重要な問いに答える力を与えるオープンデータ

2014年3月26日 in Featured, Special


(訳注:この記事は本家OKFn.org記事の日本語訳です)

ルーファス・ポロック(オープン・ナレッジ財団の創設者兼ディレクター)によるこの記事は、2013年12月5日にリリースされた「テレフォニカ・ディジタル・ハブ」からのクロスポストです。

私たちは、最短で仕事を始める方法や何を食べるかといった個人的なことから、気候変動や持続的に70億人を扶養し教育する方法のようなグローバルなものまで、日々挑戦に直面しています。オープン・ナレッジ財団では、データをオープンにしてそのデータを洞察に変えるということは、こういった挑戦に取り組むために、そしてまた(一部の少数ではなく)誰もが変化を理解して影響を与えるのに必要な知識によって力を付与されている社会を構築するために、極めて重要になり得ると信じています。

Neon sign Open 2005  Photographer User Justinc cc-by-sa

オープンデータとオープンナレッジは、力を付与するための、そして人々(市民、ジャーナリスト、NGO、会社および政策決定者)が自分の周りの世界を理解し、形作るのに必要な情報へのアクセスを付与するための基盤です。

オープン性を通じてこそ、私たちは技術とデータが科学、政治そして社会を改善することを保証することができるのです。それが無ければ、増え続ける知識の集中化とそれゆえの少数の人々が牛耳る権力を、また私たちの個々のそして集団的な、周囲の世界を刷新し、理解し、また改善するための潜在能力の途方も無い損失を目にすることになるかもしれません。

オープンデータは誰でも目的を問わず、自由にアクセスし、利用し、その上で構築し、そして共有できるデータです。モバイルからインターネットへといったデジタル技術で、私たちは次第にあらゆる場所でデータの革命を目にすることが増えています。それは、利用可能なデータの量、およびそのデータを利用、共有する私たちの能力の両方における革命です。これにより、仕事からどうやって家に帰るか、といったことから科学者はどうやって調査するかとか、政府はどうやって政策を設定するかといったことまで、私たちが行うあらゆることに変化が起きてきています。

現在、データの多くは個人的なものです。あなたに関するデータ、そしてあなたがすることに関するデータです。例えばあなたが買うもの(ロイヤルティーカード、銀行口座取引明細)、あなたが行く場所(モバイルフォンの位置やインストールしたアプリ)、あるいはあなたがオンライン(フェイスブック、ツイッターなど)で交流する人などです。このデータは決して「オープン」であったり誰にでも自由にアクセス可能であってはなりません。それはあなたのデータであり、誰がそれにアクセスするか、そしてどのように利用されるかは、あなたがコントロールするべきです。

しかし、個人のものでないデータもたくさんあります。政府の予算のようなデータ、道路地図、列車時刻表、キャンディーバーの中に何が入っているか、そのジーンズはどこで作られたのか、去年どれだけの二酸化炭素が排出されたのか、等々。このようなデータは、それをコントロールしている政府や企業に公開することを説得できるならオープンにすることができますし、またそうすべきです。

これは、私たちがこの十年間オープン・ナレッジ財団で行っていることであり、政府や企業に働きかけてそのデータを公開し、オープンにしてもらう活動をしています。

私たちは、革新、創造性および洞察を解放するために、オープンデータに力を与えるべく、こういったことを行っています。これは、起業家、活動家あるいは研究者といった人たちに限らず、誰にでも情報にアクセスし、そして自分たちが適切だと思うものにそれを使用する力が得られる可能性があります。例えばガーナの市民は、地元の学校や病院に支払うための税収の公平なシェアを保証するために鉱山の採掘に関するデータを利用しており、あるいは英国オープン・ヘルスケアのようなスタートアップ企業は、健康サービス用の数億ポンドもの貯蓄を識別するために英国政府によってリリースされた薬剤処方箋データを利用しています。

ここでは、実際のインパクトがオープンデータそれ自体から直接来る訳ではないという点に気をつけることが重要です。新しいオープンデータ・イニシアチブや付加的なオープンなデータセットによって直ちに生活が改善される人はいません。データは知識へ、情報は洞察へと変えられなければなりません。そして誰かが、その知識に基づいて行動しなければなりません。

これを行うには、ツールとスキルが必要です。データを処理、分析、表示するツールとそのためのスキルです。そのためこれはオープン・ナレッジ財団の活動のもうひとつの重要分野となっています。SchoolofData のようなプロジェクトで、私たちはそれらを最も必要とする人々にデータを扱う技術を教えるために働いています。また、オープン・ナレッジ財団ラボでは、私たちは、人々がデータをより簡単に効果的に利用するのを手助けする軽量のツールを作成しています。

最後に、この記事で述べてきたのはデータを利用する人々のことであり、またそのデータから得られた洞察を利用して変化を加速する人々のことです。私たちは、アプリを作り、オープンデータから洞察を導き出す準備ができている「オープンデータ作成者」の文化を醸成する必要があります。私たちは、ザンビアの健康産業労働者、自宅に帰るロンドンの通勤客、といったオープンデータと最良の質問や最大のニーズを持っている人々とを結び付ける必要があります。ぜひデータギークや技術オタクを乗り越えてください。

画像 “Neon Sign Open” by Justin Cormack, CC-BY

原文(2013/12/9 Open Knowledge Foundation Blog 記事より):
Original post Open Data Empowers Us to Answer Questions that Matter / Rufus Pollock, licensed under CC BY 3.0.

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