イギリス国際開発省、国際援助資金追跡ツールを開発

2013年6月6日 in News


イギリス国際開発省(Department for International Development, DFID)は、国際援助資金の使い道を追跡できるツール”Development Tracker“を開発しました(現在はパブリックβ)。Development Trackerは約7000にも上る個々の国際支援活動を、約3000のプロジェクトにグループ分けし、各プロジェクトについての総予算、予算執行実績、援助を受け取った人や団体、プロジェクトの開始経緯がわかる計画書、進行状況を示すレビュー記録などを見ることができます。

Development Trackerによって、NGOは自分たちの活動地域で他にどのような支援活動が行われているのかを容易に知ることができ、活動の重複を避け、未支援地域へ重点的に支援することができるようになります。さらに貧困統計など他のデータと重ね合わせることによって、より精密な支援計画を立てることが可能となります。

DFIDは以前から、国際援助に関する透明性を確保する枠組みである国際援助透明性イニシアティブ(International Aid Transparency Initiative, IATI)の標準に従ってデータを公開してきましたが、こうしたデータを一般の人々が理解するのは容易ではないことからDevelopment Trackerの開発に踏み切りました。

DFIDの開発者によれば、Development Trackerの最大の特徴は、どのプロジェクトにいくら使われたというだけではなく、実際に誰がいくら援助資金を受け取ったかについても調べることができる点です。例えば、”Global Poverty Action Fund”というプロジェクトでは、Partnersというタブを開くことによって、Tearfundという組織に110万ポンドあまりが渡っていることがわかります。

現在、DFIDは信頼できるデータ源からデータを入手し、それをDFIDがIATI標準に変換して公開していますが、次の段階としてデータ提供者にIATI標準の採用を働きかけ、さらにデータ源のネットワークを拡げていく計画です。

出典: DFID’s Development Tracker, mapping the UK’s aid spending, launches in beta

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Tomihiko Azuma

Written by

Chief Fellow, Institute for International Socio-Economic Studies (株式会社国際社会経済研究所 主幹研究員)