考古学プロジェクト・リポジトリの構築Ⅰ:オープンサイエンスとはオープンデータを意味します

2014年4月28日 in News


これは、Honorary フェローのアンソニー・ベックとリーズ・コンピューティング学校の大学で研究フェローのデイブ・ハリソンによるゲスト投稿です。

2010年に、私たちは「オープンなアプローチはどのように考古学者に力を与えることができるか。」という副題を付けたブログ記事シリーズをオープン・ナレッジ財団に寄稿しました。そこではDARTプロジェクトについて議論しましたが、これは既に到達点に達しています。

DART プロジェクトは大量のデータを集めました。また、プロジェクトの一部として、私たちは、そのカタログを作り、オープン・ナレッジ財団のオープンソース・データカタログおよびリポジトリであるCKAN を使って利用できるように目的に合わせたデータ・リポジトリを作りました。ここで、私たちは、DARTプロジェクトに照らしてオープンサイエンスの必要性を改めて確認してみます。次回の投稿では、様々な非常に多くのリポジトリと共に、オープンサイエンスを成功に導くには自ら動き始める必要があると私たちが感じたのはなぜか、見てみる予定です。

オープンデータは科学を変えられる

公開調査は科学系企業の中心にあるものです。科学理論、そしてその基になった実験と観測のデータの公開は、他の人が誤りを識別し、理論を支持、拒絶、あるいは洗練し、より深い理解と知識のためのデータ再利用を可能にします。科学の自己補正に対する強力な能力は、この調査と挑戦に対するオープン性から生まれます。(英国学士院、オープンな企業としての科学、2012年)

英国学士院のオープンな企業としての科学という報告書は、21世紀のコミュニケーション技術が、いかに科学者の行動を変えているのか、いかに社会が科学と関わっているかを識別します。その報告書は、「オープンな」質問が、研究と社会の両方において、科学の成功には極めて重要であることを認めています。これは、データおよび他の研究の出力へのアクセス(オープンデータ)と、さらにデータが知識に変えられるプロセス(オープンサイエンス)を含むことで出版物へのオープンなアクセス(オープンアクセス)を越えるものです。

オープンデータの根本的な論理的根拠はこちらです:大量の「生の」データへの足かせの無いアクセスは、それまで不可能だった再利用と知識生成のパターン化を可能にします。豊富で、オープンにアクセス可能なデータ集を作成することは、一連のデータ・マイニングと視覚化の挑戦につながります。実際に行う場合、これには領域横断的(学術界内外の)で学際的な共同作業が必要です。これに向けての重要なステップは、データに効果的にアクセスでき、再利用できるフレームワークの作成です。継続に対する賞は、コミュニティ、実践者、科学および社会を変革する、改善された知識に導かれる政策と実践です。

そのようなフレームワークの必要性は、大量データ、データの分析に対するアプローチの範囲、そして幅広い分野横断的な連携での学問分野において、最も重要になるでしょう。- そのため私たちのプロジェクト、リモート・センシング技術を利用した考古学残留物の検知(DART)にとってそれが重要であることが分かるのは必然的な帰結でした。

DART:データ駆動の考古学

目標にするDARTは、考古学の沈殿物と非考古学の層を区別するために、遠隔で検知された現象(例えば抵抗力、明白な誘電性の誘電率、作物生育、熱的性質など)に基づいて、分析手法を開発する予定です。DARTによって集められたデータは広範囲の異なるコミュニティに関連しています。オープンサイエンスは2つの目的で採用されました:

  • 公共領域にプロジェクト・データおよび処理アルゴリズムを置くことにより、研究のインパクトを最大限にするため。
  • 共同作業、そして拡張研究価値によって、増強することができるように、データの周りの研究者そして他のエンドユーザのコミュニティを構築するため。

DARTが提供するデータ種別である「コントラスト力学」は政策決定者と学芸員マネージャが歴史的景観における状態と変化率の両方を評価するのに不可欠で、ヨーロッパ景観協定(ELC)コミットメントへの取り組みを支援します。しかしながら、データを最大限利用することは欧州宇宙機関が開発中の、環境とセキュリティのためのグローバル・モニタリング(GMES)の衛星配置のために開発されたラインに沿って、オープンにアクセス可能な動的な監視に依存します。必要なものは、このデータがすべて適切なやり方で統合、処理、モデル化できる、アクセス可能なフレームワークです。

政策決定者と学芸員マネージャが歴史的景観の状態および変化率の両方を評価することができることは重要です。この必要性はヨーロッパ景観協定(ELC)に対する公約に含まれています。しかしながら、データを最大限利用できるかどうかは、環境およびセキュリティ(GMES)の衛星配置のためのグローバルなモニタリングのために欧州宇宙機関によって提案されたものと類似のラインに沿って、どれだけ動的な監視にオープンにアクセスできるかどうかにかかっています。必要なものは、このデータがすべて適切なやり方で統合、処理、モデル化できる、アクセス可能なフレームワークです。理解を改善し遺産差異検知力学のモデル化を拡張するために、DARTの中で開発したアプローチは、この長期的な議題に直接つながっています。

分野横断的な研究とオープンサイエンス

そのようなアプローチは、専門知識の単一領域だけで引き受けることはできません。このビジョンは他の科学者にオープンに協力し、共有データ、ツールおよび技術に基礎を置くことによってのみ構築することができます。重要な開発は、GMESコミュニティから、特に精密農業、土壌学、そして十分立証されたデータ処理フレームワークおよびサービスから生まれるでしょう。同時に、DARTのようなプロジェクトによって収集された情報は、他の人が簡単に再利用できます。例えば、DARTデータは、障壁、土壌管理、土圧縮およびコミュニティ・マッピングにおけるcarbon sequestration(炭素隔離)のようなアプリケーションで使うために王立農業大学(RAU)によって開発されました。そのようなオープン性はさらに協働を促進します:DARTパートナーは多くの国際的な助成提案に関係し、RAUとのより長期間のパートナーシップを発展させました。

オープンサイエンスは、従来のアプローチより研究ライフサイクル中のかなり初期の段階で、データと他の科学的な対象へのアクセスをオープンにすることを提唱します。オープンサイエンティストは、他の研究者(その問題を見る、より多くの目や心)とオープンに協働することで、研究の相乗効果やセレンディピティが生じると主張します。科学的プロセスがそれ自身透明で、ピアレビューを受けられるという事実が非常に重要です:データとそのデータが情報に変換されるプロセスを他人の目にさらすことで、他の研究者はその技術を複製し検証することができます。結果として、協働が増強され、社会と専門家およびアマチュアの間の境界が薄れてくる、と私たちは信じます。

オープンサイエンスへの挑戦

DART がそのすべての目的を達成した訳ではありませんが、一方で、目覚しい進歩を見せ、このようなオープンなアプローチの達成におけるいくつかの障壁を識別しました。これに対する鍵は、データアクセス(認定)、ライセンス設定および倫理を取り巻く課題の首尾一貫した表現です。誰がデータにアクセスするか、いつ、そしてどのような条件の下で、といった点は歴史的遺構部門にとって重大な倫理的問題です。これらは明らかに、領域ごとのグループからの横断的な入力で英国研究会議のような組織によって調整を必要とする問題です。芸術および人文学コミュニティは、普及力のある社会的、倫理的インパクトを備えたデータとアウトプットを作成します。また、これらの討論において発言権があることは明らかに重要です。

原文(2014/2/24 Open Knowledge Foundation Blog 記事より):
Original post Building an archaeological project repository I: Open Science means Open Data / Anthony Beck, Honorary fellow, and Dave Harrison, licensed under CC BY 3.0.

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