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イギリス政府、支出をビジュアル化する新ツールをリリース

2013年7月31日 in News

イギリス政府が支出データをビジュアル化する新しいツール、GISTのβ版をリリースしました。GISTとは、Government Interrogating Spending Toolの略で、OSCARQDSという2種類のツールが含まれています。

OSCARとは、Online System for Central Accounting and Reportingの略で、イギリスの大蔵省(HM Treasury)が政府全体に渡って、主要な会計情報やデータの公式報告のために利用している財務報告システムです。QDSとは、Quarterly Data Summaryの略で、各部門の支出に注目して政府各部門の四半期ごとの支出額をビジュアル化してわかりやすく表示するツールです。もちろんロウデータもダウンロードできます。

Open Knowledge Foundation(UK)は、政府の無駄使いを追及したり、非効率を非難するだけでなく、市民も共に考えましょうブログで呼びかけてます。そのためには、さまざまな観点から予算を視覚化できるツールがあった方が良いとOpenSpendingも考えています。市民と政府が共に当事者として予算の使い道を考えるために、ハッカソンなどでもっといろいろな観点から支出や予算の財務データを分析できるツールを生み出していきましょう。

参考: What’s the deal with the UK government’s new spending tool?

海賊党派議員が財務データをハッキング、ドイツのノルトライン=ヴェストファーレン州

2013年7月30日 in News

日本では税金の使い道を追跡するプロジェクトWhere Does My Money Go?が驚くほどの速さで広がり、すでに35もの地方自治体のデータが有志の手によって可視化され、多くの市民に利用されています。財務関係のデータはたとえ公開されたとしても、一般市民がその内容を読み解き、自分の生活との関係を把握するのは至難の業です。Where Does My Money Go?が広く支持されている理由の一つは、難解な財務データを直感的に理解できるようシンプルな方法でビジュアル化したことにあります。

一方で、財務データを市民により深く理解してもらうためには、その内容をできるだけ細かく、かつ、さまざまな観点から分析できるように表示しなければなりません。しかし、ここにジレンマがあります。どのレベルで、あるいは、どのような方法で財務データを公開すれば、市民はより深く理解することができるのか、この課題にドイツのノルトライン=ヴェストファーレン州議会に属する海賊党派(Pirates Faction)議員20名が挑戦しました

Wikipediaによれば、ノルトライン=ヴェストファーレン州はドイツに16ある連邦州の1つで、人口は約1800万人でドイツ国内トップ、31の郡と23の独立市から成り、デュッセルドルフ、ケルン、ドルトムントといったドイツを代表する大都市が存在しています。日本で例えると、東京都に相当する巨大な自治体です。

海賊党派議員が開発したインタラクティブマップを起動すると、ノルトライン=ヴェストファーレン州における支出データがヒートマップで表示されます。まず利用者は右側に表示されているダイアログを使って、見たい財務データをあらかじめ分類されている項目Produktgruppe(Product Group)の中から選びます。このマップではデータを16の大分類とそれに属する86の小分類に分けて選択できるようにしています。次に財務データとして収入と支出のどちらが見たいのか、さらに収入や支出の中で、どの会計科目を見たいのかをKonto(Account)から選択します。

このインタラクティブマップでは、im Verhältnis zur?(in relation to?)を切り替えることによって、表示する金額を一人当たりの金額(Einwohnerzahl(Population))や㎢当たりの金額(Fläche(Area))、絶対額(absolut(absolutely))と自由に切り替えることができます。またGebietsgröße(Size of area)によって、ヒートマップの境界レベルを詳細な町レベル(Gemeinden(Communities))としたり、郡・独立市レベル(Landkreise(Counties))としたりできます。Abrechnungsjahr(Accounting year)において、2009年から2011まで会計年度を選ぶことが可能です。

例えば、全分類の支出総額を絶対額で表示した場合、人口の多いデュッセルドルフやケルンは金額が突出しており、ヒートマップでは濃い色で表示されます。しかし、一人当たりの支出額に表示を切り替えることによって、ケルンが他の都市や町に比べてそれほど突出しているわけではないことがわかります。財務データの分類や収入や支出の別を自由に選び、さらに金額をさまざまな基準で表示して見比べることによって、市民の財務データに関する理解は確実に深まります。

さらに、ヒートマップ上で町や郡・独立市をマウスでクリックすると、人口、面積、金額などのデータがポップアップします。ポップアップの最下部にあるボタンをクリックすると、その町や郡・独立市のバランスシートを見ることができるようになっています。

このインタラクティブマップで利用しているデータは以下の通りです。

ドイツのノルトライン=ヴェストファーレン州議会の海賊党派議員たちは、公的機関、非営利組織、民間企業など、さまざまな組織からデータを入手し、それらを組み合わせることによって、市民に対して財務データをより詳細に、かつ、わかりやすく伝えることに成功していると言えるのではないでしょうか。

OKFJニューズレター2013/7月号(創刊準備号)

2013年7月27日 in Featured, News, Special

国内でのオープンデータ/オープンガバメントに関わる動きをひと月分まとめてお知らせします。
(次号創刊号からは月初に前月分の情報をお知らせする予定です。)

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【オープンデータ公開】
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◆5/8 坂井市オープンデータ(福井県坂井市)

http://www.city.fukui-sakai.lg.jp/useful/p004787.html

◆6/6 施設情報の二次利用について(金沢市)
-施設情報のCSVファイルを更新

http://www4.city.kanazawa.lg.jp/11010/opendata/

◆6/10 オープンデータ化の推進(石川県野々市市)

http://www.city.nonoichi.lg.jp/shiminkyoudou/opendata/opendata_top.html

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【アプリ・サービス公開】
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◆6/6 CSVが熱い!Simple Data Format(SDF)とは?(福野泰介の一日一創)

http://fukuno.jig.jp/313

◆6/7 福井県坂井市津波ハザードマップがオープンデータ化!(福野泰介の一日一創)

http://fukuno.jig.jp/314

◆6/10 次世代統計利用システム(API機能)の試行運用を開始しました(統計センター)

http://statdb.nstac.go.jp/info/start/

— 6/13 国勢調査など政府統計データをCSV化してダウンロードできる「統計くん」 政府API活用(ITmediaニュース)

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1306/13/news094.html

— 6/13 次世代統計利用システム(API機能) Windowsのバイナリが公開

http://cran.us.r-project.org/web/packages/govStatJPN/index.html

— 6/13 次世代統計利用システムで得られる年度別データ一覧(福野泰介の一日一創)

http://fukuno.jig.jp/320

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【ニュース・ブログなど】
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◆5/24 「電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(案)」及び「二次利用の促進のための府省のデータ公開に関する基本的考え方(ガイドライン)(案)」に関する パブリックコメントの募集について(内閣官房IT担当室)

http://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/info/h250524.html

◆5/24 新たなIT戦略の策定に関するパブリックコメントの募集について(内閣官房IT担当室)

http://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/info/h250524-public.html

◆5/29 オープンデータで行政が変わる(NHK)

http://www3.nhk.or.jp/news/web_tokushu/2013_0529.html

◆5/31 ビッグデータ・オープンデータの活用アイデアコンテスト アイデア募集のお知らせ(千葉市)

http://www.city.chiba.jp/somu/joho/kaikaku/kyougikai_ideacontest.html

期間:2013/6/1~8/31

◆6/3 OpenStreetMapの事例を通じて考えるオープンデータのライセンス設定(情報管理)

https://www.jstage.jst.go.jp/article/johokanri/56/3/56_140/_article/-char/ja/

◆6/3 メディアが未来にできること(MITメディアラボ×朝日新聞シンポジウム)

http://www.asahi-miraimedia.com/

◆6/4 お役所の情報賢く使う(日経)

http://www.nikkei.com/article/DGXNZO55791020T00C13A6SHA000/

「Where Does My Money Go(税金はどこへ行く)?」の紹介

◆6/5 KANAZAWAスマホアプリコンテスト2013(金沢市)

http://www4.city.kanazawa.lg.jp/11010/appcontest/

◆6/6 ソーシャル時代の到来はマスメディアにもエキサイティング–日米メディアの雄が討論(Yahoo!ニュース)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130606-35032944-cnetj-sci

◆6/6 オープンデータ・トークシリーズ(2)「オープンデータをめぐる最新動向の共有、意見交換」(OKFJ)

http://peatix.com/event/14524/

(当日の資料)W3C/ODI/OKF共催Workshop”Open Data on the Web”

https://speakerdeck.com/rhys_no1/okfgong-cui-workshop-open-data-on-the-web-1

◆6/6 横浜開港祭でARアプリによる歴史体験ツアー-オープンデータの勉強会も(ヨコハマ経済新聞)

http://www.hamakei.com/headline/7987/

◆6/7 「眠れるデータ」で富を生め! オープンデータ(WBS)

http://www.tv-tokyo.co.jp/mv/wbs/feature/post_42891/

◆6/7 オープンデータのロードマップ(案)及びガイドライン(案)に関するパブリックコメントを提出(OKFJ)

http://okfn.jp/2013/06/07/open-data-public-comment/

◆6/7 日本における政府オープンデータ利活用推進について(ultoの日記)

http://d.hatena.ne.jp/takeoloox70/20130607/1370597706

◆6/10 新時代ITビジネス研究会(青森県)

http://www.pref.aomori.lg.jp/sangyo/energy/itbiz_kenkyukai.html

オープンデータ部会

◆6/10 CITOプレイベントを開催しました(OKFJ)

http://okfn.jp/2013/06/10/cito_pre/

宝探しゲーム「ジオキャッシング」と市民参画をつなぐ試み

◆6/10 東京大学空間情報科学研究センター 「次世代社会基盤情報」寄付研究部門
第5回公開シンポジウム 「地域のお悩み聞かせて下さい~アーバンデータチャレンジ東京2013キックオフイベント」(東大CSIS)

http://i.csis.u-tokyo.ac.jp/news/20130610/

— 6/10 地理情報で自治体の悩みの解決を(NHK)

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130610/k10015202551000.html

◆6/11 『オープンガバメント』の可能性を探る参加型ウェブサイト実験プロジェクト(第5回)実施中!(東大公共政策大学院)

http://www.pp.u-tokyo.ac.jp/news/2013/06/news20130611.htm

◆6/11 簡単便利なiPhoneアプリ 歓迎!観光パンフレットのオープンデータ

http://fukuno.jig.jp/318

◆6/12 オープンデータに関する調査研究(2012年度)(経産省)

http://datameti.go.jp/data/dataset/report-001-2012

◆6/12 国内外で活発化するオープンデータの動きと地理空間情報(Location Business Japan)

https://reg.f2ff.jp/public/session/view/1824

◆6/12 国民が主役!目指そう、世界初のオープンガバメント国家(福野泰介の一日一創)

http://fukuno.jig.jp/319

◆6/14 世界最先端IT国家創造宣言(首相官邸)

http://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/pdf/it_kokkasouzousengen.pdf

◆6/14 主要データのオープン化 日本政府はG8で4位だが”不合格”。さらなる努力が必要。オープン・データ・センサス 2013 概要発表(OKFJ)

http://okfn.jp/2013/06/14/g8/

◆6/15 日本もオープンデータ政策に文化芸術デジタルアーカイブを今すぐ含むべきです(Yahoo!ニュース)

http://bylines.news.yahoo.co.jp/ikegai/20130615-00025701/

◆6/17 G8首脳会議で議論されるオープンデータと透明性 オープンガバメントと日本の動向(東京大学政策ビジョン研究センター)

http://pari.u-tokyo.ac.jp/column/column84.html

◆6/18 欧州議会、オープンデータに関する規則を認証(マイナビニュース)

http://news.mynavi.jp/news/2013/06/18/156/index.html

◆6/18 Open Data Institute、オープンデータの検索と利用を促進する“Open Data Certificates”(ベータ版)を開始(国立国会図書館)

http://current.ndl.go.jp/node/23738

◆6/18 オープンデータ認証サイトβ版、開設 ー G8イベント”Open for Growth”で紹介(情報管理Web)

http://johokanri.jp/stiupdates/policy/2013/06/008626.html

◆6/19 G8首脳コミュニケにオープンデータ推進を明記、国別行動計画を2013年末までに策定(OKFJ)

http://okfn.jp/2013/06/19/2013-lough-erne-g8-leaders-communique/

◆6/19 G8サミット、首脳宣言で「オープンデータ憲章」に合意(日経オープンデータ情報ポータル)

http://opendata.nikkei.co.jp/article/201306191389412908/

◆6/20 第二回オープンデータ京都勉強会(京都)

https://www.facebook.com/events/124171601122749/?notif_t=plan_user_invited

— 6/20 2013-06-20に行われた第二回オープンデータ京都勉強会の資料

http://sssslide.com/www.slideshare.net/fumihiro/20130620-23239372

◆6/20 コーディングでより良い政府を作るプログラム『Code for Japan』の可能性について語る会(peatix)

http://peatix.com/event/14827

◆6/22 二子玉川をWikipediaタウンにしよう!(世田谷区玉川)

http://kokucheese.com/event/index/94992/

◆6/22 ふくいご当地アプリ開発合宿 in 越前市(福井産業支援センター)

http://www.fisc.jp/ugf_detail.php?eid=00039

— 6/23 越前市オープンデータキックオフ!寺ハッカソン発表会(福野泰介の一日一創)

http://fukuno.jig.jp/330

◆6/26 新たな国家IT戦略の肝となるオープンデータ(Yahoo!ニュース)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130626-00000068-zdn_ep-sci

◆6/26 オープンデータ社会(73)オープンデータ概論(1)オープンデータの注目度と概要(『ビジネス2.0』の視点)

http://blogs.itmedia.co.jp/business20/2013/06/post-4a7e.html

◆6/27 「Webをより快適に、より安心して使えるように」~及川卓也氏・グーグル シニアエンジニアリングマネージャー(ITPro)

http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20130624/487203/

◆6/28 「公共データをオープンに」 総務省主催でイベント開催(BPニュースセレクト)

http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK2803J_Y3A620C1000000/

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【今後のイベント】
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<創刊号より掲載予定>

Open Data Instituteのランチタイム・レクチャー、日本でもお昼休みにいかがでしょうか?

2013年7月23日 in Special

イギリスでオープンデータ運動を引っ張っる主要団体の1つOpen Data Instituteは、2012年9月から毎週金曜日にランチタイム・レクチャーを開催しています。ランチタイム・レクチャーへの参加は無料で、特別な専門知識は必要ありません。誰でもふらっと気軽に立ち寄ることができます。でもロンドンなのでちょっと無理、というわけで、今回は日本でもランチタイム・レクチャーが楽しめる方法をご紹介します。

Open Data Instituteは、ランチタイム・レクチャーのスライドをScribd.で、音声をSoundCloudで公開しています。

 

 

お勧めのスタイルは、Scribd.から気に入ったプレゼンテーション・スライドを選んで、 SoundCloudからプレゼンターの説明を探して聴く方法です。現時点で、Scribd.にはスライドが21種類、SoundCloudに音声が20種類アップされています。全部がペアになっているわけではありませんが、運が良ければ結構楽しめます。

1セッションは20分プラスQ&Aで、だいたい30分前後です。お昼休みにちょっと試してみてはいかがでしょうか。

ベンチャーキャピタルのヘルスケアIT投資が大幅増、オープンデータが後押し、2013年は20億ドルを超えるペース

2013年7月19日 in Special

ヘルスケアITへのベンチャーキャピタル(VC)の投資が大幅に増えています。コンサルティング企業Marcom Capital Groupのレポートによると、VCからヘルスケアITへの投資件数は第一四半期には104件であったのに対して、第二四半期には168件、6億2300万ドルへと大幅に増加しました。

Marcom Capital GroupのレポートはVCの投資傾向の変化についても指摘しており、かつては診療技術に重点的に投資してきたVCが、顧客関連技術へ投資対象を変えてきていると述べています。

実際に第二四半期においては、顧客関連技術を扱う企業がVCから112件の投資を受け約4億1600万ドルを獲得したのに対して、診療技術を扱う企業は顧客関連技術を扱う企業のおよそ半分、56件の投資で2億700万ドルを得たにとどまっています。

Mercom Capital GroupのCEO ラージ・プラブは、2013年におけるVCのヘスケアIT領域への投資は20億ドルを上回るペースで増えていると述べており、データを有益なアプリケーションやサービスに変えることを得意とする顧客関連技術企業にとって、オープンデータが有利に働いているのではないかと分析しています。

データを公開することでデータを利用して新サービスを生み出す企業が生まれ、そこに資金が集まるという好循環がヘルスケアIT分野では確実に起きています。

 

出典: VC funding in Healthcare IT witnessed 168 deals in Q2

米の次世代データポータルNext.Data.govアーリーβ版公開、データの使い方重視のデザインへ大幅変更

2013年7月18日 in News

米ホワイトハウスは2013年7月16日、次世代データポータルNext.Data.govを公開したと発表しました。現在公開されているのはプレビュー版で、アーリーβ版相当のものです。できるだけ早く新しいデザインを公開することで、利用者からフィードバックをもらい、さらに良いものに仕上げていく計画です。

Next.Data.govの特徴は、データを公開することからデータを使うことへ焦点を移したことと、オープンソースを全面的に採用したことです。

 

 

データの『使い方』重視

Data.govの開発チームは利用状況を分析し、データの使い方を知りたいという要望が強いこと、さらにData.govの外部、たとえばブログやツイッターなどでデータの使い方を示しているケースが多数あることを突き止めました。そこで開発チームはNext.Data.govのトップページに、ブログやツイートなどオープンデータの使用例を示す情報を配置し、データの使い方を重視したデザインへとリニューアルしました。さらに、マストヘッド(最上部の見出し部分)に過去一週間に世界で発生した地震のマグニチュードをビジュアル化して表示し、データの具体的な使用例としています。

 

オープンソースを全面採用

Next.Data.govのサイトはオープンソースのWordPressCKANで構築されています。さらにNext.Data.govではフォントにもオープンソースのフォントを採用しています。見出し部分はAbel、本文はLatoというフォントを採用しており、共にSIL Open Font License(OFL)1.1でライセンスされています。

 

その他にもNext.Data.govでは、CKANSolrによる強力な検索機能やスマートフォンやタブレットへの対応などもされています。Next.Data.govはTwitterあるいはQuoraでコメントや意見を受け付けています。

 

出典: First Look at Next.Data.gov

スリランカの新ガバメントポータル、オープンデータセクションを新設し86のデータセットを公開、モバイルサービスも充実

2013年7月17日 in News

スリランカ政府は、2013年6月25日から26日にかけてコロンボで開催されたFutureGov SAARC Summit 2013において、新しいガバメントポータルGOV.LKを立ち上げたと発表しました。この新ガバメントポータルにはオープンデータセクションが新機能として追加されており、86種類のデータセットが公開されています

データセットのカテゴリは、農業、コールセンター関係の統計、犯罪、経済、雇用、インフラ、投資、人口、交通事故、一般、などであり、市民の関心が高いデータを中心に公開されています。データを提供している政府機関は、スリランカ投資庁スリランカ中央銀行センサス統計庁自動車交通局ICTエージェンシー輸出入管理局外務省海外雇用庁スリランカ警察などです。スリランカが政府全体でデータ公開に積極的に取り組んでいることがよくわかります。

データの二次利用に関しては、以下の自由が保証されています

  • 情報をコピー、公開、配布、送信すること
  • 情報を改変すること
  • 情報を営利目的で使用すること、例えば他の情報と組み合わせたり、自分の製品やアプリケーションに組み込んだりすること

さらに新ガバメント・ポータルにはmServicesというセクションがあり、政府機関が提供しているモバイルサービスの一覧を見ることができます。例えば、セイロン漁業公社は日々の魚の値段を調べることができるモバイルアプリSri Lanka Fish Pricesを提供しています。さらにセイロン漁業公社は同様のサービスをSMSでも提供しており、SMSが使える安価な携帯電話から簡単なテキストメッセージを送ることによって魚の値段を調べることもできます。

スリランカの新しいガバメント・ポータルはICTエージェンシーが中心となって開発しました。ICTエージェンシーは新ガバメント・ポータルを開発するに際し、利用者の意見を聞いたり、国連のE-Government Surveysを参考にしたとのことです。また、ICTエージェンシーはこの新ガバメント・ポータル開発をアウトソーシングしており、その費用は50万スリランカ・ルピー、およそ5000USドルでした。

 

参考: NEW GOVERNMENT PORTAL LAUNCHED IN SRI LANKA

 

アルツハイマー病克服に向けて、患者800人以上の全ゲノム解読データ公開へ

2013年7月17日 in News

アルツハイマー病は米国で85歳以上の約半数が罹り、死亡原因の6番目となっています。米政府は2013年、アルツハイマー病治療のために2030億ドルの費用を負担しており、2050年にはアルツハイマー病対策費用が1兆2000億ドルに達すると予想されています。国民の健康を守るためにも、政府の費用負担をできるだけ軽減するためにも、アルツハイマー病対策は一刻も早く始めなければならない大きな課題となっています。

こうした中、2013年7月13日から18日にかけてボストンで開催されたアルツハイマー病に関する国際会議Alzheimer’s Association International Conference 2013において、アルツハイマー病克服に向けた動きを大きく加速する発表がありました。Alzheimer’s AssociationBrin Wojcicki Foundationが協働で、Alzheimer’s Disease Neuroimaging Initiative(ADNI)に登録している800人以上のアルツハイマー病患者に関する全ゲノム解読データを公開すると発表しました。

ADNIはアメリカ国立衛生研究所(National Institutes of Health)や製薬企業、財団などからの資金を得て設立された官民共同のプロジェクトで、アルツハイマー病に関する研究を行ってきました。ADNIはこれまでもデータ公開や共有には積極的で、臨床データや画像データ、バイオマーカーなどのデータを世界中の4000名以上の科学者に提供してきた実績があります

今回、ADNIが提供する全ゲノム解読データはGlobal Alzheimer’s Association Interactive Network (GAAIN)を通じて公開される予定であり、そのデータ量は200テラバイトにも上ります。世界中の科学者がクラウドで提供されるGAAINを通じて全ゲノム解読データを無料で検索したり、ダウンロードすることができるようになります。

 

 

Alzheimer’s Associationはアルツハイマー病の治療や支援、研究に取り組んでいる世界的な非営利団体で、アルツハイマー病に関する研究成果を共有するネットワークGAAINの設立に500万ドルの資金を提供しました。一方、Brin Wojcicki FoundationはGoogleの共同創立者であるセルゲイ・ブリンとその妻アン・ウォジツキが設立した財団で、医療分野だけでなくさまざまな活動に資金援助しています。例えば、2013年3月にBrin Wojcicki FoundationはWikimedia Foundationに50万ドルの助成をしました。アン・ウォジツキは、99ドルで遺伝子検査ができる23andMeの共同創立者でもあります。

米国では深刻化するアルツハイマー病克服に向けて、官民が資金や知識を出し合い、共同で取り組んでいます。その中心となっているのは研究に欠かせない膨大な量の個人データです。全ゲノム解読データの公開にはついては個人が特定される可能性などのリスクがあり、慎重な対応が必要です。研究者の資格審査を行うなど、データへのアクセスを制限せざるを得ない部分もあります。しかし、今できる範囲で一歩踏み出すことで、リスクとメリットとのバランスについて新しい知見が得られたり、社会的な合意形成が可能になるのではないでしょうか。

 

出典

7月4日は『消費者独立記念日』、イギリスでmidata innovation lab始動

2013年7月16日 in Special

2013年7月4日、民間企業が所有している消費者に関するデータを開放し、革新的な新サービスを生み出すプロジェクトmidata innovation lab(mIL)がイギリスで始まりました

midataとは2011年に始まったプロジェクトで、消費者が民間企業の持つ自分の個人データに自由にアクセスできるようにすることを目指したものです。2012年11月にオープンデータを推進しているOpen Data InstituteMidata Hackathonを開催したことをきっかけに、オープンデータの領域を民間所有の個人データにまで拡げる運動として注目されるようになりました。

mILとは、このmidataの取り組みを本格的に進めるために、ビジネス・イノベーション・職業技能省(Department for Business, Innovation and Skills, BIS)が開始したプロジェクトです。mILの目的は、midataの活動を通じて開放される消費者データを活用し、消費者中心のアプリケーションやサービスを実際に開発してその効果を検証することです。イギリス政府はmILが消費者にとっても国の経済成長にとっても有益であると考えています。

mILはこのプロジェクトが、消費者が自分のデータに対する権利を民間企業から取り戻し、自らの意思に基づいて自分のデータの活用方法を決定できる画期的な取り組みであることから、mILがオープンした7月4日を『消費者独立記念日』と宣言しました。

mILには1000名の消費者がボランティアとして自らの個人データを提供しています。ボランティアが提供しているデータは、名前・運転免許証・パスポート・メールアドレスなどの自分自身に関するデータ、所有している自動車や不動産、銀行やクレジットカードの取引履歴、モバイル・電話・ブロードバンド・TVの請求書情報、電気・ガス・水道などの公共料金の請求書などです。ボランティアはどのデータを提供するか選択することができますが、mILは消費者個人のデータを利用して消費者個人に対して新しいサービスを開発することが目的であるため、匿名化などの処置は行われません。詳しくは以下のビデオをご覧ください。

 

 

消費者のデータはPersonal Data Store(PDS)という個人データをオンラインで管理するためのストレージで厳重に管理され、mILが厳選した設立パートナーだけがPDSを通じて消費者データにアクセスすることができます。さらに、ある一定のデータに関しては、ODIが慎重に審査した上で、独立系アプリ開発者にアクセスを許可する場合もあります。

設立パートナーは、AimiaAllfiledAtlantic customer solutionsBBC, Department for Business Innovation & Skills, CognesiaCtrl-ShiftGfKGrappleInformation Commissioner’s Office (ICO), IRM; Moneysupermarket.com, MydexnpowerOpen Data InstituteOfgemPaogaTelefonicaUniversity of SouthamptonUCLVerizonWhich?, O2です。

mILは、消費者データ活用による便益や経済効果と、プライバシーとの最適なバランスについても、このプロジェクトを通じて検証します。mILに関心があり、アプリケーションを開発してみたいという開発者や企業は、Developers Infoから応募詳細を問い合わせることができます。オープンデータの最前線に是非挑戦してみてください(※私も現在問い合わせ中です)。

 

8/3(土)「ビッグデータ・オープンデータの活用アイデアコンテスト」にアイディアを出す文殊の知恵イベント

2013年7月14日 in Events, Special

画像の出典: https://www.facebook.com/bigdataopendata4city

画像の出典: https://www.facebook.com/bigdataopendata4city

Open Knowledge Foundation Japanと国際大学GLOCOM社会イノベーションラボは共催で、『「ビッグデータ・オープンデータの活用アイデアコンテスト」にアイディアを出す文殊の知恵イベント』と題したイベントを開催します。これは、「オープンデータトークシリーズ」の第4回目となります。ぜひお気軽にご参加ください。

開催概要

■日時:8/3(土)13:00~18:20

■場所:国際大学グローバル・コミュニケーション・センター
    (東京都港区六本木6-15-21ハークス六本木ビル2F)

■概要:
ビッグデータ・オープンデータ活用推進協議会が主催する「ビッグデータ・オープンデータの活用アイデアコンテスト」について、ひとりでデータを眺めているだけではなかなかその活用イメージが湧いてきづらい面があります。そこで、千葉市のデータを元にみんなで意見交換をしながら、その日のうちにコンテスト応募まで行おう、というイベントです。
ゲストスピーカーによる話題提供の後、グループに分かれてアイディアを練り上げていきます。以下のような方々の参加を想定しています。今回はアイディア出しがメインですので興味のある方はお気軽にご参加ください。

  • 千葉市のデータを活用して解決したい課題やビジネスの案を持ち、協力者を募集したい方
  • 上記の案に協力したい方
  • データ分析に興味のある方
  • 視覚化に興味のある方
  • アプリケーション開発に興味のある方
  • その他とにかく興味のある方

尚、プログラムの内容は当日までに一部変更が入る可能性がありますので予めご承知おきください。

■利用予定のデータ:
主に千葉市がホームページで公開しているデータの使用を想定していますが、それ以外のデータと組み合わせても構いません。事前にデータの内容に目を通しておくことをお薦めします。

■主な参加者:
松島隆一さん(千葉市)
伊藤直之さん(OKFJ / インテージ)
後藤真理絵さん(某情報通信会社アナリスト)
田島逸郎さん(Georepublic Japan)
庄司昌彦さん(国際大学GLOCOM / OKFJ代表)

■プログラム:
司会:Shu Higashi
13:00 開場
13:15 あいさつ(庄司昌彦さん)
13:20 「ビッグデータ・オープンデータの活用アイデアコンテスト」の趣旨と公開データ(松島隆一さん)
13:35 オープンデータをマーケティングに活かす(伊藤直之さん)
13:50 データの意味を伝える可視化表現(後藤 真理絵さん)
14:05 オープンデータを活用したアプリケーション開発(田島逸郎さん)
14:20 <休憩>
14:30 活用アイディア募集
15:00 席替え(グルーピング)
15:10 グループ討議
17:00 成果発表
17:30 コンテスト応募
18:00 あいさつ(庄司昌彦さん)
18:20 閉会
<懇親会は近所で適宜>

■参加費:無料

■主催:
国際大学GLOCOM社会イノベーションラボ 、オープン・ナレッジ・ファウンデーション・ジャパン

■申し込みはこちらから:
http://peatix.com/event/16725/