タックス・ヘイブンに取り組むためのオープンデータとは?

2014年4月12日 in News


(訳注:この記事は本家OKFn.org記事の日本語訳です)

タックス・ヘイブンへの取り組み方と公式なデータをオープンにする方法は、先週(訳注:2013年6月)北アイルランドのG8サミットでの主要トピックのうちの2つでした。しかし、残念ながら、多数が望んでいた大胆な計画やコミットメントは実現しませんでした。

G8諸国はタックス・ヘイブンへの取り組みに必要な、データをオープンにする新しいグローバルなイニシアチブに向かうように見えました。しかし、この領域のG8諸国からのコミットメントは弱く、その計画はあいまいなままです。

何がまずかったのでしょうか?次に進むには何が必要なのでしょうか?

Bermuda – commonly held to be a tax-haven

秘密性の上に繁栄するタックス・ヘイブン

みなさんご存知の通り、アマゾンからアップルまで、グーグルからスターバックスまで、世界最大の会社の多くは、ペーパーカンパニーの複雑な国際ネットワークを構築することや、法的な関係を定義することや、最終的にはできるだけ納税額を減らすことを意味するやり方で会社間の資産を移動することによる、税金逃れを非難されてきました。

オープンコーポレイツ(世界の会社のオープンなデータベースを作成する、独立系イニシアチブ)のクリス・タガートは次のようにコメントしました:

タックス・ヘイブンを語る時に、実際のところ私たちは通常秘密の隠れ家について話しています。その主要関心事が中位あるいは低い課税を基準に行動することではなく、秘密と混乱がパッケージの本質的な部分となっている法域です。これは、マネー・ロンダラー、詐欺師あるいは腐敗と組織犯罪に含まれるものにとって明らかに不可欠なものです。企業ネットワークをマッピングするオープンコーポレイツの先駆的な仕事が示すように、これは同時に、複雑なネットワークおよび法的な構造を税務署員、株主および競合社に見せないようにしておくために、大企業も利用しています。

タックス・ヘイブン周辺の透明性を高められるかどうかは、誰がこれらの会社を所有しているか、またそれらがどのように関連づけられているか、また金銭がどのようにその間に流れているか、といったことに関する情報を持っているかどうかに依存します。

実際に関わっているのは誰ですか?

この情報の大半は、全国会社登記簿のようなもので公表済みであるべきではないでしょうか?原則としてそうすべきですが、不幸なことにこれらのうちの多数は不完全で維持が不十分です。そして決定的なのは、大半が名義上の重役と名義上の住所だけしかリストされていないのです。この最後の部分は過去数週間、そしてG8サミットで重要な考慮をされました。

その会社の受益所有者を一覧に掲載するように広く登記者への要請がありました。受益所有者とは誰であれ会社を所有することで利益を得ている人を指し、実際の所有者と利益をあいまいにするための、会社登録用紙に書き込むのに単に便利な人のことではありません。

実際に関わっている人を知ることができるのは誰でしょうか?

G8諸国が公に受益所有者の重要性を認識したのは大きな一歩ですが、新しいオープンデータ憲章の中で概説されているように「原則としてのオープンデータ」のための支援にこれを連携させなかったという点で、重要な機会を逃しました。彼らは次のように発表しました:

会社に関する受益所有者の情報は、適切な方法で、金融情報機関を含め、法の執行、税務管理および他の関係当局にとって、国内でアクセス可能であるべきです。[中略] 各国は、金融機関および他の規制されたビジネスによって会社の受益所有者情報へのアクセスを促進する手段を検討すべきです。基本的な会社情報の一部は国民にアクセス可能であるべきです。

国民への開示についての言及がある一方で、強く強調すべきは公衆アクセスに関してではなく、それらの間でこの情報を保有し交換する政府に関してです。

対照的に、多くの市民社会組織内では、この情報は公開される必要があるという、強いコンセンサスがあるように思えます。

Global Witness のガヴィン・ヘーマンが簡潔に書いているように、「結局すべての国、及びそれらの海外のタックス・ヘイブン、は会社の所有者を公的な記録の所掌にすることにコミットしなければなりません。」

Global Financial Integrity (GFI)のヘザー・ロウは、「G8がこの情報は国民に利用可能であるべきだという概念を表明し損ねたという事実」は「心配である」と言いました

私たちは、会社の受益所有者に関する情報への公衆アクセスは不可欠であると考えます。そして更に、このデータはOpenDefinition.org によってオープンにすべきです。国民が利用できるように、制限なしにそれを公表して共有してください。

私たちが「Tax Justice Network の背後のリサーチ・マッスル」と言われる、会計士および税公正活動家のリチャード・マーフィーに話をしたところ、彼は私たちに同意しました。

「税務当局はタックス・ヘイブン活動に強い影響を受ける唯一の利害関係者ではありません」と彼は言いました。「多くの目が、税務当局が気付かない誤りや乱用を見抜くのを支援することができます。」

次世代の会社登記簿

しかし、会社所有者に関するよりよい情報は十分にあるでしょうか?

リチャード・マーフィーは、各国ごとの報告書作成と呼ぶものの開発を支援した
アプローチを主張します。そこでは情報公開を要求される多国籍企業を見ることができ、また、より組み合わされた彼らの作戦の世界を舞台にした一枚絵を与えるでしょう。彼らがどの国で作戦展開しているか、各国における企業で使っている全ての名前、各国における取引と税に関する情報、といったものを含むものです。

Global Financial Integrity のヘザー・ロウは、さらにより多くの詳細な会社の口座を公表すると「かなりの確立で、会社が、その作戦展開の結果が公的な調査にオープンにされる場合、非常に攻撃的な税の立場を取りたいかどうか、よく考えるようになるだろう」とコメントしました。さらに「会社が避けたがるかどうかについてはいくつか疑問もあります。しかし、情報は国民がそれらの質問をできるように利用可能にすしなければなりません」と付け加えました。

私たちは今後数か月の間、G8諸国がそのデータのオープン化へのコミットメントとタックス・ヘイブンへの取り組みに対するコミットメントとの間の点に参加することを望みます。会社とそれらのグローバルな作戦展開に関するよりオープンなデータを委譲および公表することで、そして他の諸国に先例に従うよう激励することによって。

Image credits: Bermuda pictured from the International Space Station by NASA’s Chris Hadfield. Public domain on Wikimedia Commons.

原文(2013/6/25 Open Knowledge Foundation Blog 記事より):
Original post What data needs to be opened up to tackle tax havens? / Jonathan Gray, licensed under CC BY 3.0.

Leave a reply

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>

okfj

Written by