「がん」と闘うための世界最大のデータベース公開へ

2013年6月13日 in News


英イングランド公衆衛生サービス(Public Health England, PHE)は2013年6月12日、がんに関するデータを集めた世界最大のデータベースを公開すると発表しました。

イングランドの5千万人の住人のうち、毎年がんと診断される人は35万人にのぼります。今回公開するデータベースはそれらの患者に関する詳細な臨床情報をすべて集めたものです。

国営保健サービス(National Health Service, NHS)が管轄する全医療機関から以下のデータがほぼリアルタイムに収集され、データベースを通じて公開されます。

  • 組織病理学のレポート
  • 総合医療チームによる意思決定会議の情報
  • 放射線治療および化学療法のデータ
  • 管理上の詳細データ(入院ルートなど)
  • がんの進行段階の正確な判定を可能にする画像情報

さらにデータベースには、過去30年間1,100万人のがんに関する記録も含まれます。

がんの専門家は、さまざまな治療法に対して腫瘍がどのように反応したかなど、詳細なデータにすぐアクセスできるようになり、将来はそれぞれの人ごとに最適なパーソナライズされたがん治療の提供が可能になります。

さらに究極的には、がんのサブタイプ(亜種)ごとに治療に対してどう反応するのか追跡することが可能となり、比較的少数のがん患者群を対象に最も効果的に働くよう開発された新世代の薬によって、突然変異を狙い撃ちにすることもできるようになると期待されています。

出典: World’s largest cancer database launched by PHE

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Tomihiko Azuma

Written by

Chief Fellow, Institute for International Socio-Economic Studies (株式会社国際社会経済研究所 主幹研究員)