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なぜオープンデータにとってオープンの定義が重要なのか:品質、互換性そして単純性

2014年10月11日 in Featured, News

オープンの定義は、あなたが「オープンデータ」と言い、私が、「オープンデータ」と言う時に、双方が同じものを意味することを保証し「標準」として不可欠な働きをします。次にこの標準化は「オープンネス」の主要な実益のうちのひとつを実現するのに不可欠な品質、互換性および単純性を保証します:すなわち、異なるデータセットを組み合わせてイノベーション、洞察及び変化を推進できる、大幅に増強された能力です。

近年、G8を含む多数の政府からオープンデータのリリースが爆発的に発生しています。マッキンゼーによる最近の評価では、オープンデータの潜在的利益を1000億ドル以上と仮定しています。それ以外にも、利益は全世界のGDPの1%以上という評価もあります。

しかしながら、これらの便益は品質の低下と、「オープン-ウォッシング」(オープンとみなされているが実際は非オープン)の両方の面から、エコシステムの分断と同様に重大な危機にあります。というのも、独自の微妙に異なる利用条件のオープンなライセンスが個々に増殖すると非互換性に結びつくのです。

オープンの定義は、こういったリスクを排除する支援をし、また私たちがオープンであることの便益を完全に達成することを保証します。それは、品質を保証し、非互換性を防ぐオープンコンテンツやオープンデータ用の「黄金律」として働きます。

この投稿では、なぜオープンの定義が重要か、そしてオープンデータやオープンコンテンツにおいて「オープン」が意味するもののために提供される明確な標準を持っていることがなぜ重要なのか、より詳細に見ていきます。

3つの理由

オープンの定義オープンデータにとって重要な理由は主に3つあります:

品質:オープンデータは、そのデータに誰でもアクセスし、改変し、かつ共有するための自由を意味するべきです。しかしながら、それが意味するものを詳述する十分に定義された標準なしでは、私たちはすぐに希薄化された「オープン」を目にすることになるでしょう。多くの人々が、実際のところ、本質的な自由を提供せずに、そのデータが「オープン」だと主張しているように。この意味で、オープンな定義とは「品質管理」に関するものなのです。

互換性:合意された定義が無いと、あなたの言う「オープン」と私の言う「オープン」が同じかどうかを知ることができなくなります。これは、利用条件が実際のところ互換性がないかもしれない(少なくとも、単に私がそれを知ろうとすると弁護士に意見を求め始めなければならないでしょう)ので、あなたのオープンデータと私のオープンデータをともにつなぎ合わせても問題ないかどうか、私たちが知ることができない、ということを意味します。オープンの定義は、互換性と、それゆえオープンデータがもたらす重要な便益のうちのひとつである、様々なオープンなデータセットを混合し組み合わせる、自由な能力を保証する手助けをします。

単純性:オープンデータの大前提は利用の単純性および容易さです。これは単にデータの代価をそれ自体払う必要がないという意味だけでなく、ライセンスや契約を読む弁護士を雇う必要はないということであり、あなたができること、できないこと、そして例えばあなたのビジネスや研究にとって、その意味するところについて考える必要はない、ということです。明確で合意された定義は、どのようにオープンデータを利用し共有することができるかということに対する複雑な制限についてあなたが心配する必要はないことを保証します。

これらを少し詳細に肉付けしましょう:

品質管理(「オープン-ウォッシング」やオープンの「希薄化」を回避するために)

オープンデータの重要な約束事は自由にアクセスしたり利用できるということです。その意味するところの明確な定義が無いと(例えば、誰が利用するかとか、どんな目的のためにとか)特にオープンデータはデータ利用者にとって魅力的なので、希薄化するリスクがあります。例えばあなたは、人々がいわゆる「オープンデータ」を提示しているのをたちどころに見つけるかもしれません。しかし、非営利組織だけしかデータに自由にアクセスすることができないものであったりします。

したがって、適切な品質管理が無ければ、私たちは用語と概念としてのオープンデータの価値を下げたり、同様に、重要な参加者やコミュニティを欲求不満にさせる(最後には「オープンな」データと競合し非互換性のセットになるので)リスクを犯すことになります。

互換性

一片のデータそれ自体が有用であることは滅多にありません。そうではなく、他のデータと連結したり混ぜ合わせられた時、データは有用になります。自分の家が水害に遭うリスクを知りたければ、私は、自分の家が川にどの程度近いか、地理データを手に入れる必要があります。また、河川の氾濫がどれくらい頻繁に起きるかを知る必要があります。

それゆえ「オープンデータ」はオープンの定義で定義されているように、単に一片のデータにアクセスする自由に関するものではなく、そのデータセットを他のものに結び付けたり混ぜ合わせたりする自由に関するものなのです。

残念ながら、互換性は当たり前という状況ではありません。オープンの定義のような標準が無いと、あなたの「オープン」と私の「オープン」が同じものかどうか知ることができなくなります。これは、次には、あなたのオープンデータと私のオープンデータをともにつなぎ合わせ(あるいは混合)することが問題ないかどうか(弁護士に意見を求めることなしに!)、私たちが知ることができないということを意味します。そして、あなたのオープンデータ・ライセンスは私のオープンデータ・ライセンスと互換性が無いので、そうできないということが判明するかもしれません。

世界中の電源ソケットについて考えてみてください。すべての電気装置が異なるプラグを持っていて、異なる電源ソケットを必要としている、と想像してください。あなたの家を訪ねる時、私はアダプターを持参する必要があるでしょう!少なくともその国の中では標準化のおかげで、電源ソケットはほとんど常に同じです- したがって、私は、ノートパソコンをあなたの家に持ってきても問題はありません。しかしながら、海外へ旅行する場合には、おそらくアダプターを持っていかなければならないでしょう。これを推進するのは標準化(あるいはその欠如)です:自分の国内では、誰でも同じ種別のソケットで標準化されています。しかし、別の国々では標準を共有していないかもしれません。従って、アダプターを手に入れる必要があるのです(さもないと電源が切れてしまします!)。

オープンデータについては、よりオープンデータが公開され、政府のようなますます増えつつあるオープンデータ提供者が独自の「オープンデータ・ライセンス」を書き起こすにつれ、(これらの異なるライセンス間で相互に互換性が無い可能性によって)非互換性のリスクは高まっています。

オープンの定義は、以下により非互換性を防ぐ手助けをします:

原文(2014/9/30 Open Knowledge Foundation Blog 記事より):
Original post Why the Open Definition Matters for Open Data: Quality, Compatibility and Simplicit / Rufus Pollock, licensed under CC BY 3.0.

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文脈に応じたオープンの定義:オープンの実践へ

2014年3月25日 in Featured, Special

(訳注:この記事は本家OKFn.org記事の日本語訳です)

私たちは、様々な組織が公表した多様なデータおよびコンテンツに、オープンの定義がどのように適用できるかということを見てきました。ここではオープン性の特定の原則、および様々な種類のオープンデータ用の定義とガイドラインに、この定義がどのように関係しているかについて述べたいと思います。

定義以上のものが必要な理由

オープンの定義がするのはたったひとつのことだけで、できるだけ簡潔明瞭にオープンとみなされるひとまとまりの情報にとっての条件を定義します。

定義は広く普遍的であり、オープン・ナレッジの運動における多様なグループとプロジェクトを通して共通の理解を提供するのは重要な統一志向のコンセプトです。

同時に、オープンの定義は特定の地域で公開されている情報のために掘り下げたガイダンスを行っているわけではないので、政府のデータから科学的調査や文化遺産機関のデジタル保有物に至るまで、オープンにしている特定の種別の情報に対する詳細な助言や原則がそれぞれに適した形で必要です。

例えば、オープンの定義はデータがタイムリーであるべきかどうかを明示していませんが、一方でこれは多くのデータ種別にとって優れたアイデアです。もっとも、1世紀前からの国勢調査データが「タイムリー」かどうかを尋ねても意味をなさないのですが!

ひとつの領域の情報をいかにオープンにするかというガイドラインは、別のところでは必ずしもそのまま再適用できるとは限りません。したがって、特定の種別のデータをターゲットにした、特にそれを公表しているかもしれない種別の組織のために書かれたオープン性のための原則とガイドラインが重要なのです。これらはオープンの定義と共にあり、あらゆる分野のデータにおいて人々がオープンな情報を享受し共有する手助けをします。ここでは、いくつかの例をご説明しましょう。

オープン・ガバメント・データのための原則

2007年には、オープンガバメント提唱者のグループがオープン・ガバメント・データ向けの1セットの原則を開発するためにミーティングを行い、これは「オープン・ガバメント・データの8原則」になりました。

2010年には、サンライト財団はこの最初のセットを彼らのガバメント情報をオープンにするための10原則で改訂し、世界中のオープンガバメント情報のための標準を定めました。これらの原則は、他の種類のデータ公開者にも当てはまるかもしれません。しかし、これらはとりわけオープンガバメントのためにデザインされており、実施要項と支援はこの領域にフォーカスしています。この原則は、オープンの定義の重要な側面の多くを共有していますが、ガバメント情報およびそれが公表、利用される方法について固有の付加的な要件とガイダンスを含んでいます。サンライト原則は次のような領域をカバーします:完全性、優位性、即時性、物理的・電磁的アクセスの容易さ、機械可読性、無差別性、一般的な標準の利用、ライセンス設定、永続性および利用コスト。

ティム・バーナーズ=リーのリンクトデータのための5つ星

2010年には、ウェブの発明者ティム・バーナーズ=リーが、リンクトデータのための5つ星を作成しました。これは、より多くの人々にリンクトデータ(情報を相互運用可能で、連結されたものにするために特定の技術的基準と技術のセットを使用している)としての公表を推奨することを目標としています。

最初の3つの星(法的なオープン性、機械可読性、および非プロプライエタリなフォーマット)は、オープンの定義でカバーされており、さらに追加されている2つの星はリンクトデータのコンポーネント(技術仕様であるRDF形式)を追加したものです。

データを相互に接続する方法には他にも多くのやり方がありますが、5つ星はオープンデータ・コミュニティの様々な部分、特にセマンティック・ウェブデータのウェブのビジョンに興味を持っている人々において影響力がありました。

特定の種類の情報のための原則

オープン・ナレッジ財団では、ワーキンググループの多くは、他の人々との様々な種別のオープンデータおよびオープンな要素を備えた作業分野での原則づくりに関係しました。このような原則は、そのコミュニティの作業の枠組みとなり、オープン性とデータのための法的な、規制にかかわる、技術的な基準と同様にベストプラクティスを提示しました。そして各分野における多数の指導者と組織によって支持されました。

これらは次のものを含んでいます:

オープンの定義:世界的なオープン・ナレッジ運動に力を与える重要な原則

政府、公共部門組織、研究者、企業、大学、NGO、スタートアップ、慈善事業家、コミュニティ・グループ、個人、その他、あらゆる種類の個人と組織は情報をオープンにすることができます。その情報には、スプレッドシート、データベース、イメージ、テキスト、リンクトデータ、その他多くの形式があり得ます。そして交通科学製品教育持続可能性地図立法図書館経済学文化開発ビジネス設計金融、その他など、思いつく限りのあらゆる分野からの情報があり得ます。

それぞれこれらの組織、情報の種類、そして情報の準備と公表に関係している人々は、自分たち独自の要件、挑戦、疑問といったものを持っています。各領域でオープンデータ活動を支援する原則とガイドライン(加えてトレーニング資料、技術基準など!)は不可欠です。このため関係者は情報をオープンにするにあたって特定の障害物、挑戦、好機を理解し、対応することができます。これらの作成と維持は、他のグループやコミュニティと同様、オープン・ナレッジ財団の多くのワーキンググループにとって主要な活動です。

同時に、様々な領域でオープン性にかかわる人々は(オープン・ガバメント、オープン・アクセス、オープン・サイエンス、オープン・デザイン、あるいはオープン・カルチャーのいずれであれ)興味と目標を共有し、そのコミュニティ固有の要件に適合させる一方で、いくつかの異なるデータ種別向けの原則とガイドラインは多くの共通要素をシェアすることができ、またそうしています。オープンの定義は、世界的なオープン・ナレッジ運動におけるこれらのグループの全てをつなぐ重要な原則を提供します。

近日公開予定のオープン性に関する記事

オープンデータの共有され同意された定義を持っていることがなぜそれほど重要なのか、そしてどのように「オープンデータの実践を行う」ことに取り掛かることができるか、オープンデータの定義オープンの定義の探索に関する我々の別のポストを見逃さないでください。

原文(2013/10/16 Open Knowledge Foundation Blog 記事より):
Original post The Open Definition in context: putting open into practice / Laura James, licensed under CC BY 3.0.

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オープン性とオープンの定義を探索する

2014年3月23日 in Featured, Special

(訳注:この記事は本家OKFn.org記事の日本語訳です)

私たちは、オープンデータとは何を意味するのか、その基本を述べてきました。ここでは、オープンな情報への一括アクセスの重要性、オープンデータの商用利用、機械可読性、およびデータ提供者はどのような条件を課せられるのかといったことを含む、オープンの定義をより詳細に調べてみます。

商用利用

定義の重要な要素は、オープンデータの商用利用は許可されているということです。オープンデータの利用に際しては商用であれ非営利用途であれ制限があってはなりません。

オープンの定義全文では、これは「ライセンスは、分野によって作品の利用を差別してはいけません。たとえば、企業での使用や遺伝子研究分野での使用についても制限をしてはいけません」として含まれています。

この節の主な意図は、オープンな資料が営利目的での利用をさせないライセンストラップを禁止することです。私たちは、商用ユーザが疎外感を感じるのではなく、コミュニティに参加することを望みます。

商用のオープンデータ・ビジネス・モデルの例

会社がオープンデータから利益を生み出すことができるということは奇妙に見えるかもしれません。この領域のビジネスモデルはまだ発明の途上であり、調査中ですが、商用利用がオープン性の重要な側面である理由の例証を支援するいくつかの選択肢がこちらです。

オープンデータのボタン

オープンなデータセットを使って、他の人がそれを利用してアクセスしたりアプリやウェブサイトを構築できる高性能で信頼性の高いAPIを作成することができます。また、フリーの一括ダウンロードも利用可能である限り、アクセスに課金することもできます。(APIは、異なる数片のソフトウェアや異なるコンピュータが情報を接続したり交換する方法です。ほとんどのアプリケーションは、最新ニュース、地図、製品価格といったデータにインターネットを通じてアクセスするためにAPIを利用します。)

ビジネスでは、例えばオープンデータをいくつか取り上げてつないだり拡張したりして(例えばデータ内の項目のための一貫した命名を作成したり、あるいは2つの異なるデータセットをつないで新しい洞察を生成したりすることで)さらにデータの改善やクリーニングまわりのサービスを提供することができます。

(データの利用ライセンスへの課金がここでの選択肢ではないことに注目してください。データへのアクセスに課金することは、それがオープンデータではないことを意味します!このビジネスモデルは、ビジネスで収集された個人情報やデータセットの文脈内でよく話題になります。これらはデータ用の完全に素晴らしいビジネスモデルですが、オープンデータではありません。)

帰属表示、「完全性」、継承

オープンの定義はオープンデータの利用に際してごくわずかな条件しか付けてはならないとしている一方で、少数の特定の例外を許可しています:

  • 帰属表示:オープンデータ提供者は帰属表示(適切な方法でのクレジット表記)を要求するかもしれません。これは、オープンデータ提供者が自分たちの作品に対するクレジット表記を受け取り、そして下流の利用者が、データの由来をたどれるようにできるということにおいて重要となりえます。
  • 完全性:オープンデータ提供者は、データが変更されているかどうか、データの利用者がそれを明らかにすることを要求するかもしれません。これは例えば政府にとっては非常に適切となりえます。彼らはデータが修正されている場合に、人々がそれを公式なものだと主張しないことを確認したいと考えます。
  • 継承:オープンデータ提供者は、そのデータを利用して作成されたいかなる新しいデータセットもオープンデータとして共有することを要求する、継承ライセンスを課するかもしれません。

機械可読性と一括アクセス

データは多くの方法で提供することができますが、これはその利用しやすさに重要な影響を及ぼす場合があります。オープンの定義は、活用するのが難しくならないようにするために、データが機械可読でかつ一括して利用可能であることを要求します。

コンピュータによって容易にそれを処理することができる場合、データは機械可読であると言えます。これは、単にデジタルであるだけはなく、それが適切な処理がしやすいデジタル構造であるということを意味します。例えば、データの表を含んでいるPDFドキュメントのことを考えてみてください。これらはデジタルです。しかし、コンピュータはPDF(たとえそれがまさに判読可能な人間であっても!)から情報を抽出しようと奮闘するでしょう。スプレッドシートのようなフォーマットでの同じような表は機械可読と言えるでしょう。オープンデータ用語集内の機械可読性に関してもっと読みたい場合はこちら

機械が対応可能ないくつかの機械可読データ

機械が対応可能ないくつかの機械可読データ

全体のデータセットを容易にダウンロードするかアクセスすることができれば、データは一括して利用可能です。あなたが、例えば一度にデータデータセットのごく一部の要素しか得られないように制限されている場合、一括で利用可能ではありません。例えば、世界のすべての町のデータセットに一度に1か国ずつアクセスすることを想像してみてください。

API対一括取得

APIでデータを提供するのは素晴らしいことです。そして、データでやりたいことの多くは、例えばモバイルアプリ内に何らかのお役立ち情報を表示するような場合、一括でのアクセスよりも便利な場合が多いでしょう。

しかしながら、オープンの定義は、APIよりもむしろ一括アクセスを要求します。それには2つの主な理由があります:

  • 一括アクセスは、あなたがAPIを構築する(そうしたいなら!)ことを可能にします。全てのデータが必要な場合、その取得にAPIを使用するのは困難もしくは非効率になる場合があります。例えば、ツイッターについて考えてください:ツイートをすべてダウンロードするためにそのAPIを使用するのは非常に困難で遅いでしょう。したがって、一括アクセスは誰にでもデータへのフル・アクセスを保証する、唯一の方法です。いったん一括アクセスが利用可能ならば、別の誰でも他の人がデータを利用するのを支援するAPIを構築することができます。さらに、検索インデックスや複雑なビジュアライゼーションのような面白い新しいものを作成するために一括データを使用することができます。
  • 一括アクセスはAPIを提供するよりはるかに安価にできます。今日、月に1ドル未満で何ギガバイトものデータを格納することができます。しかし、基礎的なAPIですらその実行にはもっとコストが掛かるかもしれません。また、高度な要求をサポートする適切なAPIの実行は非常に高価になる場合があります。したがって、APIを持っていることはデータがオープンであるための要求事項ではありません。もちろん利用可能な場合、それはそれで素晴らしいのですが。

さらに、誰かがAPI経由でのオープンデータへのアクセスに課金しても、同時にそのデータを一括してフリーで提供している限り、まったく問題ありません。(厳密に言えば、要求は、一括データが無料で利用可能ということではなく、課金する場合には再生産原価を超えない程度であるべきということです。オンライン・ダウンロードについては、それは限りなく無料に近いはずです!)これには意味があります:オープンデータは無料でなければなりませんが、オープンデータサービス(APIのような)には課金することができます。

(新しい情報が現在の交通情報のように、絶えず生成されているリアルタイムデータにとって、これがどういう意味を持つかということは考慮する価値があります。ここでの答えは状況に多少依存しますが、オープン・リアルタイムデータについて、一括ダウンロードアクセスの組み合わせや迅速あるいは定期的な更新を取得する何らかの方法を想像するでしょう。例えば、いつでも利用可能な最新の更新情報の流れや、毎晩1日分全体の一括ダウンロードを提供してかまいません。)

ライセンス設定とパブリック・ドメイン

データセットが法律上オープンかどうか私たちが知りたい場合、一般に、それがオープンライセンスの下(あるいは、「献呈」によるパブリックドメイン内)で利用可能かどうかをチェックします。

しかしながら、何らかの独占的な、例えば著作権やスイ・ジェネリス(データベース)権といった、データにおける知的財産権のようなものがあるかどうかは必ずしも明らかだとは限らないことに注意することは重要です(例えば、これはあなたの法域に依存するかもしれません)。この複雑な問題については、データにおける権利のオープンの定義の法的な概要内でもっと読むことができます。データに独占権がなければ、自動的にパブリック・ドメインに置かれるでしょう。そして、それをオンラインで公開することはそれをオープンにするのに十分でしょう。

しかしながら、これは事態があまり明らかでない領域ですので、適切なオープンライセンスを適用することが一般に推奨されます。- あなたがライセンスした独占権がある場合、そして何らの害を及ぼす権利も無い場合(データは既にパブリック・ドメインにあります!)。

近日中に公開予定のオープン性に関する記事について

近日中に私たちはオープン性の説明というテーマの記事をさらに投稿予定です。オープンの定義とオープン性のための原則の特定のセットとの関係を含む、サンライト財団の10の法則やティム・バーナーズ=リーの5つ星システムのように、オープンデータの共有され同意された定義を持っていることがなぜそれほど重要か、また、人はどうやったら「オープンデータの実践」に取り掛かることができるか、といった内容です。

原文(2013/10/16 Open Knowledge Foundation Blog 記事より):
Original post Exploring openness and the Open Definition / Laura James, licensed under CC BY 3.0.

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オープンデータを定義する

2014年3月23日 in Featured, Special

(訳注:この記事は本家OKFn.org記事の日本語訳です)

オープンデータは目的を問わず、誰でもどこででも自由に利用し、共有し、構築のベースにすることができるデータです。これは、オープンデータの簡潔な説明と詳細な定義の両方をお伝えするために、2005年にオープン・ナレッジ財団が作成したオープンの定義全文を要約したものです。

オープンデータの運動が広がり、より多くの政府や組織がオープンデータを受け入れるにつれ、オープンであることの便益の享受を実現し、プロジェクト間の非互換性を作り出したり、コミュニティを分裂させることの危険性を回避するためには、「オープンデータ」とは何を意味するのかという明瞭で同意された定義の存在がますます重要となっています。

オープンはあらゆる出所や話題からの情報に当てはめることができます。誰でも公衆による自由な利用とその便益のためにオープン・ライセンスの下で自分のデータを公表することができます。私たちはよく予算や地図のような公開情報を公表する政府と公共部門の組織、あるいは自分たちの成果としてのデータや出版物を共有する研究者たちについて考えがちですが、、どんな組織でも情報をオープンにすることができます(企業、大学、NGO、スタートアップ、慈善活動家、コミュニティグループおよび個人)。

オープンデータに対する1ページの紹介ではもっと様々な種類のデータについて読むことができます

交通科学製品教育持続可能性地図立法図書館経済学文化開発ビジネス設計金融…などにはオープンな情報があります。したがって、オープンの意味についての説明はこれらの情報源と種別のすべてに当てはまります。オープンにすることは、データ(ビッグデータであれスモールデータであれ)に対して、あるいは画像、テキストおよび音楽などのようにコンテンツに対しても適用することができます。

そこで、オープンの意味とは何なのか、そしてこの同意された定義がオープンデータおよびオープンコンテンツが成長し新たなコミュニティにリーチするにつれ、なぜ私たちが協働、共有、調整するのに極めて重要なのか、ここにあらためて明確にお伝えします。

オープンとは何ですか?

オープンの定義の全文には、オープンデータとは何かということについて詳しく書かれています。
オープン性には2つの重要な要素があります:

  • 法的なオープン性:データを取得し、その上で何かを作成し、それを共有することが法的に認められていなければなりません。法的なオープン性は通常、データへの自由なアクセスと再利用を認める適切な(オープン)ライセンスの適用によって、もしくはデータをパブリック・ドメインに置くことによって提供されます。
  • 技術的なオープン性:そのデータの利用に技術的な障壁があってはなりません。例えば紙への印刷物、あるいはPDFドキュメント中の表としてデータが提供されると、情報の活用に非常に困難を来します。したがって、オープンの定義にはデータが一括して(バルクで)、そして機械可読な状態で利用可能であることを要求するような「技術的なオープン性」のための様々な要件があります。

オープンにはいくつかキーとなる側面があり、オープンの定義はそれについて詳細に説明しています。オープンデータは、利用者が誰か、どこに住んでいるのか、あるいはこのデータで何をしたいのかといったことにかかわらず誰にでも利用可能です。利用者の制限があってはなりませんし、商用利用も問題ありません。

オープンデータは一括で(それゆえ作業しやすい状態で)利用可能でなければなりませんし、無料もしくは合理的な再生産原価以下で利用可能であるべきです。情報はデジタルであって、できればインターネット経由でダウンロードして利用可能で、コンピュータでも簡単に処理できるものであるべきです。もしそうでなければ、利用者はデータの力を完全には利用することができません。組み合わせることで新たな洞察を生み出すことができるのです。

オープンデータは、人々がそれを利用し、再利用し、他のデータセットと混ぜあわせた結果の頒布も含めて、再頒布することを許可しなければなりません。

オープンの定義は一般に、人々がどのようにオープンデータを利用できるかということについて、条件が付けられることを認めていません。しかし、データ提供者が適切な方法で利用者に帰属表示や、データに変更があったかどうかの明示や、元のデータを使って作られた新しいデータセットもオープンデータとして共有する、といったことを求めることは認めています。

オープンの定義の背後には3つの重要な原則があり、これがオープンデータの力強さの根幹となっています:

  • 利用可能性とアクセス:人々はデータを取得できます
  • 再利用と再頒布:人々はデータの再利用および共有が可能です
  • ユニバーサルな参加:誰でもデータを利用できます

オープンの定義のガバナンス

2007年以来、オープンの定義は諮問委員会によって管理されてきました。これは、定義と関連する材料の維持および開発に対して公式な責任を持つグループです。その使命は、オープンナレッジコミュニティの全般的な便益のためにオープンの定義という作業を前に進めることであり、どのライセンスがオープンの定義に適合しているかを決めるための特定の責任を持っています。

委員会はコミュニティが運営する組織です。委員会の新メンバーは、諮問委員会の既存のメンバーの合意にもとづいていつでも指名することができ、委員会の作業分野における実証された知識と能力により選ばれます。

諮問委員会はオープンに進められ、誰でもメーリング・リストに参加することができます。

オープンの定義について

オープンの定義は多くの人々からのインプットをもとにオープン・ナレッジ財団によって2005年に作成されました。定義は、直接的にはオープン・ソース・イニシアチブオープン・ソースの定義に基づきました。自由なコミュニティおよびオープン・ソース・コミュニティがソフトウェアのために開発したこれらのよく確立した原則とをほぼ再利用して、データとコンテンツに適用することができました。

コミュニティの多くの翻訳者の努力のおかげで、オープンの定義は30以上の言語で利用可能です。

近日公開予定のオープン性に関する記事について

近日中に、私たちはオープン性を説明するテーマに関する記事を投稿する予定です。その内容にはオープンの定義のより詳細な調査や、サンライト財団の10の原則やティム・バーナーズ=リーの5つ星システムのようなオープンの定義のオープン性に対する原則と特定のセットとの関係 、なぜ共有され、同意されたオープンデータの定義を持つことがそんなに重要なのか、そしていかに「オープンデータ化すること」について取り掛かることができるか、といったことが含まれます。

原文(2013/10/3 Open Knowledge Foundation Blog 記事より):
Original post Defining Open Data / Laura James, licensed under CC BY 3.0.

イギリスのOpen Government Licence がついに「オープンの定義」に適合しました

2013年7月3日 in News, Special

(訳注:この記事は本家OKFn.org記事の日本語訳です)

金曜日(訳注:6/28)に、イギリス国立公文書館はOpen Government Licence新しいバージョンをローンチしました。これはイギリス政府がその公共部門情報の獅子の分け前(訳注:イソップ寓話)を公開する際に使われる、いまやデフォルトのライセンスです。

この宣言はメディアではあまり取り上げられていないのですが、ライセンスの文章にひとつの小さな追加があり、我々はこれを見ることができて非常に喜んでいます。すなわち:

OGLv2.0 はオープンの定義に適合しています。

このライセンスの新しいバージョンはオープンの定義いまや公式に適合しています。

ご存知の通り、オープンの定義は「オープンデータ」や「オープンコンテンツ」における「オープン」の意味に対する原則を提示しています。これはオープンな資料は誰であれ目的を問わず利用および共有できるということ、そして – 重要なことに – オープンな資料は法的な問題無しに、自由に組み合わせることができるということを意味しています。この比較的短い文章の断片は、再利用とリミックスの青信号の役割を果たすことで、デジタルなコモンズの相互運用性の維持を手助けします。

Open Government Licenceの新しいリリースはオープンの定義の諮問機関を含むオープンデータ・コミュニティからの何ヶ月にも及ぶコンタルティングとフィードバックの最高到達点であり、いつくかの重要な変更点として結実しました。

イギリス政府の新しいデフォルトのライセンスがいまやこの定義に適合しているという事実は、公共部門データに対する新しいデフォルトをオープンにするという公式な宣言を正式に達成しました。

国立公文書館の情報政策マネージャであるJo Ellis はこのリリースに次のようにコメントしています:

Open Government Licence v2.0によって、オープンガバメントのライセンシングの進化における次のステップを見出しました。引き続き内容を洗練していくことで、新しいOGLのシンボルのローンチと同様、利用者にとってより分かりやすいものになるでしょう。OGLv2.0が今やオープンの定義に公式に適合したことを我々も喜んでいます。

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原文(2013/7/1 Open Knowledge Foundation Blog)

UK Open Government Licence is now compliant with the Open Definition / Jonathan Gray / CC BY 3.0