オープンデータのライセンスを考える(16)カナダ政府のOGL-C

2012年12月9日 in Special


カナダ政府がそのオープンデータに適用するライセンスOpen Government Licence – Canada (OGL-C) の試案を公開し、コメントを募集中だ。ゆるやかな縛りのいわゆる「表示」ライセンスで、2013年春の正式リリースを目指しているという。

イギリスの Open Government License (OGL) とよく似た内容だが異なる部分もある。

オタワ大学の法学者Teresa Scassa のブログCanada’s New Draft Open Government Licence によれば、情報(Information)という用語の定義においてカナダには存在しない「データベース権」に言及している点、許諾の例外規定の中で「個人情報」ではなく「個人データ」という用語を使っている点、「情報提供者」と「ライセンサー」という2つの用語を混ぜている点などが課題だとしている。

個人情報や自国に存在しないデータベース権の扱いを考慮しなければならない日本の状況と似た部分があり、カナダの動向は参考になりそうだ。

私見だが、個人情報については既に個人情報保護法やそのガイドラインが存在する日本ではことさらに再定義する必要は無いと思う。公開できないものはマスクしたり、公開しなければ良いだけだ。あえて書くならライセンス条項としてではなく、参考情報程度の扱いで別途関連する法令を挙げておく程度で良いのではないだろうか。

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Shu Higashi (東 修作)

Written by

Georepublic Japan に勤務。OKJP事務局長及びオープンストリートマップ・ファウンデーション・ジャパン 事務局を兼務。Code for Japan設立発起人。内閣府電子行政オープンデータ実務者会議利活用推進WG構成員。 OpenStreetMapという自由な世界地図を作る活動をきっかけにオープンデータの活動に関わりはじめました。主な関心領域はデータのライセンシング、コミュニティ活動、市民参画、国際連携など。 投稿記事の内容はあくまで個人としてのものであり、所属する組織を代表する見解ではありません。