オープンデータの技術革新が日本から!富士通研究所が大規模LOD格納・検索技術を開発

2013年4月26日 in News


 

先週、ネット上では富士通研究所が開発した次世代ユーザーインターフェース(プレスリリース動画)が”未来的過ぎる”と各所で話題になりました。

 

それと同日、富士通研究所はもう一つのプレスリリースを出しています。それが、大規模なLinked Open Dataの格納・検索技術です。

オープンデータの活用革新! リンクが張られた公開データ(LOD: Linked Open Data)向け 大規模データ格納・検索技術を開発|富士通

 

4月11日の日経一面に「公共データを民間開放、新産業創出 政府IT戦略素案 」が載るなど、政府の成長戦略におけるオープンデータの利活用について、日本でもようやく注目されるようになってきましたが、IT戦略本部が発表しているロードマップ案を見ても、データ規格やAPI規格などの技術仕様については今後一年間かけて行われるなど、オープンデータポータル公開までの道のりは、まだ道半ばです。

 

公開されるデータ形式・規格については、電子行政オープンデータ実務者会議にてオープンデータ流通推進コンソーシアムが提言しており、最新の発表資料には「情報流通連携基盤システム」の規格案(P.12~)として”SPARQLベースのAPI”というものが提案されています。

オープンデータ先進国である英国のオープンデータプラットフォーム「data.gov.uk」でも一部のデータがSPARQLを問い合わせ言語とするRDF形式で公開されており、このRDF形式で公開されているオープンデータはLinked Open Data(LOD)と呼ばれています。このLODと呼ばれるデータセット群は年々増加しており、その公開サイトがバラバラであったり、複数のデータを組み合わせた処理が複雑であるなど、様々な問題が浮き彫りになってきていました。

 

そして、それらの問題を解決できる技術が、今回、富士通研究所とDigital Enterprise Research Institute(DERI)が共同開発したものになります。プレスリリースの中で、開発することになった背景・課題や開発された技術についてかなり詳細に書かれていますので、是非読んでください。

 

また、発表会の動画がYoutubeにアップされており、以下の動画の最初から2分22秒まで、この大規模LOD格納・検索技術のことが説明されています。

今後の予定としては、このLOD活用基盤を2013年中に世界に先駆けて日本で無償公開予定となっているそうで、4月17日にドバイで開催されたXBRL26 Conferenceでは、今年末には正式ローンチまでのロードマップが公開される(今後2年は継続開発)と発表されたようです。

 

今後、日本政府が公開予定のオープンデータプラットフォームにおいても、RDF形式のLODが公開される可能性は高いです。これら大量のLODをハンドリング・分析できる人の需要は間違いなく増えてくると思います。もし、Linked Dataについて詳しく知りたい・技術的なところを勉強したい方がいましたら、リンクト・オープン・データ・イニシアティブの方々が翻訳された日本語での唯一の解説書である『Linked Data: Webをグローバルなデータ空間にする仕組み』がオススメです。

また4月20日に開催されたデータサイエンティストの勉強会として有名なR勉強会@東京(#TokyoR)でも一つの題材とされており、このような方々とオープンデータを結びつける活動をOKFJとしても支援していければと考えています。

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Naoyuki Ito

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マーケティングリサーチ会社にて、データ分析によるマーケティング支援やデータ分析環境の開発・構築。2014年4月からは、デジタルマーケティングへの3D(オープンデータ、パーソナルデータ、ビッグデータ)活用によって、生活者主導で豊かな生活が送られる社会の実現を目指しています。