World Summit Award 2013、オープンデータを新たに追加しエントリー募集中

2013年5月29日 in Special


5月27日、アラブ首長国連邦(UAE)の電気通信規制局(Telecommunications Regulatory Authority, TRA)がUAEの各政府機関に対して、World Summit Award(WSA) 2013へのエントリーを公式に要請しました。

WSAとは、”Smart Content for Smart People”を目標として、国連から委託を受けて2年に一度開催されるコンペです。WSAはe-ContentとMobileに大きく分かれており、今回UAEがエントリーを目指すのはe-Content部門で、デジタルコンテンツが知識社会の創造に貢献していることを競います。TRAはWSAを自国の製品やサービスを世界にアピールする格好の場ととらえ、各機関に対して6月23日までにコンテンツをTRAに提出するよう要請しました。

WSAではコンテンツのカテゴリーを以下の8つに分けています。

  1. e-Government & Open Data
  2. e-Health & Environment
  3. e-Learning & Science
  4. e-Entertainment & Games
  5. e-Culture & Tourism
  6. e-Media & Journalism
  7. e-Business & Commerce
  8. e-Inclusion & Empowerment

この中で特に注目したいのが、e-Government & Open Dataです。前回のWSAではe-Government & Institutionsとなっていたのが今回改められ、Open Dataがカテゴリーに追加されました

WSAへのエントリーするためには、まずそれぞれの国内で選考会を行い、国内で一番のコンテンツを選ばなければなりません。UAEではその役割をTRAが担います。WSAへのエントリーの締切は7月15日であるため、TRAは6月23日から国内選考を行い、国内トップのコンテンツを選んでWSAにエントリーする計画です。

現在国内選考を行っているのは、ドイツ、イタリア、ニュージーランドなど17ヶ国です。中東からはバーレーンやクウェートなどが、南アジアからはスリランカやバングラデシュなどが参加します。オープンデータの最先端、イギリスやアメリカはエントリーしない模様です。

各国からエントリーされたコンテンツは8月末にエストニアで開催される審議会において審査され、40の受賞作品が選ばれます。受賞者には10月24日から26日にかけてスリランカで開催されるWSA World Congressにおいてプレゼンテーションする機会が与えられ、その場でWSA Global Champions 2013として8つのコンテンツが選ばれます

日本でも新IT戦略が発表され、今後は電子行政オープンデータも強力に推進されていくと期待されています。世界における日本のポジションを確認するという意味で、日本もWSAに参加してみる意義は大きいのではないでしょうか。UAEでTRAが主導しているように、日本でも経産省、総務省、内閣府など、実施主体となれる機関はあります。国内でじっくり育成してから海外展開ではなく、最初からグローバルな場で競争することが必要だと思います。

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Tomihiko Azuma

Written by

Chief Fellow, Institute for International Socio-Economic Studies (株式会社国際社会経済研究所 主幹研究員)