイスブックで受け取れるようになっている。

自宅や職場で過去に洪水があったようなところでは、このような情報は貴重なものだ。安全面もさることながら、個人の財産や企業の事業継続性を守る上でも有効だ。

このサービス自体は無料で提供されるが、企業ユースにはより付加価値を付けた別のソリューションを有料で提供するというビジネスモデルだ。裏の仕組みが見えていないが、環境局にとって負荷分散の役割も果たしているものと思われる。オープンデータと利用者の間に立って、操作しやすいインタフェースを提供するという、まさにお手本のようなサービスといえよう。

参考:Live UK flood warning map uses Environment Agency data

Leave a reply

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>

Shu Higashi (東 修作)

Written by

Georepublic Japan に勤務。OKJP事務局長及びオープンストリートマップ・ファウンデーション・ジャパン 事務局を兼務。Code for Japan設立発起人。内閣府電子行政オープンデータ実務者会議利活用推進WG構成員。 OpenStreetMapという自由な世界地図を作る活動をきっかけにオープンデータの活動に関わりはじめました。主な関心領域はデータのライセンシング、コミュニティ活動、市民参画、国際連携など。 投稿記事の内容はあくまで個人としてのものであり、所属する組織を代表する見解ではありません。