健康増進の革新的アイデアに200万ドル、Knight News Challengeが8月19日からスタート

2013年8月1日 in News


GitMachinesをご存じですか?ものの数分で、米連邦国立標準技術研究所(National Institute of Standards and Technology)や米連邦政府一般調達局 (General Services Administration)が定めた政府機関向けガイドライン準拠のサーバーを立ち上げられるサービスです。オープンデータやオープンガバメントに取り組む政府関係者は、このGitMachinesの登場を大いに歓迎したことでしょう。

毎回、こうしたGitMachinesのような革新的プロジェクトが提案されることで有名なKnight News Challengeですが、次回のテーマは「健康」と決まりました。「地域の健康増進のためにデータや情報をいかに活用することができるか?」という問いに、あっと驚く斬新なプロジェクトで答えることができた提案者には、総額200万ドルの賞金が提供されます

 

Knight News Challengeが求めている革新的なアイデアとは、例えば以下のようなものです。

1. 巨大な公的データを活用したアイデア

  • Prescribing Analytics: Open Data Instituteの支援を受け、オープンデータを分析することにより、ジェネリック薬ではなく有名ブランドの薬が不必要に処方されていることを明らかにした

以下の図はPrescribing Analyticsが開発したアプリケーションで、イギリス国内の各地域において臨床委託グループ(CCG, Clinical commissioning group)が、スタチン(血清コレステロールのレベルを下げて脂肪を減らす薬)を処方する際に、どれくらいの割合で有名ブランド薬を処方したのかを示したヒートマップです。中部に比べて南部と北部で有名ブランド薬の処方率が高くなっていることがわかります。

 

2. ヘルスケアを必要としている人を情報で支援するアイデア

  • ProPublica: それぞれの医者が製薬会社からいくら収入を得ているのかを調べることができる
  • goodrx.com: 全国の処方薬価格を追跡し、患者が支出を抑えることを可能にする

3. 行動データ、ソーシャルメディア、公的データを組み合わせライフスタイル選択を支援するアイデア

  • LIVES: レストランの衛生検査の結果を調べることができる
  • nextstep.io: フィットネスのデータと環境大気データを組み合わせて分析し、より健康な状態へと導く
  • Asthmapolis: ぜんそくを引き起こす原因となる天候や花粉などのデータと、患者の症状のデータを組み合わせて、ぜんそくの発生を,コントロールする

4. 地域の健康政策に資するアイデア

  • County Health Calculator: 統計データを活用し、ヘルスケアのシステムの外部要因、例えば教育や収入が健康に与える影響を分析する

 

Knight News Challengeは5段階のフェーズに分かれており、以下のスケジュールで実施されます。

  1. ひらめきフェーズ(8/19-9/3)
  2. 提出フェーズ(9/3-17)
  3. フィードバックフェーズ(9/17-24)
  4. 改良フェーズ(9/24-10/2)
  5. 審査(10/11-)

ひらめきフェーズは具体的な提案をするための前準備のフェーズで、優れた事例や、健康増進に活用できそうな情報などが共有されます。国籍を問わず、世界中どこからでも参加できますので、アイデアと腕に覚えのある方は、200万ドルを目指して挑戦してみてはいかがでしょうか?

 

参考:

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Tomihiko Azuma

Written by

Chief Fellow, Institute for International Socio-Economic Studies (株式会社国際社会経済研究所 主幹研究員)