Chicken-or-Egg シンドロームを断ち切ろう

2013年2月22日 in Special


オープンデータでは、よく次のようなことが言われます。

  1. 民間: どんなデータがあるのかわからない
  2. 政府: どんなニーズがあるかわからない

鶏が先か、卵が先か」にたとえられることもしばしばです。たとえ話の良いところは、とても単純でわかりやすいことですが弊害もあります。あまりに納得してしまって、そこで思考が停止し、行動を起こさなくなってしまうことです。オープンデータの場合もその点については注意が必要です。

例えば、1.は確かに一覧やリストのようなものはありません。しかしe-Statには各種統計情報が公開されていて、どんな分野のデータを政府が持っているのかわかります。e-Statのデータは統計処理した後のデータであってロウデータではありませんが、少なくとも統計処理する前のデータとしてどんなロウデータがありそうなのかは予想できます。さらに、e-Statの新着情報配信サービスを使えば、思いもかけないデータを見つけることも可能です

では、2.はどうでしょうか?実はもっとストレートにわかります。

これはe-Statで公開されている統計データの中で、平成25年1月にアクセスが多かった統計データをランキングしたものです。 貿易、人口、生活、食糧、農林漁業、教育、収入、支出、道路、交通、住宅、土地、病気、医療、介護などに対する市民の関心の高さを示しています

さらに、これらのデータは、World Bankが開発したオープンデータ度評価ツール”Open Data Readiness Assessment Tool“において、市民参画を促すために重要なデータセットとして指定されているものと多くが重なっています。つまり、市民がどんなデータに対して関心を持つのかということについては、国ごとの特殊性がそれほどないのかもしれないということです。

もうそろそろChicken-or-Egg Syndromeを抜け出して、政府と民間が協力し合い、オープンデータ活用に向けて実効性のある第一歩を踏み出しましょう。

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Tomihiko Azuma

Written by

Chief Fellow, Institute for International Socio-Economic Studies (株式会社国際社会経済研究所 主幹研究員)