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dandelion、地理&リンクトデータのワンストップショップ

2013年4月18日 in Special

イタリアのSpazioDatiが開発したdandelionという地理&リンクトデータのワンストップショップが、いよいよプライベートβに入ります。

SpazioDatiはセマンティックウェブやリンクトオープンデータを専門とする企業で、従来からイタリアの自治体・地方議会・投資・人口・経済などの統計情報や観光情報をウィジェットやAPIを通じてアクセスできるサービスを販売してきました。dandelionはSpazioDatiの従来のビジネスを自然に拡張したワンストップマーケットです。

dandelionは、信頼できるデータ源からデータを収集して顧客に提供します。一般消費者に対してはできるだけ利用しやすいよう複数のデータをマッシュアップして提供し、開発者に対してはできるだけ多くのプラットフォームと言語で利用できるAPIとして提供します。企業や政府機関にとってのdandelionは、データを公開して多くの人々に活用してもらう場であり、またデータを販売する場でもあります。

dandelionが現在利用しているデータは、DBpediaOpenStreetMapGeoNames、その他政府機関のオープンデータです。DBpediaはWikipediaから情報を抽出して、それらを別のデータとリンクして公開するプロジェクトであり、OpenStreetMapは誰でも自由に利用できる世界地図を作るプロジェクト、GeoNamesは世界の地理データを集めた無料のデータベースを作成するプロジェクトです。

danndelionは将来的には無償・有償の民間企業のデータも活用し、それらと公的機関のデータとをリンクする考えであり、具体的な計画はこの夏に明らかになる予定です。これからはデータマーケットビジネスの領域にも、リンクトオープンデータを売り物にする企業が増えてくると思われます。

参考: Geo and Linked Data Marketplace: Dandelion’s Private Beta

ネット選挙運動解禁後に必要なもの-2: トラッキング

2013年3月21日 in Special

前回は、選挙運動期間中に候補者が言及する様々なデータに関して、事実か否かをチェックするファクトチェックが必要であることを述べました。今回取上げるのは、当選した後の話です。

ネット選挙運動が解禁されると、これまでとは比べものにならないほど多様で大量の情報を、候補者は有権者に対して伝えることができるようになります。その中に含まれているデータの誤りについてはファクトチェックで監視できますが、それだけでは不十分です。候補者はしばしば有権者からの支持を得るために、有権者に対して耳ざわりの良い約束をすることがあります。そこで、候補者が当選した後、実際にどういう行動をとったのかを追跡し、選挙運動期間中に約束した通りに行動しているのかを逐一チェックする必要があります。

イタリアでは非営利組織openpolisが、イタリアの政治活動に関する情報を提供し、市民の政治への関心を高め参加を促すために、いくつかのツールを開発し提供しています

openparlamentoは、イタリアの上院・下院で行なわれていることに関する情報を毎日提供し、議員の活動をフォローすることができるポータルです。openpolicitiでは、自分たちの代議士が誰で、何を行い、どんな発言をしているのかを調べることができます。市民はopenpolicitiを利用して、自分の街の名前から代議士を検索し、各代議士がどのような行動をとってきたのかを詳細にチェックすることができます(下図参照)。voisietequiでは、各種選挙における主要な争点を明らかにし、それに対して各候補がどのような立場をとっているのかを知ることができます。

openpolisの収益は会費、寄付、サービス販売の3本立てです。会費に関しては、正会員が50ユーロ/年、学生会員が20ユーロ/年、維持会員が500ユーロ/年、法人正会員が50ユーロ/年、法人維持会員が500ユーロ/年、政治家会員が50ユーロ/年、政治家維持会員が500ユーロ/年となっています。またopenpolisは、議会・政策の監視・分析を専門としている企業DEPP srlを通じて、有料の情報サービスを提供しています

openpolisは、政治家が選挙公約を守るかどうかを監視するサービスをビジネスとして仕立て、3種類の財源からバランスよく活動資金を調達しているなど、組織運営面でも非常に優れています。

イタリア、Open Data Dayに合わせトレント、プーリア、ベニスでデータポータル始動

2013年3月1日 in News

2013年2月23日に行われたInternational Open Data Dayには世界中から100を超える都市が参加し、オープンデータの活用方法を探るイベントなどが開催されました。イタリアらかはローマ、トリノ、ピサなど13都市が参加し、国別ではアメリカに次いで2番目でした。

これだけでもすごいと思うのですが、イタリアではこうしたハッカソンに応える形で、トレントプーリアベニスなどでデータポータルが続々と立ち上がり、さらにイタリア上院までもがデータポータルを公開しました

それぞれのデータポータルで公開されているデータセットはまだ数十ですが、International Open Data Dayに合わせて公開してくれたところがとても嬉しく、オープンデータを広めていこうという心意気を強く感じます。

OKFJでInternational Open Data Day in Japanを開催しようと考え始めたときには、ハッカソンの開催と合わせて開催地の自治体がデータポータルを立ち上げることも目標に掲げていました。しかし、開催地や主催団体の募集、各地のコーディネートなどに忙殺される中、最初の目標をいつか忘れてしまい、ハッカソンだけを開催することで精一杯でした。

次のInternational Open Data Day in Japanでは、日本各地で春の『つくし』のようにデータポータルが続々と立ち上がるよう、しっかりと準備をしていきたいと思います。