G8オープンデータ憲章アクションプラン: デフォルトでデータをオープンに、しかし有償の場合も

2014年8月22日 in Featured, News


(訳注:この記事はsunlightfoundation.com 記事の日本語訳です)

この記事は私たちのG8オープンデータ憲章アプションプランに関する2部構成の分析の前半です。分析の後半はこちらを、G8憲章についてのサンライトの全ブログ記事はこちらをクリックして参照してください。

画像クレジット:Flickr Commons

G7(以前のG8)諸国は去年の夏、データを「オープン・バイ・デフォルト」に、そして「誰もが利用可能に」することを誓約しましたが、そのオープンデータ・アクションプランの多くはデータが無料で使えることを保証するには躊躇と困難があることを示しています。

サンライトは、G8オープンデータ憲章開発を、それが署名されて以来フォローしています。G8の指導者たちは、5つのオープンデータ原則に従い、憲章を実装する方法を詳述する自国のアクションプランを公表することに合意しました。4か国が2013年10月というデッドラインまでに、そのプランを開始せず、またドイツはまだまだその計画を公表していません – 現時点で9か月遅れです。

私たちは利用可能なG7参加国(及びEU)のアクションプランをすべて検査し、オープンデータ憲章にある公約と比較しました。私たちは、コミットメントおよびその約束が何らかの具体的なアクションにつながったどうかかの度合いに応じて各プランを採点しました。絶対的な点数や各国のランキングに注目するというよりも、この分析はG7のオープンデータ・アクションプランからの改善のための何らかの定式化された傾向、ベスト・プラクティスそして領域を見つけることを目指しています。

国家レベルで形成されつつあるオープン・バイ・デフォルト

G8オープンデータ憲章の最初の原則は「オープンデータ・バイ・デフォルト」です。この原則は「正当な理由」が示されない限り「すべてのガバメントデータはオープンに公開される(であろう)」ということを意味しています。G7参加国の中には原則を受け入れ、国家大統領令(米国)義務的な政策(カナダ)あるいは立法(イタリア)などにそれを記載したところもありました。しかしながら、それらのカウンターパートにはより強力なコミットメントが必要です:英国白書は「データを公表する仮定」を公約しています。日本のプランでは、政府が「積極的に公共データを公開するものとする」となっています。一方、フランスのプランは単にオープン・バイ・デフォルト原則「に向けて動く」ことを約束しています。
私たちは、原則に対するより断固たるコミットメントが、私たち自身のオープンデータ・ガイドラインの中で概説されているように、率先した開示の実施への重要なステップであると信じています。

無料のデータは保証されません

画像クレジット: Flickr / Jason Mrachina

国民はG7によるデータの公表が増えていくことを期待できますが、アクセスの代価を払わなければならない可能性があります。「誰もが利用可能」の原則の下で、G8憲章では「オープンデータは無料で利用可能であるべき、と認識しています」。しかしながら、2015年12月にその除去のために既存のアクセス料金と作業を調査すると約束しているカナダを除き、ほとんどのG7はこのステージでのコミットメントを明らかにしていません。

米国日本はそのアクションプランの中で何ら約束をしていません。英国は、「いくつかの組織」にとって自由なデータを提供するのは難しい面があることを認めています。特に「政府が所有していない」「現在課金されている」重要なデータセットにおいて、その組織が「この収入に頼っている」場合については。英国政府は、国家情報基盤政策文書において「現在、無料方式に基づく公表についての計画は無い」と明白に述べています。また、ここでもフランスだけが、単に「オープンデータをより広くコスト無しで再利用できるよう前進する」と約束しています。

サンライトは情報へのアクセスを可能にするためにできるだけ多くの制限を撤廃することの政府にとっての重要性を強調しています。 とりわけ市民社会および個々の市民がデータを再利用するのに巨大なハードルとなり得るロイヤルティとアクセス料金について。さらに私たちは、政府がオープンデータでコストを削減するのをテクノロジー率先した公表でいかに実現できるか、といったことをを説明する長い道のりを歩んでいます。G7諸国は、このように本当にデータが「誰もが利用可能である」ことを保証するためにデータをデフォルトで無料にする活発な手順を取るべきです。

フォーマット.フォーマット.フォーマット.

サンライトは繰り返し繰り返し、包括的かつ生のフォーマットでデータを公開することがなぜ重要なのかを説明してきましたカナダ日本英国米国およびEUといったG7諸国の大半のアクションプランが機械可読性の重要性とデータ公開時にそれを義務的な要求にすることを認識している、という点には勇気付けられます。しかしながら、アプリケーション・プログラム・インターフェース(API)およびバルク(一括)データの提供に関する憲章内の約束は、完全には実現されていません。米国フランスだけが、政府機関は最大限までバルクデータを提供するべきである、と彼らの計画の中で言うことができています。一方、ごく一部の国がAPIを提供する権限を要求することについての強いコミットメントを示しています。さらに、私たちのガイドライン中で述べられているように、オープン・ソースによるソリューション一意な識別子適切なモデル引用といったものを利用するための権限は、民間によるデータの革新的な利用を促進するのに不可欠です。これはG8憲章では今のところ保証されていません。

何かほかに足りないものは?オープンデータの目録

分析する中で、市民向けのアクセスがオープンになっている、公開及び非公開データの包括的なデータ目録の立ち上げをカナダ英国が決定した、ということに私たちは気づきました。(米国は、非公開ですがEDIと呼ばれる類似したものを持っています)
データを公開しない最も一般的な理由のうちの1つは、「あなたたちがどのデータを欲しいか分からない」というものです。しかし、政府によるすべての保有情報の公になったリストなしでは、市民が必要とするデータを要求できる方法がありません。たとえこれがG8オープンデータ憲章の中で約束されていなくても、私たちはデータ目録の公表が他のすべての国々が従うべきオープンデータのための重要なマイルストンであると信じています。

G7諸国が透明性及びオープンデータにおけるハイレベルな原則にコミットして重要なステップに踏み出すのを見るのはわくわくすることです。しかし、そのようなフレームワークが有効な国家プランと日々の実装に翻訳されるかどうかを追跡することも、同様に重要です。さらに、私たちは、国際社会がG7の経験から学習したり、国際的なオープンデータ憲章に今後コミットできるようになることを望みます。

私たちの分析に関してもっと学習したい場合、下記は、すべての利用可能なG7のオープンデータ・アクションプランに関する全比較です。さらに、こちらをクリックしてグーグル・スプレッドシート上で見ることもできます。

意見やコメントがありますか?
スプレッドシートにそれらを残すか、あるいはinternational@sunlightfoundation.com 宛てにemailを送ってください。

原文(2014/7/28 Sunlight Foundation Blog 記事より):
Original post G8 Open Data Charter Action Plan: Open data by default, but you may have to pay / James Kin-sing Chan, licensed under Creative Commons Attribution 3.0 United States License.

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Shu Higashi (東 修作)

Written by

Georepublic Japan に勤務。OKJP事務局長及びオープンストリートマップ・ファウンデーション・ジャパン 事務局を兼務。Code for Japan設立発起人。内閣府電子行政オープンデータ実務者会議利活用推進WG構成員。 OpenStreetMapという自由な世界地図を作る活動をきっかけにオープンデータの活動に関わりはじめました。主な関心領域はデータのライセンシング、コミュニティ活動、市民参画、国際連携など。 投稿記事の内容はあくまで個人としてのものであり、所属する組織を代表する見解ではありません。