CITOプレイベントを開催しました

2013年6月10日 in Events, Special


スマートフォンでキャッシュを探す様子

スマートフォンでキャッシュを探す参加者

 ジオキャッシングをご存知でしょうか。2000年に米国でそれまで民生用のGPS電波に行われていた精度低下の加工が解除された際、それを祝ってGPS受信機を使った宝探しパーティが開催されたのがきっかけで始まった、だれでも参加できる世界規模の宝探しゲームです。
 全体的には海外での参加者が多いのですが、このところ国内でも会員サイトの日本語化が進み、手軽なGPS受信機としても使えるスマートフォンの普及ともあいまって参加者が増えています。

 キャッシュとはお宝を指しますが、実際には高価なものではなく、バッジなどの小物が防水性の容器に入れられています。キャッシュは誰でも探せるのはもちろん、誰でも隠すことができるというセルフサービスで運営が行われています。キャッシュの設置場所はその地域の名所案内を兼ねていることが多く、その案内文は英語と日本語の両方で書く決まりなので、外国からの訪問者も数多くキャッシュ探しに訪れます。

 このジオキャッシングの楽しみ方にはバリエーションがあり、そのひとつがCITO(Cash in Trash out) という、宝探しを楽しみながらゴミ拾いもやってしまおうというものです。日本では式根島で毎年開催されています。(関連記事

キャッシュの位置を表す地図

キャッシュの位置を表す地図


 今回開催されたのは、自治体がCITOを開催するとしたらどのような課題があるのかを探るためのプレイベントです。自治体関係者、地元でボーイスカウトをお手伝いされている方、ジオキャッシングの経験者、民間企業に勤める方など7名に参加頂き、2時間半ほど千葉市の中心部を歩いて都合9個のキャッシュを見つけました。その後、室内に移動し、開催に関わる課題を話し合いました。その結果下記のような意見がいくつか出されましたが、みんなで議論するうちにいずれも解決のメドを立てることができました。

Q)コンピュータに不慣れな人に対する考え方は?
A)広い層を対象とするなら、スマートフォンやGPSが使えない方は紙地図でも楽しめる。子どもを中心に考えると、親御さんはスマートフォン所有層が多いので、スマートフォン利用を前提としても良いかも。

Q)キャッシュを発見するにはある程度サポートが必要な気がするが、少人数のチームが複数できた場合にそういった体制が取れるか。
A)運営側で全てやると考えるのではなく、構想段階から想定する参加者(例えば子ども)を巻き込んだ進め方が良いのでは。子ども自身に企画段階から事前準備に参加してもらってはどうか。

 町内の清掃日もゲームに仕立てることで、楽しみながら参加することができます。子どもが参加したいと言えば親御さんもついてくるでしょう。地域への関心が薄い方でもゴミの捨てられ方を自分の眼で見ると、何らかの意見が出てくるかもしれません。自分の町を知るきっかけにもなります。つまり、行政との対話の受け皿としての様々なステークホルダーによるコミュニティ作りや市民参画のきっかけとなる可能性を秘めているのです。

 あなたの町でも試してみませんか。

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Shu Higashi (東 修作)

Written by

Georepublic Japan に勤務。OKJP事務局長及びオープンストリートマップ・ファウンデーション・ジャパン 事務局を兼務。Code for Japan設立発起人。内閣府電子行政オープンデータ実務者会議利活用推進WG構成員。 OpenStreetMapという自由な世界地図を作る活動をきっかけにオープンデータの活動に関わりはじめました。主な関心領域はデータのライセンシング、コミュニティ活動、市民参画、国際連携など。 投稿記事の内容はあくまで個人としてのものであり、所属する組織を代表する見解ではありません。