「創造宣言」パブコメ結果に対する意見表明

2014年7月7日 in Featured, News


6/3付けで告示された世界最先端IT国家創造宣言 改定(案)に対する意見(パブリックコメント)募集
に対して、先日の記事でOKFJとしてのパブリックコメントを公開致しましたが、その結果が6/24に公開されました。下記の「資料2:世界最先端IT国家創造宣言(案)への意見募集の結果について」です。
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/dai65/gijisidai.html

パブコメの結果

先頭ページにある結果は以下の通りです。

<実施概要>
(1)募集期間:平成26 年6月3日(火)~平成26 年6 月17 日(火)※
(2)実施方法:電子政府の総合窓口(e-gov)及び内閣官房HPに掲載
(3)意見提出方法:電子メール、FAX、郵送
<提出意見数>
意見総数 161件
(意見提出者数:50者(個人32者、法人・団体18者))
<前年度提出意見数>
意見総数 365件
(意見提出者数:102者(個人65者、法人・団体37者))
※締切後に届いたご意見につきましては、今後の施策の推進にあたっての参考にさせて頂きます。

この結果からは意見が前回の半分になったという程度しか分かりませんが、OKFJからのパブリックコメント3件に対する「ご意見に対する考え方・対応」を見ると、いずれも本文へは反映されませんでした。他の多くのコメントには「貴重な御意見ありがとうございました。今後の施策の推進にあたっての参考にさせていただきます」という返答のみであったのと比べると、OKFJのコメントには比較的丁寧な対応をいただいたようです。しかし、資料を読み込み、内部で討議して決めた提言であっただけに残念な結果でした。

独自分析の結果

そこで、どのような提言であれば受け入れられるのか、次回の参考にしようと考え、今回の結果を独自に分析してみました。

まずパブリックコメントの前後で、この「創造宣言」のどこが変わったのか、機械的な差分比較をしてみました。
http://mergely.com/cSRS4TP1/
(左側が旧、右側が新)

パブリックコメント前後の比較

結果は以下の通りです。

パブリックコメント前後での「創造宣言」の変更箇所(のうち有意な)差分:9箇所
<内訳>
152-156行目、追加
433行目、文言一部削除
453行目、文言一部追加
467行目、文言一部追加
759行目、文言追加(例示)
857-859行目、文章大幅修正
894行目、文章追加
921行目、文言一部追加
1048-1277行目、「用語集」追加

161件のコメントに対する変更としてはあまり多くない印象です。実際の変更内容を調べてみると大半が誤記の訂正等、形式的な変更に過ぎず、有意な変更箇所はごくわずかであることが分かりました。

そこで改めてパブリックコメントがどの程度「創造宣言」の修正に反映されているのか、その1件ごとに確認してみた結果が以下の通りです。(原文を転記し、さらに右端F列「宣言への反映」欄はOKFJの独自判断で追加したものです)
「創造宣言」に対するパブコメ一覧
パブリックコメント数:161
うち「創造宣言」へ直接的に反映されたもの:3
うち文意に影響を与えたもの:0

パブリックコメントを受けて直接的に文章が修正されたのは161件のうち3件(連番38,66,67)だけで、その内容はいずれも誤記訂正などであり、意味の変更・追加ではありません。

平たくいえば161件のパブリックコメントは誤記の訂正に使われただけで、提言内容は完全にスルーされているという大変残念な結果となっています。

今後に向けた意見表明

提言の中には、新たに審議しなければならないような大幅な内容変更を求めるものや首をかしげるような内容のものもありますが、重点の強調や誤解の予防のために具体的な表現の改善を提案しているものもあり、採用に値する提言がなかったとは思えません。また、新たに審議を必要とするような提案が提出されているということを踏まえると、そもそもパブリックコメントを「創造宣言」改定議論の途中で行う(またはパブリックコメント後に審議する時間を十分確保する)べきではなかったのかと考えられます。日本政府には、OKFJがパブリックコメントでも主張した、政府と国民(市民社会コミュニティ)との双方向対話の意義と重要性を十分に認識することやプロセスの改善など、真摯な対応を求めます。

1 response to 「創造宣言」パブコメ結果に対する意見表明

  1. お疲れさまです。
    やりっぱなしではなく、プロジェクトを検証される姿勢、開示された態度が建設的だと思います。地道でも、このようなフィードバックの積み重ねが、
    変化のきっかけになると思います。

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