ガバメント2.0を理解する国連のツールキット-OGDCE Toolkit

2013年3月31日 in Special



2013/6/1 第2版が出ました。詳細は市民参画のためのオープンガバメント・データに関するガイドラインを参照。
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開発管理における 市民参画のためのオープンガバメント・データ 指導ツールキット(OGDCE Toolkit)

国連の行政開発管理部門(DPADM),経済社会局(UN DESA)による開発管理における市民参画のためのオープンガバメント・データツールキット

ガバメント2.0、オープンガバメント、オープンデータ、ガバメントデータ、オープンガバメント・データ等々よく似た用語が飛び交い、お互いが少しずつズレた概念のことを話しているのに気付くことがあります。生産的な議論のためには用語の定義や概念についての認識が共有できていないと、いつまでたっても噛み合わない不毛なやりとりになりかねません。

2013年2月、国連行政機関ネットワーク(UNPAN)より「開発管理における市民参画のためのオープンガバメント・データ 指導ツールキット(OGDCE Toolkit)」(原文はこちら)が公開されました。これは世界各国のオープンガバメント及びその鍵となるオープンガバメント・データへの取り組みをベスト・プラクティスとして整理し、関連する用語や概念の定義を試みたものです。

構成としては政府や自治体内部向けにオープンデータを軸にしたオープンガバメントを推進するのに必要な情報や手順をまとめた形式になっていますが、もちろんそれ以外のオープンデータやオープンガバメントに関心のある方向けにも有益な内容です。

例えば「オープンデータ」とは何か、ということについて法的なライセンスなどの側面と、技術的なファイル形式などの側面がある点など、幅広い視点から捉えており、各国の事情に合った進め方をして行く上での議論のベースになる内容です。

画像の出典:DPADM/UMU

画像の出典:DPADM/UMU

冒頭に挙げたオープンデータ、オープンガバメント、ガバメントデータ、オープンガバメント・データの関係は上図のようになっており、こういった関係性の整理は重要です。ちなみに、ガバメント2.0はティム・オライリーが提唱したものでITを活用したプラットフォームとしての政府やDo It Ourselves な社会のことであり、オープンガバメントの概念とほぼ重なるものです。

今回、「オープンデータ活用!」というFacebook グループの有志によりこのツールキットの日本語版初版がリリースされました。内容について、興味ある方はぜひ上記ツールキット画像をクリックしてPDF(約4.3MB)をダウンロードの上、ご一読ください。複製や再配布はご自由にどうぞ。

また、ガバメント2.0やオープンガバメントの推進をお考えの方でご質問やご相談などありましたらこちらの下部のフォームでお気軽にお問い合わせください。

以下、目次のみご紹介します。

ツールキットの概要
始める前に
ツールキットの使い方
誰がツールキットを使うべきか
セクションⅠ- オープンガバメント・データとは
透明性と説明責任のための市民参画
市民参画とは
オープンガバメント・データにおける「オープン」の定義
データの種別、セット、及び用法
構造化データ、機械可読データ、ローデータ、そしてLinked Data
データセット
データを制限無しに利用、再利用及び配布する権利
なぜガバメントデータのオープンが重要か
オープンガバメントデータの原則
課題、制限及びリスク
セクションⅡ – オープンガバメント・データ戦略の設計
政府及び国家発展戦略の一部としてのオープンガバメント・データ戦略
ステークホルダーを巻き込もう
他者に学ぶ
自己評価
オープンガバメント・データのレディネス
リソースを識別する
人的及び組織的資源
技術とインフラのリソース
財政的なリソース
ゴールと目的の設定
アクションの定義
セクションⅢ – 実施、モニタリング及び評価
アクションプランを開発する
中期計画と長期計画
ロジスティクス、訓練及びファシリテーション
実施計画を監視する
実施計画の遂行
ステークホルダーからのフィードバック
データをオープンにするには
データセットを選択する
需要駆動型アプローチ
供給駆動型アプローチ
人々に尋ねる
コスト対用法と利益の分析
オープンライセンスを適用する (法的なオープンネス)
データを利用可能にする (技術的なオープンネス)
オンラインの手法
データを発見可能にする
データポータルとカタログ
Linked open data
結果とインパクトを評価する
パフォーマンス指標の確立
セクションⅣ – オープンデータ・エコシステムを持続する
コミュニケーションとアウトリーチ
オープンガバメント・データの利用法をプロモートする
再利用コミュニティ参画の持続
より広くアウトリーチするためのソーシャル・ネットワーキング・サービスの利用
ステークホルダーとのコミュニケーションとフィードバックループ
セクションⅤ – 附属書
I. オープンガバメント・データ・レディネス評価
II. データプラットフォーム
III. データとファイルの形式
おすすめの読み物
おすすめのビデオ
参考図書

2 responses to ガバメント2.0を理解する国連のツールキット-OGDCE Toolkit

  1. OGDCE Toolkitの日本語版初版へのハイパーリンクを修正して頂けないでしょうか?
    URLを確認した所、改行タグがURLに含まれてしまっています。
    それを消したURLを使ったら、資料を見る事ができました。
    https://docs.google.com/file/d/0B5Kgc6WHI5rPV2xLVXBJWDVDS3M/edit

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Shu Higashi (東 修作)

Written by

Georepublic Japan に勤務。OKJP事務局長及びオープンストリートマップ・ファウンデーション・ジャパン 事務局を兼務。Code for Japan設立発起人。内閣府電子行政オープンデータ実務者会議利活用推進WG構成員。 OpenStreetMapという自由な世界地図を作る活動をきっかけにオープンデータの活動に関わりはじめました。主な関心領域はデータのライセンシング、コミュニティ活動、市民参画、国際連携など。 投稿記事の内容はあくまで個人としてのものであり、所属する組織を代表する見解ではありません。