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オープンデータのライセンスを考える(12)PDDL

2012年10月31日 in Special

ODCの3つ目のライセンスであるPDDL (Open Data Commons Public Domain Dedication and License ) はデータ/データベースのパブリックドメイン・ライセンスである。(邦訳は未完)

PDDL もODC-By 同様、事実情報由来のデータのみに適用されるので著作物は別途に考えなければならない。これに対してクリエイティブ・コモンズのCC0 はデータとコンテンツの双方をカバーするとされているのでオープンデータをパブリックドメインに置きたい場合はCC0 を選んだ方がシンプルに宣言できるだろう。

CC0 の唯一の課題は正式な日本語化、すなわち国内法とのすり合わせがまだ終わっていない点だ。現時点ではパブリックドメインを宣言したとしても、それが日本の著作権法と整合しているのか、まだ一般的な認識は得られていないのではないか。

権利主張しないから自由に使って欲しい、と思った時に「パブリックドメイン」を高らかに宣言するとパブリックドメインとは何かが明確に定義及び法との整合性が明確化されていない以上、むしろその宣言の実効性が危うくなるという逆説的な状況がある。この点においてむしろ「パブリックドメイン」という言葉を使わず単に「誰でもご自由にお使いください」といった日本語での宣言の方が(現時点では)むしろ法的な明確さは増すのではないかと思うのだがどうだろうか。

オープンデータのライセンスを考える(6)オープン・データ・コモンズ

2012年10月24日 in Special

(c) Open Data Commons, licensed under CC BY.

著作権に対してオープンなライセンスで利用許諾を明示できるように、データベース権に対してもオープンなライセンスがある。その代表的なものがオープン・データ・コモンズ(ODC)による3つのライセンス

  1. PDDL:Open Data Commons Public Domain Dedication and License
  2. ODC-By:Open Data Commons Attribution License
  3. ODbL:Open Data Commons Open Database License

であり、制約の緩い順に上から並んでいる。

ODCはオープン・ナレッジ・ファウンデーション(OKF)のプロジェクトのひとつでオープン・データを推進する法的なツールとしてオープン・データに必要なライセンスを取りまとめた組織である。

最初のPDDLは一言で言えばデータをパブリックドメインに置くものである。
次のODC-Byは権利保有者のクレジット表記さえすれば自由に使って良い(表示条項)とするものであり、3つ目のODbLはクレジット表記に加えて、派生して作られたデータベースにも同じライセンスの適用を要求する、いわゆる継承条項がある。
それぞれが順に、クリエイティブ・コモンズのCC0、CC BY、CC BY-SA にほぼ対応している。

考え方がよく似ているとはいえ、データベース権に対するライセンスなのでデータベース権に特有の概念やCC のライセンスでは明確にされていなかった部分をより分かりやすく改善した部分がある。3つのうち、ODbL が最もデータベース権の対極にあるものと言え、いちばん複雑なので次回はまずこちらから見て行こう。