算数の文章題にオープンデータを使うと学習効果が高まる

2013年11月21日 in Special


算数を生徒に上手く教えるのに苦労している先生も多いことでしょう。ドリルは機械的過ぎ、文章題もどこか絵空事に感じる生徒は、なかなか身が入らないようです。

ニューヨークのTuvaLabsがオープンデータを使って、算数を現実世界の問題に変える取り組みを始めました。彼らのミッションはOpen Data for Learning、オープンデータで学ぼうというものです。将来、STEM(science, technology, engineering, and mathematics)の仕事を担う人材を育てるには、「7~8歳ぐらいから現実のデータをもとに算数を教えた方が効果がある」とテキサスのジョリ・バーカー先生は話しています。

 

 

TuvaLabsはオープンデータを使った算数の問題を作成し、無料で公開しています。さらに問題をつくるのに適したデータセットを作成し、こちらも無料で公開しています。例えばこんな問題がTuvaLabsでは公開されています。

オリンピックの開会式中に流す30秒コマーシャルの価格は年々着実に上昇しています。以下のデータを使って、オリンピック開会式の30秒コマーシャル費用の中間値を求めなさい

データセットとしてはスポーツやエンタテイメントのように生徒の興味をそそるものが用意されています。生徒からは、「今度は、 コービー・ブライアントとレブロン・ジェームスのデータセットを作って」というようなリクエストも届いているようです。それ以外にも、「中国とインドにおける中学校への進学率」といった世界の状況をさりげなく知らせるためのデータセットも公開されています。

生徒に自分自身でデータセットを選ぶ権利を与えることで、算数の宿題をやってくる生徒は確実に増えているようです。

 

参考: Building better word problems with data; One start-up bets students will be more interested in STEM jobs if their homework uses real world data.(Washington Post, 2013/11/20)

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Tomihiko Azuma

Written by

Chief Fellow, Institute for International Socio-Economic Studies (株式会社国際社会経済研究所 主幹研究員)