データドリブンソサエティ3 市民が関心を持つデータから公開する

2012年12月29日 in Special


データドリブンソサエティにおける地域活性化は公的データのオープン化から始まり、プロセスのオープン化、コミュニケーションのオープン化、さらにアクションのオープン化へと拡がっていきます。今回はイギリスの事例をもとにして、データドリブンソサエティの具体的な仕組みについて見ていきたいと思います。

イギリスでは政府がオープンデータに積極的に取り組んでおり、data.gov.ukにおいて積極的に公的データを公開しています。また、 グレーター・マンチェスター・カウンティなどの地方政府レベルでもデータ公開が盛んで、 datagm.org.ukなどのデータポータルが立ち上がっています。 データドリブンソサエティを実現するためには、実はこの最初のデータ公開でどんなデータを公開するのかが最も重要なのです。

日本政府は「できるところから公開する」あるいは「経済界からのニーズがあるものから公開する」という方針です。しかしイギリス政府は日本とは全く異なる方針でデータ公開の優先度付けをしています。キャメロン首相は以下の表に示すように自ら書簡を出し、各省庁に対して具体的なデータを指定し、期限を設けて公開するよう指示を出しました。

出典:http://www.meti.go.jp/committee/kenkyukai/shoujo/it_yugo_forum_data_wg/pdf/003_06_00.pdf

 

キャメロン首相が公開を指示したデータとは、政府の支出、保健、医療、教育、スキル、犯罪、司法、交通などの分野の公的データで、いずれも市民の関心が非常に高い分野となっています。

市民に関心の高いデータを優先的に公開することによって、市民のオープンデータに関する興味や関心を高めることができます。データに関心を持つからこそ、そのデータが作られたプロセスに対しても興味が出てきます。市民にとって最も関心の高い分野のデータを公開することが、データドリブンソサエティにとって最も重要な出発点になります。

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Tomihiko Azuma

Written by

Chief Fellow, Institute for International Socio-Economic Studies (株式会社国際社会経済研究所 主幹研究員)