Open Accessは間もなくティッピング・ポイント越え、ECが調査結果を発表

2013年8月26日 in News


欧州委員会(European Commission, EC)は2013年8月21日、公的機関から資金を得て実施した研究成果を誰でも自由の無料で利用できるようにする取り組みOpen Accessが間もなくティッピング・ポイントを超えると発表しました。ECはOpen AccessがEUのイノベーション推進の原動力になると考え、2012年7月17日に研究成果のオープン化に大きな一歩を踏み出しましたが、いよいよその努力が実を結びつつあります。

今回のECの発表は、EUおよびその近隣国に加え、ブラジル、カナダ、日本、アメリカにおいて、このOpen Accessが各国でどの程度実施されているのかを調査した結果に基づいています。ECの調査によれば、2011年に出版された科学論文誌の約50%が無料で利用可能になっており、これは前回行った調査の約2倍の割合に相当します。2004年から2011年の間に世界で出版されたピアレビュー済み科学論文の40%以上がOpen Accessの要件を満たすフォーマットでオンラインで利用可能になっています。

ECの調査によれば、一般科学技術、生物医学研究、生物学、数学、統計などの分野では大部分の論文が自由に利用可能となっている一方で、社会学、人文科学、応用科学、工学、技術などの分野はOpen Accessが一番遅れているとも指摘しています。また現在、出版物に対するOpen Accessポリシーは整備されつつあるものの、その基礎となった科学的データに関するポリシーはまだまだ整備されていません

ECは、研究やイノベーションを促進するフレームワークであるHorizon2020から資金提供を受けた2014年から2020年までのプログラムにおいて、データに対するOpen Accessを検証するパイロットプログラムを実施するとしており、被譲与者の商業利益やプライバシー、セキュリティなども考慮しながらデータのOpen Accessを進めていく計画です。

 

出典: Open access to research publications reaching ‘tipping point’

 

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Tomihiko Azuma

Written by

Chief Fellow, Institute for International Socio-Economic Studies (株式会社国際社会経済研究所 主幹研究員)