オープンデータのプライバシー

2014年3月27日 in Featured, Special


(訳注:この記事は本家OKFn.org記事の日本語訳です)

「はい、政府は他の人々のデータをオープンにすべきです」

伝統的に、オープン・ナレッジ財団は個人に関わらないデータをオープンにする活動をしてきました。公的機関からの受託研究論文、財政支出データといったものです。個人のデータが国勢調査のような何らかの共有されたデータセットの一部である場合、個人のプライバシーが保護され、公表された集計データは共有され、公共の資産であることを保証するために、大量の検討や努力がなされました。

しかし時代は変わります。政府や企業が集めるデータは次第に増えつつあります。(本人がそれに気付いているかどうかに関わらず)個人に関わる大量のデータです。データの収集と共有によるプライバシーへのリスクは恐らく以前よりも大きくなっています。データが「ビッグ」か「スモール」かに関わらず、データ解析はこれまでに無い洞察を導き出す可能性を持っています。しかしながら、個別のデータセットが連結されたり、対応付けられたりするので、その洞察の中には個人のプライバシーを犠牲にするものがあるかもしれません。

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オープンデータおよびビッグデータの両方とも今ちょうどホットな話題です。そしてこのような時に、組織はあらゆる問題についての必要な検討を行うこと無しに、そのような話題に関係したいという誘惑に駆られがちです。ビッグデータの現在の潜在成長力とオープンデータの経済的便益を組み合わせる誘惑によってプライバシーへの関心が無視されるかもしれないので、ビッグデータとオープンデータの交差は多少気懸かりな点です。プライバシー・インターナショナル開発のためのデータに関する最近の記事でこの点に注意を促していることは正しいのですが、もちろん他の領域も影響を受けます。

本日(訳注:2013/8/27)、私たちはオープンデータとプライバシーに関して進みつつある議論を支援するために、いくつかの用語を提案したいと思います。

私たちのデータとは、個人の要素を持たず、共有物の意識が明確なデータです。例えば次のようなものです。バスは私の都市でどこを走っているのか、政府は私の税金を何に使うと決めたのか、国勢調査やその集計結果はどのように組み立てられているのか。オープン・ナレッジ財団において、私たちのデフォルトの立場は、私たちのデータがオープンデータであるべきということです。それは私たちがみな利益を得ることができ、またそうすべき共有資産です。

私のデータとは個人的な私に関する情報で、誰が集めたかに関わらず、何らかの方法で私のことを識別することができます。それは、私の直接の許可なしに他の人によってオープンにされたり公表されるべきではありません。しかし、それは、私(私は自分が望めば、利用可能な形式で私に関するデータにアクセスできるべきであり、それを私自身が共有する権利を持っているべきです)には「オープン」であるべきです。

変換されたデータとは個人に関する情報で、個人が識別可能な要素を除去するためにデータを匿名化、収集する努力が行われたものです。

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私たちは、変換されたデータが私たちのデータとしてオープンに公表できるかどうかを確認するために引き続き行う必要のある、いくつかの明確なステップが存在すべきだ、ということを提案します。どのような考察が行われるべきかを述べる、オープンデータ用のプライバシー原則のセットはよい出発点になるでしょう。そこには、データが関係しているすべてのグループの代表およびデータの変換方法にまつわるデータプライバシー専門家を含む重要なステークホルダーに意見を求めることなどが含まれるでしょう。いくつかのデータセットについては、市民のために合理的なレベルのプライバシーを維持することができるようにこれを十分に変換することが可能だとは、証明するのが難しいかもしれません。これらのデータセットはシンプルに非公開とすべきです。他のものについては、データがオープンに公表されるのに適している状態になる前に、受入れ可能なプライバシー標準を達成するために、変換に関してさらなる研究が必要だということかもしれません。データの公表が必須となる前に、リスクに対する保証は考慮され管理されます。変換が関係のある個人に十分なプライバシーを提供し、原則が厳守された場合、データはオープンデータとして公表することができます。

私たちは「私たちのデータ」のうちのいくつかは個人の要素を持つだろうと述べておきます。例えば、議会のメンバーは公共圏に入る肯定的な選択を行ない、議員に関する情報のいくつかを市民は漏れなく利用可能です。このタイプのデータは、比較する標準は公益とは異なるかもしれませんが、私たちが公開前に提案するオープンデータのプライバシー原則に照らして依然として考慮されるべきです。

これは、オープンデータおよびプライバシーの領域を調査するシリーズ投稿の一部です。私たちは、これは非常に重要な問題であると感じています。これらの問題に興味を持っているか、オープンデータ用のプライバシー原則の開発を支援したい場合は、ワーキンググループ・メーリング・リストに参加してください。私たちはメーリング・リスト、下記コメント欄等での提案や考察、もしくは私たちや一緒に作業しているオープン・ライツ・グループとの2013年秋のOKConや他のイベントでの意見交換を歓迎します。

原文(2013/8/27 Open Knowledge Foundation Blog 記事より):
Original post Open Data Privacy / Laura James, licensed under CC BY 3.0.

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