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オープンデータのライセンスを考える(11)ODC-By

2012年10月30日 in Special

次にODC-By(ODC Attribution License) を見てみよう。(英日対訳(試訳)
考え方は非常にシンプルで、ODbLから継承条項及び一体化したコンテンツ用のライセンスを外したものである。

即ちODbL と同様に「共有」「創作」「翻案」ができるが、従うべき条件は「(帰属)表示」のみであり「継承」と「キープ・オープン」は不要だ。ただし、コンテンツについては個々のコンテンツのライセンスに従うか、著作権者が自分であれば自分で決めることになる。このように包括的な取り扱いができない点は注意が必要である。

例えば、ODC-By と同時に著作物にはCC BYを適用するといったやり方についてのライセンス間の整合性が確認できれば、非常に使いやすいライセンスになるであろう。このあたり、専門家によるレビューを切望する次第である。

オープンデータのライセンスを考える(6)オープン・データ・コモンズ

2012年10月24日 in Special

(c) Open Data Commons, licensed under CC BY.

著作権に対してオープンなライセンスで利用許諾を明示できるように、データベース権に対してもオープンなライセンスがある。その代表的なものがオープン・データ・コモンズ(ODC)による3つのライセンス

  1. PDDL:Open Data Commons Public Domain Dedication and License
  2. ODC-By:Open Data Commons Attribution License
  3. ODbL:Open Data Commons Open Database License

であり、制約の緩い順に上から並んでいる。

ODCはオープン・ナレッジ・ファウンデーション(OKF)のプロジェクトのひとつでオープン・データを推進する法的なツールとしてオープン・データに必要なライセンスを取りまとめた組織である。

最初のPDDLは一言で言えばデータをパブリックドメインに置くものである。
次のODC-Byは権利保有者のクレジット表記さえすれば自由に使って良い(表示条項)とするものであり、3つ目のODbLはクレジット表記に加えて、派生して作られたデータベースにも同じライセンスの適用を要求する、いわゆる継承条項がある。
それぞれが順に、クリエイティブ・コモンズのCC0、CC BY、CC BY-SA にほぼ対応している。

考え方がよく似ているとはいえ、データベース権に対するライセンスなのでデータベース権に特有の概念やCC のライセンスでは明確にされていなかった部分をより分かりやすく改善した部分がある。3つのうち、ODbL が最もデータベース権の対極にあるものと言え、いちばん複雑なので次回はまずこちらから見て行こう。