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インターナショナル・オープンデータデイ(IODD)2016開催報告

2016年3月20日 in Events, Featured, News

Open Data Day Map_20160319

2016/3/5にインターナショナル・オープンデータデイ2016が開催されました。
日本からは4回目の参加となる今年は全国67ヶ所の会場で総計2266名の方にご参加頂きました。全世界では264ヶ所で開催されました。(2016/3/19現在、国内は一部未集計地域あり)世界では同日に連携イベントとして開催されたCode for America主催のシビックハッキング・イベントCode Acrossもカウントされています。

参加状況の推移は以下の通りで、日本の開催会場数は突出して多い状況が続いています。

  • 2013年 世界102都市、日本08都市で開催(1国の都市数として世界3位)
  • 2014年 世界194都市、日本32都市で開催(1国の都市数として世界2位)
  • 2015年 世界222都市、日本62都市で開催(1国の都市数として世界最多)
  • 2016年 世界264都市、日本67都市で開催(1国の都市数として世界最多)

国内各地ではそれぞれの地域の状況に応じて、オープンデータ/オープンガバメント推進の初めの一歩や、次のステップへの足がかりなど、様々な目的でこの機会を活用して頂いており、私たちオープンナレッジ・ジャパンとしても大変嬉しく思います。

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また、今年は内閣官房IT室のご協力を頂き、メディアセンターとしてUSTreamのスタジオをお借りして当日の様子を国内外へ情報発信する試みを行うことができました。当日のメディアセンターからの配信録画はこちらです

各地での開催の様子は下記などにまとめられていますのでご参照ください。

参加会場の一覧、参加者、開催報告など
各会場の様子まとめ
#オープンデータデイ 2016 (ほぼ)全ツイート

全体的なサマリーは地域SNS研究会のインターナショナル・オープンデータ・デイ2016開催当日レポートに詳しいのでそちらをご参照ください。

全てを紹介しきれず恐縮ですが、最後にいくつか国内外の会場の様子をピックアップしてみました。また来年もお会いしましょう!


千葉市ではちばレポに関するオープンデータが公開されました。これを受けてイベント後も、ちばレポの運用状況の簡単な分析結果抽出語の共起分析といったその活用事例の報告がありました。行政から出たデータを市民が勝手に分析したり視覚化したりする下地ができつつあることを窺わせました。


流山ではサイトユーザビリティーのチェック(柏市HP編流山市HP編)などが行われました。市民が行政に興味を持つきっかけになる取り組みとして他地域でも参考になりそうです。


佐賀では小城市で警察と連携して小城市交通安全マップ作成などが行われました。市民目線でまちのことを考えるきっかけになりそうです。


国内開催地では最多の参加者数597名となった須坂市では動物園のフォトコンテストと連携してオープンデータ動物園作成の試みが行われました。動物園の来場者にも呼びかけ、オープンデータを普通の市民にも知ってもらう一日となりました。


豊島区では5374.jp の多言語化が行われました。目的を絞って具体的な活動ができたようです。


名古屋では愛知県内の介護関係の拠点の介護士の可視化などが行われました。


エクアドルのキートではマッピング、データ管理ツール、データ駆動ジャーナリズムなど、データドリブンなプロジェクトがいくつか試みられました。


チリのサンティアゴでは公園に出掛けて通行人を巻き込んでのマッピングを行いました。


ネパールでは政府機関を巻き込んだ多様なデータ操作ツールの紹介やワークショップが開催されました。


ガイアナでは中学校の先生などを対象としてOpenStreetMapをベースにGIS技術とそこに政府の情報を重ね合わせるワークショップなどが行われました。


エチオピアのアディスアベバでは研究データのオープン化をすることの意義などについて話し合われました。

オープンデータデイが始まりました!

2016年3月5日 in Events, Featured, News

10258649_10153932070591823_5503434602298458519_oオープンデータデイ2016 が始まりました!

世界では260ヶ所以上、日本国内では65ヶ所でさまざまなイベントが開催されます。
オープンデータデイの会場は、参加も「オープン」が原則です。オープンデータデイ2016 開催地 を確認して、お近くの会場へ行ってみましょう!

 

オープンデータデイ2016 開催地

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インターナショナル・オープンデータ・デイ(IODD)2016 プレイベント – 開催報告

2016年2月21日 in Events, Featured

2016/1/13に実施された「インターナショナル・オープンデータ・デイ(IODD)2016 プレイベント」の開催報告資料集です。開催を予定されているところでまだ開催内容が固まっていないところはぜひ参考にどうぞ。

◆ごあいさつとIODD2016開催概要

OKJ庄司昌彦

◆IODD2016におけるKnowledge Connector活用術

一般社団法人リンクデータ 下山紗代子様
IODD2016におけるKnowledge Connector 活用術

イベント告知やアイデアの練り上げ、イベント開催報告など、強制ではありませんがOKJではKnowledge Connectorの活用をオススメしています。

◆千葉市開催概要紹介

千葉市 松島隆一様

千葉市開催概要紹介

水戸市開催概要

水戸市 北條佳孝様

水戸市開催概要

crowdb.usのご紹介

東大関本研(Georepublic 川上様)

◆IDDD向けヒント集

平本 健二様

IDDD向けヒント集

◆横浜開催概要 横浜コミュニティデザインラボ

杉浦 裕樹様

 横浜開催概要紹介
今年は大さん橋が使えず会場を探しているが、開催の方向で調整中とのこと。

当日のビデオ:

オープンデータデイの準備が進んでいます

2016年2月10日 in Featured, News

さがみオープンデータデイ2015

3月5日に「オープンデータデイ」が迫ってきました!

国内外各地では、着々と会場の登録や準備が進んでいます。登録された国内の開催地と主催者は下記で公開しています。2月10日現在の会場は48ヶ所です。皆さんの近くの会場はありますでしょうか?

インターナショナルオープンデータデイ2016 開催地登録状況 

また、世界全体では103ヶ所が登録されているところです。いまのところ圧倒的に日本の会場が多いでですが、他の国の会場は今後急増すると思われます。
http://opendataday.org/map/

なお、Facebook上では国内各地の開催者の皆さんにご参加いただき、情報交換なども行っています。「開催してみようかな」、という検討中の方のご参加も歓迎です。ぜひご参加ください。

Open Data Day 主催者連絡用(Facebookグループ)

それから、Twitterでの情報共有も始まっています。日本語でのツイートは #オープンデータデイ、英語でのツイートは#opendatadayを推奨しています。こちらもぜひ、ご参加ください。

オープンデータのお祭り「オープンデータデイ」、楽しみましょう!

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世界規模のオープンデータ現況調査、日本は31位に

2015年12月14日 in Featured, News

オープンデータ・インデックス2015

世界的にオープンデータ活用を進めているオープン・ナレッジ(Open Knowledge:本部・英国)は、世界各国政府のオープンデータ進捗具合を調査した「オープンデータ・インデックス」の2015年版を公表しました。

オープンデータ・インデックス は、13分野のデータについて、入手しやすさと扱いやすさを調査するものです。13分野とは、国家統計、政府予算、立法、入札記録、選挙結果、国内地図、天気予報、汚染物質の排出、企業登記、位置情報(郵便番号等)、水質汚染、地籍情報、政府支出です。このうち、水質汚染、地籍情報、天気予報、入札記録は今年から追加されました。(「Health performance 医療施設/感染症情報」および「Transport Timetable 公共交通機関の時刻表」という項目も予定されていましたが、評価対象外となりました)

今年は、台湾が首位を獲得したほか、コロンビア(4位)とウルグアイ(7位)が上位10カ国の中に入るなど、OECD非加盟国の躍進が目立ちました。

一方、122の国と地域の1586データセットを調査した結果、9%にあたる156データセットしか、技術的にも法的にもオープンであるものはありませんでした。まだまだ、オープンデータ化を進める余地はありそうです。

また、日本は今回、31位となりました。昨年(2014)の19位から順位を落としており、残念な結果であるといわざるを得ません。ただし、今回の調査は調査時期の関係で、「政府標準利用規約の改定(CC-BY互換化)」と「法人番号のオープン化」という、日本におけるオープンデータ施策の重要な取り組みが反映されていません。これらの内容を加味し、”オープン”として扱われた場合には、おおよそ15位前後(推定)の点数となり、昨年よりも上昇していた可能性もあります(今年は世界各国で、オープンデータへの取り組みが加速したため、順位の推定はやや難しいところがあります)。いずれにしても日本もまだまだこれから実施できることがある、ということができるでしょう。

国際ランキングで上位を狙うことを目的とするのであれば、今後、評価基準に合わせてデータを出していくという短絡的なことをすればいいのかもしれません。しかし、本来目指すべきは、政府全体の透明性の向上・市民参加といったオープンガバメントの推進や創造的な新ビジネスの創出です。そのために、より幅広く、もっと多種多様なデータをオープン化し、探しやすく使いやすくしていくという全体の底上げを続けていくことが重要だと考えられます。オープンデータの取り組みを文化として政府のすみずみに行き渡らせていけば、その結果として、ランキングの順位も上がっていくでしょう。

このオープンデータ・インデックスは、データの技術的・法的なオープンさの指標であり、政府のオープンさ(オープンガバメントの進捗具合)を測る指標ではありません。オープン・ナレッジの公式ブログでもこの点が強調されています。データの技術的・法的なオープンさについて日本政府は順位を下げましたが、政府標準利用規約の改定に見られるように、日本政府のオープンデータに関する取り組みは、私たち利用者が求めている方向性に向かって着実に健全に進んでいます。

私たちオープンナレッジ・ジャパン(Open Knowledge Japan)は、今後も、日本政府が日本と世界のさまざまな人々とともにオープンデータ・オープンガバメントの取り組みを進めていくお手伝いをしていきたいと考えています。みなさんも、共に歩みましょう!

Open Knowledgeの発表はこちら

※今回の評価について、項目ごとの解説記事の掲載を検討しています。詳細はそちらをご覧ください。

画像の出典:GLOBAL DATA INDEX/OK/PDDL1.0

ContentMine(コンテンツ・マイン) のご紹介

2015年12月6日 in Featured, News

この記事は、オープンデータをテーマにした、「オープンデータ Advent Calendar 2015」企画の6日目の原稿です。他の記事は一覧から見られるようになっており、日ごとに記事が増えていく予定です。ぜひ、ご覧ください。
————————————————–
(訳注:この記事は Open Knowledge ブログ記事の日本語訳です)

もしオープンアクセスやオープンデータに興味があって、まだContentMine のことを聞いたことがなければ、あなたは大事なことを聞き逃しています!グラハム・スチール〈ContentMine のコミュニティマネージャ〉が、このエキサイティングな新しいツールを紹介するための記事を書いてくれました。

contentmine2

ContentMine は、100,000,000の事実を学術文献から解放することをめざしています。

私たちは「読む権利は取り出す(訳注:mine)権利である」と信じています:自分の目で文献を読むために合法的にアクセスできる人なら誰でも機械を使ってそうできるべきです。

私たちはこの権利を現実のものとし 、誰もが人文科学の蓄積された科学知識を使って研究を実施できるようにしたいのです。抽出された事実情報はCC0です。

パントン・アーム(ケンブリッジ)のContenMine チーム

パントン・アーム(ケンブリッジ)のContentMine チーム & ヘレン・ターベイ、常任理事、シャトルワース財団

社会の利益のために大量の動的な情報を集める必要のある研究は、とりわけ私たちの成果へのカギとなります。 – 私たちは適切なタイミングで適切な人々にたどりつける適切な情報を見たいのです。そして臨床試験専門家や保護論者などのプロフェッショナルとともに働きたいのです。ContentMine のツール資源、サービス、およびコンテンツは完全にオープンで、あらゆる適法な目的のために誰でも再利用できます。

ContentMineは、WikimediaOpenStreetMap、オープン・ナレッジ、その他のコミュニティの成功に触発されたもので、それぞれが個々の目的を設計し、実装し、追求する小コミュニティの成長を奨励しています。私たちはシャトルワース財団の資金提供を受けています。彼らは世界を改めて考え直すことを恐れず、世界を変えようとしている人々に出資しています。

ContentMine ウェルカムセッション

ContentMineウェルカム・トラスト・ワークショップ

ContentMine への参加方法はいくつかあります。あなたは私たちを、GitHubGoogleグループEメールTwitterで見つけることができますし、最近ではDiscourse 上に各種のオープン・コミュニティを立ち上げました。

この記事はオープンアクセス・ワーキンググループのブログからの転載です。

原文(2015/7/21 Open Knowledge Foundation Blog 記事より):
Original post Introducing ContentMine / Marieke Guy, licensed under CC BY 4.0.

オープンデータデイ2016の開催地登録を開始しました

2015年11月13日 in Featured, News

Christmas in Germany / by Masa Shoji / CCBY 4.0

Christmas in Germany / by Masa Shoji / CCBY 4.0

年に一度、世界で同時にイベントを開催するオープンデータのお祭り、インターナショナルオープンデータデイ2016が、2016年3月5日に開催されます。オープンナレッジでは、下記に登録フォームを作成し、日本国内でのイベント開催地の登録を呼びかけています。

オープンデータデイは、世界中の国や都市などの公共機関が取り組んでいるオープンデータ政策を支援し、誰もが自由に使うことができるデータの利用を促進するためのイベントを世界で同日開催するものです。日本での開催は今回で4回目となります。国内の開催地は、8会場、32会場、62会場、と年々増えており、2015年は一国あたりの会場数が世界の国々の中で最多となりました。

オープンに参加を呼びかける一般参加型のイベントであれば、誰でもオープンデータデイのイベントを開催することができます。少人数の開催となってもけっこうです。住民だけ、企業の方だけで開催するのではなく、行政の方にも参加を呼びかけたり、一緒に企画したりすると望ましいですね。あなたの街でもアイデアソンやハッカソン、マッピングパーティなどを開催しましょう!

「開催を考えているよ」という方はぜひ下記の登録フォームからご登録ください。開催が確定していない、開催を「検討している」という段階でご登録いただいてもけっこうです。主催者用Facebookグループで情報交換をしたりしながら企画を進めていきましょう。ご登録、お待ちしています!

 

オープンデータデイ 2016 国内開催地登録フォーム

 

※さっそく、12会場が登録されました!
1.  石川県   一般社団法人コード・フォー・カナザワ
2.  大阪   ODI Osaka / LODチャレンジ実行委員会/ 大阪市
3.  岐阜県  Code for GIFU
4.  福島県会津若松市  CODE for AIZU
5.  千葉県千葉市  オープン!ちば
6.  奈良県生駒市  CODE for IKOMA
7.  静岡県湖西市  オープンデータ浜名湖
8.  千葉県流山市  Code for NAGAREYAMA Code for KASHIWA
9.  東京都  Code for Tokyo
10.  東京23区  東京オープンデータデイ2016実行委員会
11.  茨城県  Code for Ibaraki
12.  神奈川県川崎市  オープン川崎

「インターナショナル・オープンデータ・デイ2016」開催日は3/5(土)に決定

2015年9月16日 in Events, Featured

IODD2015 Media Center Tokyo, Japan / OKJ

恒例となりましたインターナショナル・オープンデータ・デイ(IODD)の開催日程について、2月下旬だと春節にあたるので中国が参加できない、日本としては年度末は避けてもらいたい、といった議論があり、このたび最終的に2016/3/5(土)に決まりました。

前回(2015年)は国内では62か所の会場で約1800人の方々にご参加頂きました。今回はさらに増えることが予想されます。今年は電子行政オープンデータ戦略の集中取組期間最後の年にあたります。私たちオープン・ナレッジ・ジャパンとしてはこれまでを振り返りながら、今後につながる取り組みにしたいと考えています。

募集開始は11月頃を予定しております。準備が整いましたら改めてアナウンス致しますのでぜひご予定に入れておいてください。

【参考】前回の様子

英国犯罪データ:感ずることは信ずること

2015年7月15日 in Events, Featured

(訳注:この記事は Open Knowledge ブログ記事の日本語訳です)

最新の犯罪データは英国が『平和』を手に入れつつあることを顕著に示しています。先月、経済学と平和のための研究所は、英国平和インデックスを公表し、全EU加盟国の中で、過去10年間、英国の犯罪件数がもっとも低下したことを明らかにしました。一例を挙げると殺人事件の発生率は、この10年で半減しました。

Crime Scene by Alan Cleaver, Flickr, CC-BY

しかし、英国の一般大衆は、まだ犯罪レベルが上昇していると感じています。犯罪データを公開することで、どうやったらこれまでよりも犯罪に遭遇する可能性が下がっていることを私たちに納得させる役割を果たすことができるのでしょうか?

「感じ方の違い」

犯罪の可能性についての犯罪データと感じ方との間の不一致は、特に英国において顕著です。一般大衆の大多数が公式な統計を広く信頼するということは分かっていますが、犯罪に関連する数値は顕著に低くなっています。ある研究では、人口調査は英国の変化を正確に反映しているということに人々の85%が同意していますが、こと犯罪統計に関しては同意したのは63%にすぎませんでした。

警察データの信頼性

警察は2008年以来、独自のウェブ犯罪マッピングツールを利用したり、全国的な犯罪マッピング施設を経由して、英国の犯罪統計を公表しています(http://maps.police.uk/ および http://www.police.uk )。これは透明性の促進など、他の政策目的に沿った地域コミュニティへの取り組みを改善する目的であったといわれています。しかし、警察のほうが『数値操作』しているという主張によりデータの信頼性が徐々に損なわれ、英国統計局は2014年に警察の数値から優秀の模範ステータスを撤回し、信頼性が欠如しているという『累積的な証拠』を示しました。

犯罪数値のための英国のオープンデータサイトでは、ユーザーがCSV形式の街路レベルの犯罪とその結果のデータをダウンロードし、個々の警察とその周辺のチームについての詳細な犯罪データと情報を含むAPIを検索することができるようになっています。さらにはデータのサブセットに、より簡単にアクセスできるように、カスタムCSVダウンロードJSON APIヘルパーインタフェースも提供しています。

Crime map from data.police.co.uk

しかし、データの信頼性は疑問視されました。つい最近、12歳以下の子供に対する職務質問事案に関連するデータは『不正確』だということが証明されました 。このサイト自体、データの正確性を疑問視する多くの問題を詳説しています:警察の首尾一貫しないジオコーディング方針;「私たちが疑っている6つの警察が、ある種類の事件を二重に報告しているかもしれません」 ;警察の記録内部の『囲われたシステム』;そして地域の警察ごとの様々なITシステム。

要するに、私たちは『提供されたデータは完全に正確、あるいは首尾一貫している。』ということを確信できないのです。

メディアが果たす役割:血が流れればトップニュースになる

持続的かつ広範囲に及ぶ一般大衆の不信に呼応して、犯罪に関する歴代の英国政府の政策が強化されてきました:より厳しい量刑、刑務所にはより多くの人々、通りにはより多くの警察。英国の一般大衆が、なぜ以前よりも犯罪が増えていると考えているのかを尋ねられた時に、半数以上(57%)の人は、テレビ報道によるものであると述べ、ほぼ半数(48%)の人は、新聞記事[Ipsos MORI poll on Closing the Gaps]によるものだと述べました。あるタブロイド紙がつい最近声高に主張しています:「レイプは依然として記録的なレベルにあり、暴力犯罪は上昇している」そして「この10年、犯罪は最大級の上昇を示している」。格言にあるように「血が流れればトップニュースになる」のです。

犯罪データと警察への不信

一般大衆に犯罪数値を意味あるものにしようとしている人々はユニークな課題に直面しています。1993年にスティーブン・ローレンスが殺された時、そしてそれに続く公聴会で、組織的な人種差別が首都警察の中心にあることが分かったとき、一般大衆の警察への信頼は粉砕されました。それ以来、警察は人種差別的な署員を完全に排除したと主張しました。

Police by Luis Jou García, Flickr, CC BY-NC 2.0

しかし、多くは確信しているとは言えないままです。公式な統計によると、1999-2000年に警察に尋問される黒人は白人の5倍ほどでした。10年後に、それらは7倍ほどでした。1人の犯罪学者が次のようにコメントしました:「警察の尋問における証拠を見ると、もはや組織的な人種差別のローレンス公聴会での結論があてはまらないという主張が、空々しく聞こえる」。[マイケル・シャイナーによるガーディアンでのレポート]。

同様に、警察も一般大衆に不信感を持っています。2012年にマンチェスターで起きた、2人の若い女性警察官殺人によって、警察が武装するべきかどうかについての長期に及ぶ大論戦が勃発しました。このため、警察と一般大衆の間の分断は重大なものとなっています。

別のトラック?

2011年に、英国統計局によって犯罪データの見直しが始まりました。次のようなことが推奨されています:

  • 信頼性を高めるために犯罪統計の発表の仕方を改善すること
  • 整理統合の機会を識別するために、政府ウェブサイト上の地域犯罪および刑事裁判データの利用可能性をレビューすること
  • ベストプラクティスを共有し、メタデータを改善し、警察犯罪記録の品質に関する信頼性を回復すること。

英国警察がデータの公表を改善することの重要性を認識していることは明らかです。しかし、一般大衆と警察の間で損なわれてしまった信頼をデータをオープンにすることだけで修復することはできないように思えます。たとえブリトン人がかつてないほど安全であるという証拠が、透明で、容易に道案内ができるデータの中にあるとしても。私たちは例えば、警察の報告方法を吟味する、といったことで起源の連鎖をさかのぼる必要があります。

しかし、これも許しに関わるものであり、英国の一般大衆はいまだその用意ができていないのかもしれません。

原文(2015/7/1 Open Knowledge Foundation Blog 記事より):
Original post UK Crime Data: Feeling is Believing / Meg Foulkes, licensed under CC BY 3.0.

デジタル時代の中心にオープンを

2015年6月21日 in Featured, News

(訳注:この記事は Open Knowledge ブログ記事の日本語訳です)

Rufus Pollockです。

私は2004年にオープンナレッジと呼ばれる非営利組織を立ち上げました。

私たちが自身に課したミッションは、すべての公益情報をオープンにし、変化を駆動するための洞察を生み出すために使われるのを見ることでした。

どんな種類の公益情報でしょうか?要するに、そのすべてです。政府が私たちの税金をどのように使うか、あるいはどれほど素早く天候変化が発生しているか、といった大きな問題から、例えば、次のバスがいつ到着するかとか、下町のコーヒーショップの正確なアドレス、といったシンプルな毎日のことまで。

この10年間、私たちはオープンデータおよびオープンナレッジ運動のパイオニアとリーダーとして活動してきました。私たちは、2005年に、オープンデータのオリジナルの定義を書き、何千ものデータセットの鍵を外すことを手伝いました。そして、私たちはCKANのようなツールを構築し、これは米国のdata.govや英国のdata.gov.ukのような多数のオープンデータポータルを稼働させています。私たちは、洞察と変化を駆動させるために情報をオープンにするために働いている30カ国以上のすべての個人と組織のネットワークを形成しました。

しかし、本日私がここにいるのはオープンナレッジとその活動について詳しく話をするためではありません。

そうではなく、一歩翻って、より大きな絵図について話したいと思います。すべての光り輝くものがビットの並びであるデジタル時代について、そしてなぜオープンネスをその中心に置く必要があるのか、みなさんに話したいのです。

グーテンベルクとティンダル

そのためにまず、物語から始めます。それは真実の物語でちょっと前 – 500年ほど前の話です。2人の人物に関係しています。一人目はヨハネス・グーテンベルクです。1450年に、グーテンベルクが発明したのが印刷機です。現代のインターネットのように、それは革命的なものでした。印刷機が発明される前には、全ヨーロッパでちょうど30,000冊の本があったと見積もられています。それが50年後には1000万冊以上となりました。革命的な出来事であり、その動きは15世紀のペースでしたが、年単位ではなく、10年単位のペースでした。次の500年の間、グーテンベルクの発明によって、知識を共有し、近代的な世界を作り上げるための私たちの能力が変革されてきました。

二人目はウィリアム・ティンダルです。彼はイギリスで1494年頃に生まれ、グーテンベルクの発明の世界で成長しました。ティンダルは当時の学者の古典的な経歴に従って聖職者の職に就きました。1510年代に、彼がまだ若かった頃、宗教改革はまだ起きておらず、法王はヨーロッパ全域の統合された教会の最高統治者でした。教会、そしてローマ教皇の位はバイブルのラテン語からの翻訳を禁じることで知識による権力を保護したので、その公式な聖職者だけがそれを理解し解釈することができました。

ティンダルは独立の精神を持っていました。彼がとある地域の聖職者との論争に巻き込まれた物語があります。
聖職者は彼に話しました:

「我々は法王の法よりも、神の法とともにあらざる方が良い。」

ティンダルは答えました:

「もし神が私を長く生かしてくださるならば、私は鋤を引く少年があなたよりも聖書のことを知るようにするであろう!」

ティンダルが言おうとしたのは聖書をみんなにオープンにしよう、ということです。

ティンダルは彼の約束を実行しました。迫害を避けるために国外に逃亡し、1524~1527年に、彼は商船の樽に隠されてイングランドへ密輸入された聖書の最初の印刷された英訳を生産しました。禁止され焚書の対象となったにもかかわらず、彼の翻訳は急速に広がりました。そして、普通の人々が聖書に触れられるようにして、イギリスの宗教改革の種をまきました。

しかし、ティンダルは生きてそれを目にすることはありませんでした。知識の解放を目指して隠れている時に、彼は裏切りにより1534年に捕らえられました。彼は1536年10月6日にその活動の異端性について有罪宣告され、現在のブリュッセルのすぐ北のVilvoorden 城で絞殺されたのちに、刑務所の庭で火刑に処せられました。彼は40歳を少し過ぎたばかりでした。

インターネット

さあ、時間を早送りして今日に戻ります、実際はちょうど今日ではなく1990年代後半です。

私は大学に行き、インターネットを発見します。

それはまさに、私に衝撃を与えました:ワーオ!私は、日がなネットサーフィンに明け暮れたことを憶えています。私はいつでも情報ジャンキーであり、この信じられない、果てしなく続く情報の遊園地を見つけたような気がしました 。

そして、私は情報化時代への転換という、特別な瞬間に成長しようとしていることに気づきました。私たちは、作成し、利用する主なものすなわち情報が、地球上の誰とも即座に、自由に共有できる、この不思議な世界に住むことになるでしょう。

しかし、なぜオープンネスなのでしょうか

OK、インターネットは確かにすごい …

聞いたことがないことに賭けなさい!

しかし…?これは大きな「しかし」です。

インターネットは私の宗教ではありません。

インターネット、そしてデジタルのテクノロジーは十分ではありません。

私自身はほとんど宗教というものを信じていませんが、仮にこのデジタル時代に何かを信じるならば、それはオープンネスです。

これはテクノロジーについての話ではありません。もし私たちが本当に力を発揮し、本当に変化し、本当に不公平と不正に本当に挑むならば、デジタル時代の中心のオープンネスを置くことがいかに不可欠か、ということについての話です。

これは私にティンダルとグーテンベルクを思い出させます。

再びティンダルの話

なぜなら、お分かりのように、私にインスピレーションを与えた人はグーテンベルクではなかったからです。それはティンダルでした。

グーテンベルクは、変革の土台となるテクノロジーを作成しました。しかし印刷機はより多くのラテン語の聖書を刷り上げるのにうまく使えたことでしょう。そして地方の聖職者が日曜日ごとに神の言葉をそれらの会衆に話すことを担当するのを容易にしただけであったでしょう。根本的に同様なことが多くあったことでしょう。

ティンダルは、何かしら違うことをしました。権力者にとって大きな脅威となる何か。そのために彼は処刑されました。

彼は何をしたのでしょうか?彼は聖書を英語に翻訳したのです。

もちろん、彼には印刷機が必要でした。筆記者や勤勉な木版工が手でコピーする世界においては、聖書が英語で書かれているか否かはコピーを入手できる人はごくわずかだったので、さほど大きな違いはなかったでしょう。

しかし、印刷機はまさにその手段だったのです:聖書を実際オープンにした、日常的な言語に翻訳したのがティンダルの業績でした。そして彼は普通の人々に力を与え、開放するという明確な目的でこれを行いました – 彼らに、自分自身で理解し、考え、決定する機会を与えることによって。これは自由としてのオープンナレッジであり、体系的な変革としてのオープンナレッジでした。

さて、私は信心深いというわけではありませんが、私が知識をオープンにすることについて話す時には、よく似た立場です:私は、誰でも自分のためにあらゆる目的のためにその知識にアクセスし、その上に構築し、共有して欲しいのです。私は、誰もが知識を利用し、作成し、共有する力と自由をもって欲しいのです。

16世紀の知識の力は聖書をコントロールしていました。今日、私たちのデータ駆動の世界において、それははるかに広大です:それは地図から薬まで、ソネットから統計まで、あらゆるものについてのものです。あらゆる不可欠の情報をオープンにし、洞察と知識をともに作るということに関するものです。

これは単なる夢ではありません。その意味についての示唆に富む具体的な例があります。この場では2つだけ取り上げます:薬と地図です。

例:薬

毎日、世界中の数百万人の人々が、数十億の錠剤や薬を服用しています。

その薬が実際効いているかどうか、そしてどんな副作用があるかどうか、といったことは研究者、医師、患者、監督官、もっといえばたいてい誰にとっても明らかに不可欠の情報です。

私たちには、薬の有効性を評価するための優れたやり方があります:薬がその次善の選択肢と比較されるランダム化されたコントロールの試験。

従って、私たちに必要なものはすべてのそれらの試験に関するデータです(おそらく個人情報を除いたもの – 個人を識別し得るいかなる情報も削除される)。インターネット時代にあっては、これが簡単な問題だろうと思われるでしょう – 単にオープンに利用可能なあらゆるデータとおそらくそれを検索する何らかの方法があればよいと。

それは間違いです。

多くの研究〈特にネガティブなもの〉は決して公開されません – 研究の大部分は、公開されるものをコントロールする制限付の契約を使用する産業の出資を受けています。薬剤の会社に、その実施する臨床試験の報告が義務付けられている場合でさえ、監督官はしばしば情報を秘密にしておいたり、あるいはページごとに手動スキャンしてコンピュータが読めない8,000ページものPDFとして公開したりします。

私が冗談を言っていると思うなら、Ben Goldacre のBad Pharma(悪徳製薬会社)からの引用で1つの例を手短にご紹介しましょう。2007年にヨーロッパの研究者はrimonabant と呼ばれる肥満防止薬に関する証拠を検証しようとしました。薬が承認された時、彼らはヨーロッパの規制者に、提出されたオリジナルの臨床試験情報へのアクセスを要求しました。3年の間、彼らは様々な理由によりアクセスを断られました。最初にアクセスを認められたときに彼らが得たものは、そうです、60ページの黒く塗りつぶされたPDFでした。

これがさほど深刻なことでなければ笑い話で済んだでしょう:2009年、最終的に研究者がデータにアクセスできるようになる直前に、rimonabant は重大な精神医学問題と自殺のリスクを増大させたために地球上の市場から回収されました。

この状況は変わる必要があります。

そして、何かが起こりつつあることをご紹介できて嬉しいです。Bad Pharma の著者Ben Goldacre と共同で、私たちはOpenTrials (オープンな試験)プロジェクトをちょうど始めたところです。これはあらゆる試験のあらゆるデータを集め、リンクし、オープンにして、研究者から監督官まで、医師から患者まで、誰でもアクセスしたり利用できるようにします。

例:地図

2番目の例は地図です。現代デジタルデータの「聖書」を捜すとすれば、あなたが地図、より詳細にはそのベースとなっている地理データを選ぶのももっともです。地理データはあらゆるところに存在します:あらゆるネットショッピングからネパールの最近の地震への支援まで。

あまりご存じないかもしれませんが、ほとんどの地図はクローズドで、プロプライエタリなものです。あなたは地図の背後にある生データを入手したり、自分で変更したり、応用したりすることはできません。

しかし2004年以来、OpenStreetMapと呼ばれるプロジェクトが、地球(あらゆる生の地理データ)の完全にオープンな地図を作成しています。データベースそのものにオープンにアクセスしたり再利用できるだけでなく、世界中の何百万人もの投稿者の共同作業で作られています。

これは何を意味しているでしょうか?1例です。そのオープンネスにより、どの橋が壊れてどの橋がまだ渡れるか、どの建物が壊れずに残っているかなどを知らせる、発災時の迅速な更新に最適です。例えば、今年4月にネパールを襲った大地震の際に、ボランティアは48時間以内に13,199マイルの道路、110,681件の建物を更新し、救助活動に重要な支援を行いました。

メディアではなくメッセージを

あらためて繰り返します:テクノロジーは目的論ではありません。メディアはメッセージではありません – 重要なのはメッセージです。

印刷機は、「オープン」なバイブルを可能にしましたが、それをオープンにしたのはティンダルでした。重要だったのはオープンネスでした。

デジタルのテクノロジーは、創造性、共有、そして自由のために未だかつてない可能性を与えてくれます。しかし、それらは必然ではなく可能性です。テクノロジーだけが唯一私たちの選択を決めるわけではありません。

かつて私たちはここにいたことがあるということを思い出してください:印刷機は革命的ではありましたが、私たちはその後も、しばしば少数の権力者により支配された印刷メディアによって終わりを迎えていました。

ラジオのことを考えてみてください。1910年代から1920年代に人々がそれについてどんな話をしていたかという記録を読むと、私たちが今日インターネットについて話していたものと同じように聞こえます。ラジオは人間のコミュニケーションと社会に革命をもたらそうとしていました。それは誰もが放送できる、ピアツーピアの世界を実現しようとし、新しい形の民主主義と政治を可能にしようとしていました。何が起きたでしょうか?私たちは、国家や少数の巨大企業によりコントロールされた一方通行のメディアを得ました。

今日、あたりを見回してください。

インターネットのコストがかからない情報伝達は、デジタル民主主義と情報の平等性を作成するのと同じくらい容易に情報の帝国や情報の泥棒貴族を作成することができます。

私たちはすでにこのテクノロジーが調査、監視、追跡のための未だかつてない機会を提供することを知っています。それは私たちに力を与えるのと同じくらい容易に私たちを搾取することができます。

もし私たちが本当に自由、エンパワーメント、および接続の可能性を実現しようとするならば、オープンネスをこの情報化時代の中心、そしてネットの中心に置く必要があります。

そして戦いはこの情報化時代の魂に関わるものであり、私たちは選択できるのです。

オープン対クローズドの選択。

協力対管理。

エンパワーメント対搾取。

長い道のりです。おそらく私たちの生涯よりも長いでしょう。しかし、私たちはともに歩むことができます。

この21世紀の知識革命において、ウィリアム・ティンダルが唯一の存在ではありません。大なり小なり、選択をするのは私たち全員です:政府や私企業のデータを入手することから、一緒になってオープンなデータベースやインフラを構築することまで、オープンに構築されたアプリを自分のスマートフォンに選んで入れることから、あなたのデータを取られるよりもむしろ自分で管理できるソーシャルネットワークを利用することまで。

オープンネスを選びましょう、自由を選びましょう、オープンネスをその中心に置いてこのデジタル時代の無限の可能性を選びましょう。

ありがとうございました。

原文(2015/6/5 Open Knowledge Foundation Blog 記事より):
Original post Putting Open at the Heart of the Digital Age / Rufus Pollock, licensed under CC BY 3.0.