オープン・ナレッジ・インターナショナルの一員として
先週、Open Knowledge International(OKI)のブログと私たちのブログでお知らせしましたように、私たち一般社団法人オープン・ナレッジ・ファウンデーション・ジャパンは、Open Knowledge Internationalの公式な支部となりました。これは大変光栄なことであり、この喜びを日本の活発なオープンデータ・コミュニティの皆さんと共有したいと思います。
■Open Knowledge InternationalのChapterとなること
Open Knowledge Internationalは、世界的にオープンデータの活用支援をしている団体です。「オープンデータとは何か」を示す「Open Definition(オープンの定義)」を作成したり、各国政府や自治体等で使われオープンデータ公開のためのプラットフォームとしてデファクトスタンダードとなっているCKANを開発したり、オープンデータの進捗状況を国際比較するOpen Data Indexを作成し国際ランキングを発表したり、市民組織やジャーナリスト等のデータリテラシーを高めるSchool of Dataを提供したりしています。(その他にもたくさんのワーキンググループが様々なプロジェクトを進めています)
Open Knowledge International (OKI) は、以前はOpen Knowledge “Foundation”(OKF)と称していましたが、2015年から現在の名称に変更しています。さまざまなオープンデータ・オープンナレッジに関する活動に参加する人々は世界中で増加しており、この投稿を執筆している段階では37カ国でOpen Knowledgeの「ローカルグループ」が活動しています。私たち日本グループも2012年の設立以来、そのうちのひとつとして活動してきました。そしてこのたび、主要なグループのひとつとしてChapter(支部)となったわけです。今回Chapter化した日本とスウェーデンは、世界で10番目と11番目のChapterです。
OKIのブログで私たちのChapter化は、「アジアで初」と紹介されました。世界においてアジア諸国の人口が占める割合は非常に大きく、経済社会が大きく発展する可能性を持っています。私は、日本におけるオープンデータ・オープンナレッジのムーブメントをさらに広げていくだけでなく、他のアジア諸国の仲間たちとの協力をさらに広げていきたいと考えています。
■オープン・ナレッジ・ジャパンOpen Knowledge Japan(OKJP)の活動
ところで、私たちの法人は一般社団法人オープン・ナレッジ・ファウンデーション・ジャパンが正式な名称です。しかし、上記のようにOpen Knowledge FoundationがOpen Knowledge Internationalへと名称を変更しましたので、私たちも名称から「ファウンデーション」を外していこうと考えています。法人名は今後変更する予定ですが、通称として「オープンナレッジ(ジャパン)」と呼んでいただければ幸いです。また、「OKFJ」も「OKJP」へと変えていきます。「ファウンデーション」の「F」を外すとともに、「J」だけだとジャマイカやヨルダンとも重複してしまうため2文字の「JP」を使う、ということです。「OKFJ」と呼んでくださっていた方にはご迷惑をおかけいたしますが、正式名としては一般社団法人オープン・ナレッジ・ファウンデーション・ジャパン、通称は「オープンナレッジ(ジャパン)」「OKJP」という名前で呼んでください。
今後の私たちの活動は、やはり年度末のインターナショナルオープンデータデイがひとつの柱となります。日本各地・各分野のオープンデータ活用を前進させていく機会として、世界で最も盛んなオープンデータデイを盛り上げてきたいと思います。また、東京で不定期に開催している「オープンデータトークシリーズ」や、その他パブリックコメントや政策提言なども積極的に行っていきます。2016年度から参画した「オープンガバメント推進協議会」を通じた地方自治体の支援も発展させていきます。
これらに加えて、文化芸術関連のオープンデータ活用に取組むOpenGLAMや図書館・美術館関係の皆さんや、オープンデータを地域経済の分析に使うデータサイエンティストの皆さんなど、関連領域で活動されている方々や団体との連携も広げ、オープンデータ・オープンナレッジのムーブメントを広げていきます。
■賛助会員としての参画のお願い
最後にとても大切なお願いがあります。私たちオープンナレッジの活動は、賛助会員として応援してくださっている方々の会費で支えられています。 あまりお金のかからない運営をしているつもりですが、一般社団法人としての事務は行っていますし、サーバ代などもかかっています。また、交通費が賄えるようになればOKJPのメンバーが国内の自治体等の支援などにうかがいやすくなります。ボランタリーで来てもらっているオープンデータトークの講師に何らかの御礼をすることも出来るようにるかもしれません。また、海外との交流もできれば活発化していきたいと考えています。
大切なことなので繰り返します。OKJPでは、賛助会員を募集しています。こちらのページをご覧いただき、趣旨にご賛同いただける方はぜひ、ご参加ください。どうぞ、よろしくお願いいたします。
庄司昌彦